耀龍四間飛車

耀龍四間飛車は、美濃囲いの玉を端から一筋中央寄りに置く構想です。本教材の後手なら8二玉まで進まず7二玉とし、6二金と組み合わせます。7三桂を攻めに使う余地や飛車の転換を残し、急戦には飛車側の守りを補い、穴熊には地下鉄飛車などで端を狙う指し分けを学びます。

耀龍四間飛車・7二玉と6二金の構え

14手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 持ち駒なし
先手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
耀龍四間飛車・7二玉と6二金の構え△6二金

耀龍四間飛車・7二玉と6二金の構え

後手の耀龍四間飛車を学びます。通常の美濃囲いなら8二へ進む玉を7二にとどめ、6二金と連結させるのが目印です。端から一筋中央へ寄せた玉形で、7三桂や飛車の転換を使う余地を残します。ここでは居飛車が急戦を準備した場合に、4三銀・3二金で飛車側を補う形を見ます。

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耀龍四間飛車を詳しく学びたい方へ

耀龍四間飛車

大橋貴洸

マイナビ出版 ・ 2020年刊

美濃囲いから玉の位置を変える耀龍四間飛車を、考案者が解説。従来の四間飛車との違いや、居飛車の作戦に合わせた駒組み・反撃を知りたい方に。

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四間飛車の受けとさばきを覚える

四間飛車を指しこなす本 1

藤井猛

河出書房新社 ・ 2000年刊

短い問いに答えながら、四間飛車の基本的な受け方と駒さばきを学びます。居飛車の急戦への対応を、盤面を見て繰り返し身につけたい方に向く定番の基本書です。

マンガでわかる四間飛車

ルールを覚えて最初の戦法を選ぶ方に

マンガでわかる四間飛車

将棋書籍編集部 編・藤井猛 監修

マイナビ出版 ・ 2025年刊

四間飛車の駒組み、攻め、寄せを順に学ぶ入門書。マンガと解説を行き来しながら、囲ってから戦う基本をつかめます。

西田&杉本の四間飛車研究

基本から具体的な課題局面へ進む方に

西田&杉本の四間飛車研究

西田拓也・杉本和陽

マイナビ出版 ・ 2026年刊

先手・後手の四間飛車を、急戦と持久戦に分けて検討。エルモ急戦、右四間飛車、居飛車穴熊やミレニアムへの対応を深めます。

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基本を覚えた先の研究に

現代振り飛車ってこういうこと 三間飛車・四間飛車編

青嶋未来・山本博志

マイナビ出版 ・ 2024年刊

三間飛車と四間飛車の注目局面を、棋士同士の対話を通して掘り下げます。候補手をどう比べ、どんな構想を描くかを知りたい方や、観戦を深く楽しみたい方に。

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四間飛車の考え方を深めたい方へ

四間飛車上達法

藤井猛

浅川書房 ・ 2017年刊

駒組みの小さな違いが、その後の戦いにどう影響するのかを学びます。手順の暗記から一歩進み、四間飛車らしい駒の働きや判断の基準を理解したい方に。

耀龍四間飛車の解説

耀龍四間飛車は、美濃囲いの玉を端から一筋中央寄りに置く構想です。本教材の後手なら8二玉まで進まず7二玉とし、6二金と組み合わせます。7三桂を攻めに使う余地や飛車の転換を残し、急戦には飛車側の守りを補い、穴熊には地下鉄飛車などで端を狙う指し分けを学びます。

耀龍四間飛車・7二玉と6二金の構え

後手の耀龍四間飛車を学びます。通常の美濃囲いなら8二へ進む玉を7二にとどめ、6二金と連結させるのが目印です。端から一筋中央へ寄せた玉形で、7三桂や飛車の転換を使う余地を残します。ここでは居飛車が急戦を準備した場合に、4三銀・3二金で飛車側を補う形を見ます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

14手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲5八金右 — 先手の金を中央へ

    5八金右で中央を補強します。

  2. △3二銀 — 左銀を3二へ

    3二銀から、相手の指し方に応じて4三へ使います。玉は7二、右銀は7一のままです。

  3. ▲6八銀 — 先手は左銀を使う

    6八銀から5七へ進め、急戦の構えを作ります。

  4. △7四歩 — 玉側の歩を進める

    7四歩で7三を空けます。後で桂を使う構想もあります。

  5. ▲5七銀左 — 左銀を中央へ

    5七銀左で急戦の形を示します。後手は飛車側の守備を整えます。

  6. △9四歩 — 端歩を突く

    9四歩と突き、玉側の端に余裕を持たせます。端歩の位置は、のちの端攻めや玉の逃げ道にも関わります。

  7. ▲9六歩 — 先手が端を受ける

    9六歩で応じる進行です。

  8. △4三銀 — 攻められる側へ銀を上げる

    4三銀が4四歩を守ります。急戦に対しては銀を攻めに急がず、受けに使います。

  9. ▲3六歩 — 先手は3筋を準備

    3六歩から3五歩の仕掛けを見せます。

  10. △8二銀 — 右銀を8二へ

    7一銀を8二に使います。一段目を空け、玉側の形を整えます。

  11. ▲4六歩 — 先手が4筋も準備

    4六歩で4五歩の仕掛けも見せます。

  12. △3二金 — 急戦には3二金

    4一金を3二へ。4三銀を支え、2筋にも備えました。穴熊を相手にするときの5二金型とは、金を使う側が異なります。

    この変化の振り返り次は先手が3筋へ銀を出すか、4筋を突き捨てるかを見て飛車側で受けます。3二金が4三銀を支えるので、金を玉側へ寄せると取り返しの条件が変わります。穴熊を相手にするときの5二金型と、同じ囲い方を続けないことが要点です。

耀龍四間飛車・穴熊へ桂を使う

後手側。先手が穴熊を目指す分岐です。4五歩で角道を開け、銀と桂を中央・端へ使います。6筋の歩交換から8五桂へ進み、9七への攻めを準備するところまで学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

16手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲5七銀 — 先手は右銀を中央へ

    4八銀が5七へ出ます。左銀は後で穴熊に使うため7九に残っています。

  2. △4五歩 — 角道を開ける

    後手は4五歩で3三角の利きを通します。

  3. ▲6六歩 — 先手が角道を止める

    6六歩で角交換を避け、穴熊に囲う準備です。

  4. △4三銀 — 銀を中央へ使う

    3二銀を4三へ進めます。次に5四へ使う構想です。

  5. ▲7七角 — 角を7七へ

    玉が8八へ進めるよう、角を7七へ動かします。

  6. △5四銀 — 銀を5四へ出す

    後手は銀を5四に出し、6五への攻めに参加させます。

  7. ▲8八玉 — 穴熊への途中

    先手の玉を8八へ。9九へ囲う準備です。

  8. △5二金上 — 持久戦では5二金

    4一金を5二へ上げます。玉側の金を連結し、一段目も空けます。

  9. ▲9八香 — 香を上げる

    9八香で9九を玉のために空けます。

  10. △8二銀 — 右銀を8二へ

    玉側の銀を8二へ動かし、7一を空けます。

  11. ▲9九玉 — 穴熊の玉

    先手は9九玉に囲いました。後手は玉の近い9筋を攻めの目標にします。

  12. △7四歩 — 桂の通り道を作る

    7四歩で7三を空けます。

  13. ▲8八銀 — 穴熊の銀

    8八銀が玉の周囲を守ります。

  14. △7三桂 — 桂を7三へ

    8一桂を7三へ出します。8五や6五への進出と、一段目を空ける意味があります。

  15. ▲7九金 — 金を玉へ寄せる

    先手は6九金を7九へ。穴熊の金銀をまとめます。

  16. △9四歩 — 端を伸ばす準備

    後手は9四歩から9五歩へ伸ばす構想です。

  17. ▲6八金寄 — もう一枚の金を寄せる

    5八金を6八へ。次に7八へ運びます。

  18. △9五歩 — 9筋の位を取る

    9五歩で穴熊の端に迫る準備をします。まだ歩はぶつかっていません。

  19. ▲7八金寄 — 金銀で穴熊を固める

    6八金を7八へ寄せ、7九金・8八銀と連結します。

  20. △8四歩 — 8五桂を跳ねる準備

    8四歩と突き、8五を桂の跳ねる場所として残します。8五歩まで突く形との違いです。

  21. ▲3六歩 — 先手の攻めの準備

    3六歩で3筋から動く含みを残します。

  22. △6四歩 — 銀と桂の働く場所を作る

    6四歩を突き、6五歩からの攻めを準備します。

  23. ▲5九角 — 角を引いて使い直す

    7七角を5九へ。2六への転換を狙います。

  24. △4一飛 — 飛車を下段へ引く

    4一飛と引きました。5一から8一まで空いているため、香を動かせば9一飛へ回る構想も残ります。

  25. ▲2六角 — 角を2六へ転換

    先手は2六角で中央に働きかけます。

  26. △1四歩 — 反対側の端も備える

    1四歩で1五角の進出に備える進行です。

  27. ▲1六歩 — 端を突き合う

    先手は1六歩と応じます。

  28. △6五歩 — 6筋から攻める

    6五歩で6六歩に働きかけます。5四銀が6五を支えています。

  29. ▲6八飛 — 先手は飛車を受けに回す

    6八飛で6筋を補強します。

  30. △6六歩 — 歩を取り込む

    6六歩で先手の歩を取り、持ち歩を得ます。

  31. ▲同銀 — 銀で取り返す

    5七銀が6六へ移りました。後手は銀に歩を当て直します。

  32. △6五歩打 — 歩を打って銀を押し返す

    6五歩打で6六銀を狙います。直前の歩交換で得た歩を使っています。

  33. ▲5七銀 — 銀を5七へ戻す

    先手が銀を引きました。6五歩を5四銀が支える形が残ります。

  34. △8五桂 — 桂を端攻めに使う

    8五桂で9七・7七を狙います。3三角の9九方向への利きもありますが、7七・8八には先手の守りも利いています。端の突破はこれからで、攻めの準備が整った局面です。

    この変化の振り返り次は9七への桂の成り込みと、9筋の歩の接触を組み合わせる構想です。先手は8八銀と金二枚で穴熊を支えています。桂を捨てる前に、角筋が開くか持ち歩を得られるかを確認し、端へ駒を向けただけで突破と判断しないようにします。

耀龍四間飛車・下段飛車を9筋へ

後手側。4一飛と引いて下段を通すと、9筋へ飛車を回す構想も残ります。この進行例では香を9二へ上げ、9一飛と回ります。桂・香・飛車で端に狙いを集める準備を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

38手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲5九角 — 角を引いて使い直す

    7七角を5九へ。2六への転換を狙います。

  2. △4一飛 — 飛車を下段へ引く

    4一飛と引きました。5一から8一まで空いているため、香を動かせば9一飛へ回る構想も残ります。

  3. ▲2六角 — 角を2六へ転換

    先手は2六角で中央に働きかけます。

  4. △9二香 — 飛車の行き先を空ける

    9一の香を9二へ上げます。これで4一飛を9一まで回せます。

  5. ▲1六歩 — 先手の端歩

    1六歩と突く進行例です。先手は穴熊の反対側の端歩を動かし、後手の出方を見ます。

  6. △1四歩 — 端を受ける

    1四歩で応じ、1五角への備えも作ります。

  7. ▲6八飛 — 先手は6筋へ飛車を回す

    6八飛で6五歩の仕掛けに備えます。

  8. △9一飛 — 地下鉄飛車の構え

    9一飛と回りました。5一・6一・7一・8一が空いているため通れる経路です。9二香と9五歩の後ろから端を支えます。9筋はまだ突破しておらず、次に歩をぶつける機会を考えます。

    この変化の振り返り次は9六歩から端で歩を交換する構想です。9一飛の前には9二香があり、飛車が直接9筋へ通るのは香が動いてからです。飛車・香・桂を順に使う必要があるため、相手の中央からの攻めに間に合うかも比較します。