急戦矢倉

急戦矢倉は、相手が金矢倉を完成させる前に、銀や飛車を働かせて仕掛ける作戦の総称です。棒銀は飛車先、右四間飛車は4筋、矢倉中飛車や米長流・阿久津流は中央に攻めの接点を作ります。各作戦の仕掛ける場所と銀の位置を比べ、阿久津流で5五歩を早く突きすぎる失敗も確認します。

右四間飛車への受け

14手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 持ち駒なし
先手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
右四間飛車への受け△6二飛

右四間飛車への受け

後手が6二飛・5四銀と構えた局面です。6五歩からの仕掛けに備え、金銀で角道を遮り続ける受けを学びます。

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一手ごとの理由を知りたい方へ

1手ずつ解説する基本の矢倉

金井恒太

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森下システムと雀刺しの基本を学ぶ方に

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マイナビ出版 ・ 2021年刊

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相矢倉の基本的な攻め筋を学ぶ

初段に勝つ矢倉戦法

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棒銀・スズメ刺し・▲3七銀戦法など、相矢倉の攻め筋を学ぶ基本書。理想的な形からの攻めを理解したい方に向いています。近年の急戦対策は別の本で補いましょう。

急戦矢倉の解説

急戦矢倉は、相手が金矢倉を完成させる前に、銀や飛車を働かせて仕掛ける作戦の総称です。棒銀は飛車先、右四間飛車は4筋、矢倉中飛車や米長流・阿久津流は中央に攻めの接点を作ります。各作戦の仕掛ける場所と銀の位置を比べ、阿久津流で5五歩を早く突きすぎる失敗も確認します。

急戦棒銀への受け

原始棒銀のように、玉を囲う前に後手の銀が8四へ出た局面です。矢倉側は7九角〜6八角で備え、後手が受けを無視して交換を続けた場合の失敗を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

12手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲7九角 — 角を引いて待つ

    7九角として、9五銀には6八角と上がる準備をします。端歩だけで銀を追うのは慎重に判断します。

  2. △9五銀 — 後手の銀が端へ出る

    9五銀で8六に利きを加えます。先手は次に6八角と引き、7七銀が動いた後の8六への利きを用意します。

  3. ▲6八角 — 銀の後ろへ角を置く

    7七銀が動くと、6八角の利きが8六まで通ります。取り合いの最後を角で取れる受けです。

  4. △8六歩 — 後手がそのまま仕掛けた例

    8六歩とした場合を確認します。角の利きを見落とすと、後手は飛車まで失います。

  5. ▲同歩 — 歩を取る

    8六歩で取り返します。銀が動いたあとに通る角筋を読みます。

  6. △同銀 — 後手の銀が取る

    9五銀が8六へ出ます。先手は守りの銀で取り返します。

  7. ▲同銀 — 守りの銀で取り返す

    7七銀が動き、6八角から8六への道が開きました。

  8. △同飛 — 後手が飛車で取ると

    8六飛まで進めた失敗例です。先手の角が8六へ届きます。

  9. ▲同角 — 角で飛車を取る

    8六角で飛車を取れます。守りの枚数だけでなく、駒が動いた後に通る角の利きを覚えましょう。

    この変化の振り返り飛車を得た後は、8六角の退路と自玉の安全を確かめ、持ち飛車の打ち場所を考えます。相手が6八角の受けを見て攻め方を変えれば、この交換にはなりません。棒銀という名前だけで同じ取り合いを期待しないことが大切です。

右四間飛車への受け

後手が6二飛・5四銀と構えた局面です。6五歩からの仕掛けに備え、金銀で角道を遮り続ける受けを学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

14手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲6七金右 — 金で6六を守る

    6七金が6六歩を支えます。左銀は6八に置き、7七は空けたままにします。

  2. △6五歩 — 後手が6筋で仕掛ける

    6五歩で6六へ接触します。先手はすぐ歩を取るのではなく、銀を寄せます。

  3. ▲5七銀右 — 右銀を受けに足す

    5七銀右で6六を守ります。左銀は6八に残し、二枚の銀を役割分担させます。

  4. △6六歩 — 後手が歩を取り込む

    6六歩と進んできました。先手は5七の右銀で取り返します。

  5. ▲同銀 — 右銀で歩を取る

    6六銀で取り返します。2二角の利きを銀が止めていることも確認します。

  6. △6五歩打 — 後手は歩で銀を追う

    6五歩打が6六銀を狙います。角道をどう遮るかを考えて銀の行き先を選びます。

  7. ▲5五銀 — 銀を5五へかわす

    5五銀なら2二角の利きを引き続き止められます。単に後退するだけが受けではありません。

  8. △同銀 — 後手が銀を取る

    後手が5五銀を取りました。次に先手が5六歩で取り返すと銀交換が完了し、5五の歩で角道を止め続けられます。

  9. ▲同歩 — 歩で取り返す

    5五歩で銀を取ります。自分の歩が2二角の利きを遮っています。

  10. △6六銀打 — 後手が銀を打つ

    6六銀打で6七金を狙います。先手は金を横にかわす形です。

  11. ▲5六金 — 金をかわして支える

    5六金は5五歩を支えます。攻めに当てられた駒を動かしつつ、角道を止める駒を保つ受けです。

    この変化の振り返り後手の6六銀は5五歩に利いています。5五歩は5六金に支えられていますが、動かすと2二角から8八への道が開きます。次は角交換の後まで読み、金と歩の支えを保ちながら受けます。

米長流急戦矢倉

後手の手を学ぶ教材です。左銀を3三の守りに使わず、5三〜6四へ運び、5筋と6筋の歩を使って仕掛ける構想を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5三銀左 — 左銀を攻めに使う

    3三銀に代えて5三銀左と上がる急戦の構想です。

  2. ▲7九角 — 先手は角を引く

    先手が矢倉を進める一例です。後手は角道を開けたまま銀と桂を6筋へ集めます。

  3. △6四歩 — 6筋の接点を作る

    6四歩で6五歩の仕掛けを準備します。歩を交換したあとに、6四へ銀を使う余地ができます。

  4. ▲2六歩 — 先手は飛車先を進める

    先手が2筋を伸ばす進行例です。後手は右桂を使います。

  5. △7三桂 — 桂を6五へ向ける

    7三桂は6五へ跳ねられます。5三銀・2二角と組み合わせて攻めを準備します。

  6. ▲2五歩 — 先手の飛車先が伸びる

    先手は2五歩。後手は守りの銀を3三へ上げず、攻めの配置を優先する形です。

  7. △8五歩 — 飛車先からも反撃を見せる

    8五歩で8筋の接点を作ります。6筋だけでなく飛車の働きも残します。

  8. ▲3六歩 — 先手は右銀の道を空ける

    先手は3六歩で右銀や桂の進路を作ります。後手はこのあと5筋と6筋の歩を交換してから、5三銀を6四へ進める構想です。

  9. △1四歩 — 端も整えておく

    ここでは1四歩と端を整えます。左銀は5三に待機し、6筋の歩が動いた後に6四へ進む構想です。

  10. ▲3七銀 — 先手は攻めの銀を出す

    先手が3七銀とした進行例です。後手は5筋から歩をぶつけます。

  11. △5五歩 — 先に5筋を突き捨てる

    5五歩で相手の5六歩を動かします。続いて6筋にも接触点を作ります。

  12. ▲同歩 — 先手が歩を取る

    先手の歩が5五へ進みました。後手は銀で直ちに取らず、6筋を動かします。

  13. △6五歩 — 6筋の歩をぶつける

    6五歩から角と桂を働かせます。この歩が動くと、5三銀を6四へ使う場所も空きます。

  14. ▲同歩 — 先手が6筋を取る

    6五に先手の歩が来ました。後手は7三桂で取り返す一例を学びます。

  15. △同桂 — 桂で銀に迫る

    6五桂は7七銀に当たります。歩の突き捨てを使い、桂を先に攻めへ出しました。

  16. ▲6八銀 — 先手は銀を引いてかわす

    先手は6八銀とよける一例です。後手は左銀を6四へ進めます。

  17. △6四銀 — 左銀を6四へ繰り出す

    元は3一にいた銀を6四へ使います。銀は5五歩を狙い、桂は前線に出ています。6二銀を動かす阿久津流とは攻めの銀が違います。

    この変化の振り返り次は6四銀で5五歩を取る狙いです。先手銀は6八へ引いており、7七には6五桂が利いています。先手の持ち歩を使う6六歩打にも注意し、攻めを続ける手と自玉を囲う手を比べます。

矢倉中飛車

後手の手を学びます。後手が△5二飛と中央へ飛車を回した局面です。5筋の歩を交換し、5四銀へ進む一例を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

20手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲2六歩 — 先手は飛車先を進める

    先手が2六歩とした進行例です。後手は5筋の歩をぶつけます。

  2. △5五歩 — 5筋の歩を交換する

    5五歩で歩交換を求めます。飛車が5筋にいるため、歩を取られても飛車で取れます。

  3. ▲同歩 — 先手が歩を取る

    先手の歩が5五へ出ました。後手は飛車で取り返します。

  4. △同飛 — 飛車で歩を交換する

    5五飛で一歩を持ち駒にします。中央の歩が消え、右銀を5四へ使う余地ができました。

  5. ▲7九角 — 先手は角を引く

    先手は角の活用を準備します。後手は飛車を一段目へ引く形を学びます。

  6. △5一飛 — 飛車を一段目へ戻す

    5一飛なら、前方の銀が動いた後に縦の利きを使えます。飛車の転換先も考えられる配置です。

  7. ▲3六歩 — 先手は3筋を進める

    先手が3七銀の準備をします。後手は銀を中央へ進めます。

  8. △5四銀 — 銀を5四へ出す

    5筋の歩交換で空いた5四を銀が使います。飛車を5筋へ回すことと、銀の活用がつながりました。

    この変化の振り返りこの先は銀を6五方面へ使う構想などを考えます。5一飛の利きは自分の5四銀で止まっているので、飛車だけですぐ5筋を突破できる形ではありません。銀の進路と、先手の6六歩の守りを見比べます。

阿久津流・△5三銀右急戦

後手の手を学ぶ教材です。先手の左銀が7七へ上がっていることを確かめ、右銀を5三へ使います。5筋の歩を角で交換して7三へ運ぶ構想で、その後に駒組みが続くこともあります。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

15手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5三銀右 — 右銀を5三へ上げる

    6二の右銀を5三へ使います。左銀を攻めに回す米長流とは別の構想です。6一金を残しておくと飛車を5二へ回る道を保てます。5五歩を突く前には先手の7七銀も確認します。

  2. ▲6六歩 — 先手は6六歩型へ

    先手はすでに7七銀型なので、5筋を突き捨てても8八角の利きは銀が止めています。

  3. △7四歩 — 角の行き先を空ける

    7四歩で7三を空けます。後で角を5五から7三へ運ぶための準備です。

  4. ▲7九角 — 先手は角を引く

    7九角で活用を準備します。後手は5筋で歩を交換します。

  5. △5五歩 — 角で取る歩交換を始める

    5五歩と突き捨てます。飛車で取る矢倉中飛車とは、交換に使う大駒が異なります。

  6. ▲同歩 — 先手が歩を取る

    先手が5五の歩を取りました。次に後手が2二角で取り返すと、角を5五へ出しながら歩交換を終えられます。先手の7七銀が角道にいるため、6五歩からの早い角交換とは条件が違います。

  7. △同角 — 角で5五の歩を取る

    5五角で一歩を手にします。次に7三へ引き、先手の右側をにらむ配置へ移れます。

  8. ▲2六歩 — 先手は飛車先を伸ばす

    先手が2六歩とした場合です。後手は角の配置を整えます。

  9. △7三角 — 角を7三へ運ぶ

    7三角は6四・5五・4六・3七の角筋をにらみます。今は3七歩で止まっていますが、この歩を動かすと2八飛に当たることに注意します。

  10. ▲2五歩 — 先手の飛車先が伸びる

    先手は2四歩の交換を見せます。後手は銀を中央に構える一例を並べます。

  11. △5四銀 — 右銀を5四へ使う

    5四銀と7三角で中央に働きかける形です。6一金を保留したので、飛車の移動先も残っています。

  12. ▲4六歩 — 角の利きを遮り、銀を使う

    7三角は2八飛をにらんでいます。3七歩を動かすと飛車に角の利きが通るので、ここでは4六歩で遮り、4七銀の場所を空けます。

  13. △3三銀 — 左銀は守りに使う

    3三銀で2四を守ります。攻めの右銀と守りの左銀を区別して覚えましょう。

  14. ▲4七銀 — 銀を4七へ進める

    右銀を4七へ進めます。4六歩で角の利きを遮ったまま、5六銀の腰掛け銀も目指せます。

  15. △3一玉 — 後手玉を3一へ

    玉を3一へ寄せ、2二へ囲う準備をします。7三角で先手の飛車側をにらみながら、玉の安全も整えます。

  16. ▲6七金右 — 先手は囲いの金を上げる

    先手は6七金とします。後手も残していた金を寄せます。

  17. △5一金 — 金を玉の守りへ寄せる

    5一金で玉側を支えます。5三銀右から角を5五〜7三へ運ぶ経路と、攻めを支える金の配置までを確認しました。

    この変化の振り返り次は5二飛で中央の攻めを厚くする手や、6四歩から6筋に接点を作る手が候補です。飛車を回すと8筋の支えも変わります。5五歩を急いでよいかは先手の7七銀が条件で、分岐図の失敗例で比較できます。

阿久津流・7七銀前の5五歩をとがめる

先手側を学びます。左銀が6八に残る形で、後手が5五歩を急ぐ場合です。同歩と取らず6五歩とし、後手が5六歩を取った一例から、角交換・両取り・金取りまで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5五歩 — 5筋の交換を急ぐ失敗

    7七銀がないまま5五歩を突きました。先手は同歩と定番の交換に応じるだけでなく、6五歩で角の利きを変える手を選べます。

  2. ▲6五歩 — 5五の歩を動かさせると角道が通る

    6六を空けました。今は5五の後手歩が角道を止めていますが、△5六歩と取れば角交換が可能になります。5五歩をすぐ取る手との違いです。

  3. △5六歩 — 歩を取って角道を開けてしまう

    5六歩を取る応手を並べます。5五が空き、8八角から2二角へ利きが通りました。△5五歩に対する後手の応手がすべてこの結果になるわけではありません。

  4. ▲2二角成 — 先に角を交換する

    2二角を取り、馬を作ります。3二金で取り返させると、持ち角でその金と8二飛を同時に狙えます。

  5. △同金 — 金で角を取り返す場合

    後手が金で取り返しました。5五から8二・2二へ向かう二本の角筋がどちらも空いています。

  6. ▲5五角打 — 飛車と金の両取り

    5五角は6四・7三を通して8二飛、4四・3三を通して2二金に利きます。駒を一枚だけ逃がしても、もう一方への当たりが残ります。

  7. △9二飛 — 飛車を逃がす一例

    結果を確かめるため、後手が飛車を9二へ逃がす場合を並べます。2二金への角の当たりは残っています。

  8. ▲2二角成 — 両取りの金を取る

    金を取って馬を作りました。この進行で先手は5六歩を失う代わりに金を得ています。7七銀を待たずに5五歩を急ぎ、角道を開ける取り方を選んだ結果です。

    この変化の振り返り次は2二馬の退路と、後手が持つ角の打ち込みに備えます。後手側では5五歩の前に7七銀を確認するのが比較点です。角交換でどの駒がどこへ動くかまで読むと、歩交換を始める条件が分かります。

居角左美濃急戦

後手の手を学びます。後手が3二銀・3一玉に構えた局面です。角を2二・歩を5三に残す居角左美濃を確認し、飛車先交換を許してから6筋へ仕掛ける一例を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

16手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲7七銀 — 先手が銀を7七へ

    先手は金矢倉の骨格を作ります。後手は守りの完成を待たず、攻撃の桂を使います。

  2. △7四歩 — 桂の進路を空ける

    7四歩で7三を空けます。6四歩と組み合わせて、6五を攻める準備です。

  3. ▲2六歩 — 先手は飛車先を進める

    先手が2筋の歩交換を目指します。後手は攻めに使う桂を跳ねます。

  4. △7三桂 — 桂を7三へ出す

    7三桂は6五へ跳ねられます。2二角・6三銀・8二飛と合わせて攻めます。

  5. ▲2五歩 — 先手が2筋を伸ばす

    後手は角を3三へ上げず、2筋の歩交換を許す構想を選びます。

  6. △5二金右 — 金を中央へ上げる

    5二金で6三銀や4筋を支えます。角は2二に残し、5三歩も動かしません。

  7. ▲2四歩 — 先手が飛車先を交換する

    2四歩に同歩と応じる進行です。歩を交換する間に、後手の急戦の形が整っています。

  8. △同歩 — 後手が歩を取る

    2四歩と取ります。飛車で取られた後は、歩を打って受けます。

  9. ▲同飛 — 先手の飛車が出る

    2四飛で先手が歩を持ち駒にします。後手は飛車を追い返す歩を打ちます。

  10. △2三歩打 — 歩で飛車先を受ける

    2三歩打で2四飛を追います。角を3三へ動かさずに済ませる受けです。

  11. ▲2八飛 — 先手の飛車が引く

    先手が2八飛と引いた進行例です。後手は6筋から仕掛けます。

  12. △6五歩 — 6筋の歩をぶつける

    6五歩が仕掛けです。5三歩を残した左美濃と、攻めの桂・銀を組み合わせます。

  13. ▲同歩 — 先手が6筋を取る

    先手は6五歩と応じます。後手は桂を進めて7七銀を狙います。

  14. △同桂 — 桂で7七銀に当てる

    6五桂で7七銀に迫ります。玉を囲う手数を抑えて攻めの桂を使う、居角左美濃急戦の入口です。

    この変化の振り返り次は7七銀の退き先を見て、8筋の歩交換や中央の銀の活用を考えます。6五桂だけで銀を取れるわけではありません。居角の2二角の利きと、先手が手にした歩による受けも数えて攻めを続けます。