エルモ急戦(居飛車側)

居飛車側がエルモ囲いを作り、右銀を4六へ進めて四間飛車に急戦を仕掛ける系統です。先手の7八玉・6八銀・7九金を軸とする囲いが、舟囲いからの急戦との違いになります。3筋の歩交換と銀の進出を学び、角の取り方や飛車を前へ出す時機を比較します。

エルモ急戦・△4二飛に銀を捨てる攻め

40手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 角1
  • 歩2
先手持ち駒手番
  • 角1
エルモ急戦・△4二飛に銀を捨てる攻め△3二飛

エルモ急戦・△4二飛に銀を捨てる攻め

先手の居飛車側を学びます。▲2四歩に後手が△4二飛と引く変化です。銀を捨てて2一桂を動かし、と金を作って次の両取りを狙う手順を見ます。

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基本から具体的な課題局面へ進む方に

西田&杉本の四間飛車研究

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ルールを覚えて最初の戦法を選ぶ方に

マンガでわかる四間飛車

将棋書籍編集部 編・藤井猛 監修

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四間飛車の駒組み、攻め、寄せを順に学ぶ入門書。マンガと解説を行き来しながら、囲ってから戦う基本をつかめます。

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基本を覚えた先の研究に

現代振り飛車ってこういうこと 三間飛車・四間飛車編

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四間飛車の考え方を深めたい方へ

四間飛車上達法

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後手四間飛車の真相

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エルモ急戦(居飛車側)の解説

居飛車側がエルモ囲いを作り、右銀を4六へ進めて四間飛車に急戦を仕掛ける系統です。先手の7八玉・6八銀・7九金を軸とする囲いが、舟囲いからの急戦との違いになります。3筋の歩交換と銀の進出を学び、角の取り方や飛車を前へ出す時機を比較します。

エルモ急戦・歩を取る応手への攻め

先手の居飛車側を学びます。7八玉・6八銀・7九金のエルモ囲いができた局面です。右銀を4六へ進め、5八の金を5九へ引いてから3五歩と仕掛けます。銀と飛車で攻めをつなぐ一例を確認しましょう。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

23手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4三銀 — 4四歩を銀で支える

    3二銀を4三へ上げました。3五歩への応手を考える際、この銀の位置が重要です。

  2. ▲4六銀 — 攻めの銀を4六へ

    右銀を前へ出し、3五を歩と銀で狙います。

  3. △9四歩 — 端歩を突く

    9四歩と突き、玉側の端に余裕を持たせます。端歩の位置は、のちの端攻めや玉の逃げ道にも関わります。

  4. ▲9六歩 — 端を受ける

    9六歩で応じます。端の条件をそろえて、3筋の仕掛けを見ていきます。

  5. △3二飛 — 攻められる筋へ飛車を回す

    四間飛車から3二飛へ振り直し、3筋の攻めを受ける位置に構えます。

  6. ▲5九金 — 金を下段でつなぐ

    5九金は6八銀に支えられます。角の打ち込みに備え、低い陣形で攻め合う準備です。

  7. △6四歩 — 6四角の筋がなくなる

    6四歩を突くと、自分の歩が6四をふさぎます。この条件で先手は3五歩と仕掛けます。

  8. ▲3五歩 — 3筋を突き捨てる

    3五歩で歩交換を迫ります。後手が歩を取るか、4五歩で角道を開けるかを比較します。

  9. △同歩 — 歩を取る応手

    後手が3五歩を取りました。先手は銀を前に出せます。

  10. ▲同銀 — 銀が5段目へ

    歩を取り返して銀を3五へ進めます。後で4四へ出る経路もできます。

  11. △4五歩 — 角道を開けて反撃

    4五歩で角交換を狙います。先手は自分から角を交換します。

  12. ▲3三角成 — 先に角を交換

    3三角成で後手の角を取り、持ち角を得ます。

  13. △同飛 — 飛車で取り返す

    3二から3三へ。飛車が銀の後方に並ぶ配置になります。

  14. ▲3四歩打 — 歩で銀を動かす

    3四歩打で4三銀に働きかけます。先に銀を4四へ出る順との違いを見ます。

  15. △同銀 — 銀で歩を取る

    3四の歩を4三の銀で取りました。銀が4三を離れたため4四への守りがなくなり、先手は▲4四銀と出て3三の飛車を狙えます。

  16. ▲4四銀 — 銀で飛車を追う

    3五銀を4四へ進め、3三飛に当てます。

  17. △3二飛 — 飛車を3二へ引く

    後手は飛車を退きます。先手は2筋の歩を使って攻めを続けます。

  18. ▲2四歩 — 2筋の歩交換へ

    2四歩で2三歩に働きかけます。ここで取る応手と、飛車を4二へ逃がす応手を比べます。

  19. △同歩 — 2筋の歩を取る

    2四歩を取り、先手の飛車が進める地点を作ります。

  20. ▲同飛 — 飛車先を交換する

    2四飛で歩を取り返しました。角は双方の持ち駒、先手の銀は4四。飛車と銀を前へ使えた局面です。突破や勝ちが確定したわけではなく、後手の持ち角にも注意します。

    この変化の振り返り次は4四銀と2四飛を協力させ、持ち角を打つ場所を考えます。後手の3四銀は2五へ利くため、飛車の退路を先に確認します。3五歩を取られず角道を開けられる場合は、銀を引いて攻め合う別の分岐へ切り替えます。

エルモ急戦・角道を開けられたら

先手側。3五歩を取らず、後手が4五歩で角道を開ける分岐です。角交換後に銀を5七へ引き、香を取られる間に飛車を成り込みます。最後は馬の利きと角打ちまで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

30手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲3五歩 — 3筋を突き捨てる

    3五歩で歩交換を迫ります。後手が歩を取るか、4五歩で角道を開けるかを比較します。

  2. △4五歩 — 歩を取らず角道を開ける

    4五歩で4六銀を攻めながら、3三角の斜めの利きを通します。

  3. ▲3三角成 — 角を先に交換

    相手から成り込まれる前に、自分から3三角成と交換します。

  4. △同桂 — 桂で角を取り返す

    2一桂が3三へ移ります。飛車で取る変化と、2筋の守り方が変わります。

  5. ▲5七銀引 — 攻めの銀を引く

    4六銀を5七へ退きます。6八の守備銀を動かす手ではありません。

  6. △4四角打 — 香を狙って角を打つ

    4四角の斜めの利きが9九香へ通ります。先手は香の受けよりも飛車の進出を優先します。

  7. ▲2四歩 — 飛車先へ踏み込む

    2四歩で飛車を前へ使います。香を取られる間にどこまで攻められるかを比べます。

  8. △同歩 — 2筋を取る応手

    後手は2四歩を取りました。先手は飛車で取り返せます。

  9. ▲同飛 — 飛車を前へ

    2四飛から2一への成り込みを狙います。2一桂はすでに3三へ動いています。

  10. △9九角成 — 後手は香を取って馬を作る

    9九角成で先手は香損です。玉の近くには7九金・6八銀が残っています。

  11. ▲2一飛成 — 先手も龍を作る

    2一飛成。これは香を取られた代わりに龍の働きを得る攻め合いで、駒得の手順ではありません。

  12. △4四馬 — 馬を中央へ戻す

    9九馬を4四へ戻し、3五歩に利かせます。

  13. ▲7七角打 — 馬に角を当てる

    7七角打で4四馬に当てます。7七角は6八銀に支えられています。角を取られた場合の取り返しもある配置です。

    この変化の振り返り次は4四馬への角の当たりに、相手が交換するか逃げるかを見ます。6八銀が7七角を支える間は取り返しがありますが、銀を動かせば条件も変わります。香を失った分、2一龍と角を協力させる速度と、相手の持ち香の攻めを比べます。

エルモ急戦・△4二飛に銀を捨てる攻め

先手の居飛車側を学びます。▲2四歩に後手が△4二飛と引く変化です。銀を捨てて2一桂を動かし、と金を作って次の両取りを狙う手順を見ます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

40手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲2四歩 — 2筋の歩交換へ

    2四歩で2三歩に働きかけます。ここで取る応手と、飛車を4二へ逃がす応手を比べます。

  2. △4二飛 — この飛車引きは危険

    2四歩を取らず4二飛と引いた失敗例です。3三への銀捨てが生じます。

  3. ▲3三銀成 — 銀を捨てて桂を動かす

    3三銀成と入り、桂で取らせて2筋の守備から動かします。

  4. △同桂 — 桂で取り返す

    2一桂が3三へ移りました。先手は銀を失いますが、2三へ歩を進める狙いがあります。

  5. ▲2三歩成 — と金を作る

    2三の歩を取ってと金を作り、3三の桂を狙います。後手がこの狙いに対応しなければ、▲3三とで桂を取りながら4二飛と3四銀の両取りになります。

    この変化の振り返り次は3三とで桂を取り、その先の飛車・銀へ働きかける狙いです。ただし相手が飛車や銀を先に動かせば、同じ両取りにはなりません。先手はすでに銀を渡しているため、と金の攻めを続ける手と持ち角による攻めを合わせて読みます。