角交換四間飛車を始めたい方へ
角交換四間飛車を指しこなす本
浅川書房 ・ 2014年刊
角道を止める四間飛車から一歩進み、角を交換して戦う指し方を学びます。持ち角の使い方や逆棒銀の狙いを、一問一答で確認していきたい方に。
角交換四間飛車は、角道を止めずに飛車を振り、角交換を受け入れて持ち角を使う戦法です。角道を閉じる通常の四間飛車と違い、相手陣への角打ちと自陣の隙が常に問題になります。四間のまま8筋の急戦を受ける形と、向かい飛車へ回って逆棒銀を狙う形を学びます。
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角交換四間飛車は、角道を止めずに飛車を振り、角交換を受け入れて持ち角を使う戦法です。角道を閉じる通常の四間飛車と違い、相手陣への角打ちと自陣の隙が常に問題になります。四間のまま8筋の急戦を受ける形と、向かい飛車へ回って逆棒銀を狙う形を学びます。
角道を止めずに6八飛と振り、角交換を終えた局面です。両者が角を持つ形から、7七銀と片美濃を作ります。
この手順を盤面で確認する10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
銀を8八へ上げます。ここから7七銀と進め、居飛車の8六歩に対応できる形を作ります。
後手は3三銀とします。角交換後は、銀を守りに使いながら持ち角の打ち場所を減らします。
7七銀が8六を受け持ちます。通常の四間飛車の7七角とは、守る駒が違うことを覚えましょう。
後手は6二銀と進めます。先手は左銀で飛車先を守ったので、玉を右側へ収めます。
銀より先に玉を2八へ入れます。先に3八銀と上がると2八へ角を打たれ、1九の香取りが生じるためです。囲いの完成形だけでなく、組む順番にも意味があります。
後手は3二玉とします。双方に持ち角があるため、今後の駒組みでは角を打たれる隙を一手ずつ確認します。
2八玉・3八銀・4九金で片美濃ができました。ここから左金を7八へ上げて6筋で攻めるか、6九に置いたまま8八飛へ回るかを選びます。6六のマスを歩に使うか銀に使うかも、相手の6筋・7筋の歩で判断します。
この変化の振り返り左金を7八へ上げれば、7七銀を動かした後の8筋を金で支えられます。相手の6四歩には7六銀から6五歩、6三歩のままなら6五歩で場所を作って6六銀と使う構想があります。8八飛へ回る逆棒銀は関連教材で確認し、先に7四歩を突かれた場合は6六銀からの7筋の歩交換を比べます。
7七銀を作る前に後手が8六歩と攻めてくる分岐です。角交換から7七角と打ち、飛車を引かれた場合は持ち歩を使って反撃します。
この手順を盤面で確認する7手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
7七銀がまだいないうちに、後手が飛車先の交換を急ぐ順です。先手は8筋を受けるだけでなく、角交換で2二銀を作る反撃を用意します。
8六の歩を取って持ち歩を得ます。次に飛車で取り返されても、すぐ8七歩と受け直す必要はありません。
飛車が8六へ進みました。8九の桂取りを防ぐだけでなく、この飛車を7七角で狙える位置へ誘ったと考えます。
8八角を2二へ成り込みます。角を持ち駒にし、後手の銀を2二へ移すのが、次の両取りの準備です。
後手が銀で馬を取ります。8六飛と2二銀が7七からの二つの角道に並びました。
7七角は8六飛と2二銀への両取りです。後手には8九飛成の攻め合いと、8二飛で銀に横の利きを通す受けがあります。
8二から2二まで横の利きが通り、飛車を逃がしながら銀を守ります。ここで2二角成と取っても同飛で角を失うので、8筋へ狙いを切り替えます。
8四に歩を打ち、次の8三歩成で飛車に当てる狙いです。同飛なら2二銀への横の利きが外れ、2二角成と取れます。持ち歩で飛車を動かす手と、角で銀を狙う手を組み合わせています。
後手は3三銀と上がり、2二への角成りを防ぎます。先手は7七角を攻めに残したまま、飛車を8筋へ回せます。
8八飛で8四歩を支えます。次の8三歩成には同飛と取りにくく、8筋の攻めを先手が引き継ぎました。後手の受けに応じて、と金作りと3三角成からの銀打ちを見比べます。
この変化の振り返り7七角の両取りは8二飛で受かりますが、8四歩から8八飛で8筋を攻める形が残ります。後手は3三銀で角成りを防いでいるので、2二の銀がまだ取れると思い込まないこと。8三歩成を狙いつつ、相手の受けに合わせて持ち角や銀を活用します。
7七角で飛車と銀を狙った局面です。後手が8二飛と引かずに8九飛成と攻め合うと、先手は2二銀を取って対抗できます。
この手順を盤面で確認する13手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
後手が銀を逃がさず、8九の桂を取って龍を作る分岐です。先手も2二銀を取れるので、龍を作られたことだけで損と判断しないようにします。
2二銀を取り、馬を作ります。先手が渡したのは桂、得たのは銀です。双方に大駒の成り駒ができています。
後手は3三角を打って馬に当てます。先手は馬を逃がすより、角を交換してから龍へ飛車をぶつける順を考えます。
3三角を馬で取り、後手に桂で取り返させます。成り駒は消えますが、先ほどの銀と桂の交換は残っています。
後手は2一桂で馬を取りました。双方が再び角を持ちます。8九龍が先手玉から遠い間に、飛車を働かせます。
8八飛で8九龍に当てます。この飛車は7九銀が守っているため、同龍には同銀と取り返せます。銀と桂の交換を得たうえで、相手の龍を働かせにくくする進行です。
この変化の振り返り先手は銀と桂の交換で駒得し、8八飛を7九銀で支えられました。同龍なら同銀と取り返して飛車交換になります。後手が龍を逃がす場合は、取った銀の使い道と玉の囲いを考えます。
片美濃を組み、後手が5二金右と上がった局面です。左金を7八へ使って8筋を守り、飛車を6八に置いたまま左銀を攻めに加えます。
この手順を盤面で確認する18手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
7八金は8七と7七を支えます。7七銀を攻めに動かしても飛車先を受けやすくなりますが、左金を美濃囲いへ寄せる形より玉の守りは薄くなります。
後手は4二金と玉の周りを整えます。先手は飛車を6八に残し、6筋から銀を使う準備をします。
ここでは6六を銀の通路にせず、歩を進めます。銀を7六へ運べば、6五で歩を交換した後に銀で取り返せます。
後手の歩が6四へ出て、6五で歩をぶつける接点ができました。6三歩のままの形とは、銀の進め方を変えます。
7筋の歩を7五へ進めて、7六を空けます。次に7七銀を7六へ上がれば、6五への進出を支えられます。
後手は6三銀と構えます。6筋の歩交換後に銀をぶつける選択肢を持ち、先手の銀の進出に備えています。
7六銀から6五を狙います。8筋の守りは7八金が担当するため、7七を空けても8七金で飛車を追えます。
後手が玉を2二へ入れた場合を並べます。ここから6五歩に同歩と応じる手順で、先手の銀と飛車がどう働くかを確かめます。
6四歩に6五歩を合わせます。7六銀が6五を支えているので、同歩には同銀と前へ出られます。
後手が6五の歩を取る進行例です。歩を取らずに待つ受けもありますが、この分岐では銀を繰り出す目的を確認します。
7六銀で歩を取り返します。6筋の歩がなくなり、6八飛が6五銀を下から支える形になりました。6四銀とぶつけられても、銀交換から飛車を使う余地があります。
この変化の振り返り6五銀を6八飛が支える形になりました。7六銀型は、相手が6四歩と突いて6五で歩を交換できる形と組み合わせるのが要点です。銀を使うために玉の守りへ寄せる金を1枚減らしているので、角の打ち込みと反撃には注意します。
左銀を7六へ出した局面です。後手が8筋を交換してきたとき、7八金と7六銀の連係でどう受けるかを確認します。
この手順を盤面で確認する25手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
7七銀が7六へ移ったので、後手が8筋から動く分岐です。先手は左金を7八に置いた効果を使います。
8六の歩を取り、飛車を前へ誘います。銀が8六を守っていなくても、7八金を8七へ出して対応できます。
後手は飛車で歩を取りました。8九へ成り込まれる前に、先手は8七金で飛車に当てます。
8七金が8六飛を追います。この金は7六銀に守られているので、同飛成とは取れません。金と銀の連係で飛車先を受けています。
後手が8二へ引いた進行です。8筋の歩交換で得た持ち歩を、先手が高い位置へ打てます。
8五歩で8筋に拠点を作ります。後手の受けを見ながら8七金を7七へ戻し、8八飛と回る構想があります。すぐ突破が決まる局面ではありませんが、8筋の攻めを受けて主導権を争える形です。
この変化の振り返り8五歩を拠点にしました。後手も8三歩で止めるなどの受けがあり、ここで突破が確定するわけではありません。金を7七へ戻して8八飛と回る構想と、6筋からの攻めを、相手の駒の配置で選びます。
7八金で8筋を支えた局面です。後手が6筋の歩を突かずに囲う形には、6五歩まで伸ばしてから6六銀・7五銀と使う構想を比べます。
この手順を盤面で確認する19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
後手は6三歩のまま玉を2二へ入れます。6四に相手の歩がないため、先手は6五に自分の歩を伸ばして銀の通路を作ります。
6六歩から6五歩まで進める準備です。飛車と銀だけを前へ出すのではなく、歩で場所を作ってから銀を使います。
後手は3二金と囲います。先手は6筋の歩をさらに進め、7七銀の進路を空けます。
6五歩まで伸ばし、空いた6六へ銀を出します。7六銀型と異なり、7六の歩はそのまま残す構想です。
5三を空け、6二銀を中央へ使う準備です。先手は6五歩を支えるため、7七銀を6六へ進めます。
6六銀が6五歩を支えます。左金が8筋を守っているので、銀は7五へ出て6四を狙えます。
5三銀で6四に利かせます。先手が6筋で歩を交換しても、後手は銀をぶつけて対抗できる配置です。
7五銀は6四に利きます。6五歩を6四へぶつけ、同歩なら同銀と取り返すのが狙いです。銀が進んだだけで攻めが決まるわけではなく、後手の銀との交換も考えます。
後手が4二金と囲った一例です。6四歩への対応を並べ、6八飛を攻めに使うまでのつながりを確認します。
6三歩にぶつけます。7五銀と6八飛が6四を支えており、歩を取られても銀で前進できます。
後手は歩を取りました。先手は銀で取り返し、後手の5三銀との交換を迫ります。
6四銀は6八飛に守られています。後手が5三銀で取れば、飛車で取り返して6筋の飛車を働かせられます。
後手が同銀と取る一例です。先手は銀を失いますが、6八飛で相手の銀を取り返せます。
6筋の歩と銀を交換して、飛車が6四へ出ました。駒得した局面ではなく、四間飛車の位置のまま大駒を働かせた形です。持ち角による両取りに注意しながら、飛車の退路も確保します。
この変化の振り返り6四飛まで進むと、6筋の歩と銀を交換して飛車をさばけたことが分かります。これは後手が交換に応じた一例で、6五歩を伸ばせば必ず攻めが決まるわけではありません。持ち角の両取りや、歩打ちで飛車を追われる手にも備えます。
後手が20手目に△7四歩を先に指す分岐です。銀を6六へ使い、7筋の交換と歩打ちを挟んで8筋へ働きかけます。
この手順を盤面で確認する19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
7三を空けて桂を跳ねる準備です。すぐ8六歩・同歩・同銀と進めても7三桂で8五を押さえられるため、先手は6六銀から7筋の歩交換を狙います。
7七銀を6六へ使い、7五に利かせます。相手の備えに応じて、銀の進路を8筋から7筋へ変える構想です。
後手は7三銀と進めます。先手は7六の歩を7五へぶつけ、銀を働かせる接点を作ります。
6六銀が利いている7五で歩を合わせます。銀を先に用意してから歩をぶつける順番を確認します。
後手が7五の歩を取ります。先手は銀で取り返して持ち歩を得ます。
7五銀と取り返します。8筋の逆棒銀とは違い、7筋から持ち歩を使う進行になりました。
後手は7四へ歩を打ち、7五の銀を追います。歩を打つ位置は銀の一つ前なので、先手は銀を引いて備えます。
銀は中央へ戻します。得た持ち歩で後手の飛車の位置を変える手を考えます。
7三銀が6四へ移り、7二への歩打ちが生じました。先手は7一歩成を見せながら、8二飛を7筋へ誘うことを狙います。
7二へ歩を打ちます。取らせて相手の飛車を8筋から移せば、自分の8筋の攻めが進めやすくなります。
後手の飛車が7二へ移りました。8筋で向かい合う飛車がいなくなったので、先手は8六歩と進めます。
7筋で相手の飛車を動かしてから8筋に働きかけます。逆棒銀に固執せず、相手の早い7四歩に合わせて攻め筋を変える一例です。
この変化の振り返り7筋の歩交換で手に入れた歩を7二へ打ち、相手の飛車を8筋からそらせました。ここで後手が8二飛と戻れば8五歩と取り込むのが一例です。一方、6六銀に対して6四歩と備える形では4四角の反撃があり、角を合わせて対処する別の分岐を確認します。
7四歩に6六銀と構えた局面です。後手が7三銀ではなく6四歩と備えると、7筋の歩交換後に4四角の反撃が生じます。
この手順を盤面で確認する21手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
7三銀に代えて6四歩と突く分岐です。後手には6五歩で6六銀を追う手があり、4四角の打ち込みと組み合わせた反撃に注意します。
6六銀で取り返せる7五へ歩を合わせます。8筋を急がず、持ち歩を得て次の攻めを考えます。
7四歩で取り、双方の7筋が動きます。取り返した後は6六が空くので、4四から8八へ向かう角道が通ります。
歩を取り返して銀が7五へ出ました。その一方で6六が空き、後手の4四角が8八飛を狙えるようになります。攻めの前進と守りの変化を一緒に見ます。
4四角は5五・6六・7七を通して8八飛を狙います。単に6六銀と引くと6五歩で追われるため、持ち角を合わせてこの角を消す受けを考えます。
6六角で飛車への角道を止め、4四角の交換を求めます。同角には7五銀で取り返せるため、6七歩を動かさずに済みます。
後手が同角と取る分岐です。先手は歩でも取れますが、6七を空けると新たな角打ちが生じるので、銀で取る意味を確認します。
7五銀を6六へ戻して取り返します。同歩では6七角を打たれて8九の桂を狙われるため、この形では6七歩を残すのが大切です。相手の持ち角を消すだけでなく、次の打ち込みも防いでいます。
後手が6三銀と構える一例です。先手は7筋の歩交換で手に入れた歩を残し、飛車で7筋を見せます。
7筋の歩がなくなっているので、7八飛から7一への成り込みを狙えます。相手に持ち歩を使って受けてもらうのが目的です。
後手は7四へ歩を打って飛車の侵入を防ぎます。7筋の歩交換で得た後手の持ち歩がなくなり、先手は歩を1枚持ったままです。
8八飛へ戻します。角打ちの反撃を処理し、相手だけに持ち歩を使わせました。すぐ突破する順ではなく、持ち歩の差を残して金や桂を使う準備へ移る指し方です。
この変化の振り返り4四角の反撃を6六角・同角・同銀で処理できました。さらに7八飛で後手に7四歩を使わせ、先手だけが持ち歩を残しています。ここからは角打ちの隙を作らずに金や桂を働かせます。銀を引くだけ、歩で取り返すだけでは別の攻めを許す点が、6六角を合わせる理由です。
△4四角には6六角
7四歩に6六銀と構えた局面です。後手が7三銀ではなく6四歩と備えると、7筋の歩交換後に4四角の反撃が生じます。