対居飛車穴熊

四間飛車が美濃囲いを保ち、居飛車穴熊に銀と中央の歩を使って対抗する持久戦です。先手の6六銀型では、5筋を交換してから6筋を攻め、飛車の進出やと金作りを狙います。囲いの完成前に速攻する藤井システムとは方針が異なり、銀を引いて力を蓄える形や、と金を持ち銀で受けられる形も比べます。

6筋の銀交換と飛車の進出

41手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
先手持ち駒
  • 歩1
6筋の銀交換と飛車の進出▲6四歩

飛車をぶつけられたあとも確認する

6四歩まで進んだ局面です。後手が同歩と取る分岐から銀を交換し、6二飛で受けられた場合に歩を打って飛車を動かす一例を学びます。

一手ずつ動かす
局面を移動
この局面から対局
← → キーでも操作できます
棋譜 押すとその局面に移動

広告・アフィリエイトリンクを含みます

後手四間飛車の真相

後手四間飛車の研究を深めたい方に

後手四間飛車の真相

冨田誠也

マイナビ出版 ・ 2026年刊

後手番の四間飛車に絞った研究書。居飛車穴熊、ミレニアム、右銀急戦、右四間飛車への対応と、後手の9筋位取りを扱います。

四間飛車を指しこなす本 2

藤井システムと持久戦の基本を学ぶ方に

四間飛車を指しこなす本 2

藤井猛

河出書房新社 ・ 2000年刊

居飛車穴熊への対応と藤井システムの基礎を、問題を解きながら身につける本です。刊行当時の定跡を通じて、四間飛車から攻める考え方を学びます。

楽天市場の書影

四間飛車の受けとさばきを覚える

四間飛車を指しこなす本 1

藤井猛

河出書房新社 ・ 2000年刊

短い問いに答えながら、四間飛車の基本的な受け方と駒さばきを学びます。居飛車の急戦への対応を、盤面を見て繰り返し身につけたい方に向く定番の基本書です。

マンガでわかる四間飛車

ルールを覚えて最初の戦法を選ぶ方に

マンガでわかる四間飛車

将棋書籍編集部 編・藤井猛 監修

マイナビ出版 ・ 2025年刊

四間飛車の駒組み、攻め、寄せを順に学ぶ入門書。マンガと解説を行き来しながら、囲ってから戦う基本をつかめます。

西田&杉本の四間飛車研究

基本から具体的な課題局面へ進む方に

西田&杉本の四間飛車研究

西田拓也・杉本和陽

マイナビ出版 ・ 2026年刊

先手・後手の四間飛車を、急戦と持久戦に分けて検討。エルモ急戦、右四間飛車、居飛車穴熊やミレニアムへの対応を深めます。

楽天市場の書影

基本を覚えた先の研究に

現代振り飛車ってこういうこと 三間飛車・四間飛車編

青嶋未来・山本博志

マイナビ出版 ・ 2024年刊

三間飛車と四間飛車の注目局面を、棋士同士の対話を通して掘り下げます。候補手をどう比べ、どんな構想を描くかを知りたい方や、観戦を深く楽しみたい方に。

対居飛車穴熊の解説

四間飛車が美濃囲いを保ち、居飛車穴熊に銀と中央の歩を使って対抗する持久戦です。先手の6六銀型では、5筋を交換してから6筋を攻め、飛車の進出やと金作りを狙います。囲いの完成前に速攻する藤井システムとは方針が異なり、銀を引いて力を蓄える形や、と金を持ち銀で受けられる形も比べます。

穴熊に対する攻めの形と5筋交換

後手が3三角・2二玉とし、穴熊を目指す局面です。6六銀型を作り、5五歩の交換後に銀を進めるところまで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

24手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲4六歩 — 金を4七へ使う準備

    4七の歩を進めます。後手がじっくり囲う間に、先手も高美濃に発展させる準備を進めます。

  2. △1二香 — 穴熊の入口を空ける

    香を1二へ上げ、玉が入る1一を空けます。後手が囲いに手数をかけている間に、先手は角道から働きかけます。

  3. ▲6五歩 — 角道を開いて働きかける

    6六の歩を進めると、7七と3三の角が向き合います。穴熊に囲う後手へ、角交換を挑む手です。

  4. △4四歩 — 後手が角交換を避ける

    後手は4四の歩で角道を止めました。この進行では角を交換せず、先手は6筋に銀を出して攻めの形を作ります。

  5. ▲4七金 — 高美濃へ発展させる

    5八の金を4七へ上げ、3八の銀の前を厚くします。玉側の形を整えてから、左銀を攻めに使います。

  6. △1一玉 — 玉が穴熊に入る

    玉が1一へ潜りました。これから2二に銀を置いて入口を守り、金を近づけるのが後手の狙いです。

  7. ▲6七銀 — 攻めに使う銀を上げる

    左銀を6七へ上げました。6六の歩は6五へ進んでいるので、銀が6六に出られる形です。

  8. △2二銀 — 銀で穴熊の入口を守る

    3一に残していた左銀を2二に置きます。5三の右銀は中央を守り、2二の左銀は玉を守る配置です。

  9. ▲6六銀 — 歩の後ろに銀を構える

    6五に歩、6六に銀、6八に飛車という縦の形ができました。銀を5五へ出せれば、6四にも働きかけられます。

  10. △3一金 — 金を玉の近くへ

    4一の金を3一へ寄せます。2二の銀を金で支えて、穴熊を固める進行です。

  11. ▲5六歩 — 5五へ銀を出す準備

    5筋の歩を進めます。次に▲5五歩とぶつけて交換できれば、6六の銀を5五へ進められます。

  12. △4二金寄 — 攻めを始める前の配置

    後手が5二の金を4二へ寄せました。先手は囲いと攻めの銀が整ったので、ここから5筋の歩交換を考えます。

  13. ▲5五歩 — 中央の歩をぶつける

    5五に歩を進め、5四の歩に働きかけます。後手が取れば、6六の銀で取り返して前へ出られます。

  14. △同歩 — 後手が歩を取る

    後手が5四の歩で取り、持ち歩を得ました。次に先手が銀で取り返すと、5筋の歩が双方の持ち駒になり、この筋へ歩を打てるようになります。

  15. ▲同銀 — 銀を五段目へ進める

    6六の銀で歩を取り返します。銀が5五に出て、次に6四へ進む働きが生まれました。

  16. △5四歩打 — 歩で銀を追う

    交換で得た歩を5四に打ち、5五の銀に当てます。先手は銀を引く以外に、6筋から反撃する手を考えます。

    この変化の振り返り5四歩に銀を取られそうですが、ここから6四歩と踏み込む順と6六銀へ戻す順があります。次の教材では、6筋を取られた場合と5五銀を取られた場合を分けて進めます。

5四歩に銀を引く持久戦

5五銀を5四歩で追われた局面です。6四歩と踏み込む代わりに6六銀へ引き、5六金で銀と6五歩を支える一例を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

40手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲6六銀 — 銀を6六へ引きます

    銀を6六へ引きます。6四歩で踏み込む順と違い、銀を盤上に残す方針です。

  2. △6二飛 — 後手は6二飛で6筋を受けます

    後手は6二飛で6筋を受けます。

  3. ▲5六金 — 金を5六へ上げ、6五歩と6六銀を支えます

    金を5六へ上げ、6五歩と6六銀を支えます。持ち歩を使う前に攻めの形を整える進行例です。

    この変化の振り返り5六金が6六銀と6五歩を支えています。後手も6二飛で6筋に備えたため、すぐ突破できる形ではありません。持ち歩を生かす手と、自玉の整備を比べて持久戦を進めます。

6筋の銀交換と飛車の進出

6四歩まで進んだ局面です。後手が同歩と取る分岐から銀を交換し、6二飛で受けられた場合に歩を打って飛車を動かす一例を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

41手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △同歩 — 6筋の歩を取る分岐

    こちらは後手が6四の歩を取る順です。5五の銀が6四に利いているので、先手は銀で取り返せます。

  2. ▲同銀 — 銀を6筋へ進める

    銀で6四の歩を取り、後手の5三の銀と向き合いました。6八の飛車がこの銀を後ろから支えています。

  3. △同銀 — 銀を交換する

    後手の銀が6四の銀を取ります。先手の6筋には歩も銀も残っていないため、飛車が真っすぐ進めます。

  4. ▲同飛 — 飛車を前線へ働かせる

    飛車で銀を取り返して6四へ出ました。銀交換を通して飛車の道を開く、四間飛車の攻め方の一例です。

  5. △6二飛 — 6二飛をぶつけ、先手飛車の成り込みを防ぐ比較例です

    6二飛をぶつけ、先手飛車の成り込みを防ぐ比較例です。

  6. ▲6三歩打 — 6三歩を打って飛車に当てます

    6三歩を打って飛車に当てます。6四飛がこの歩を支えています。

  7. △7二飛 — 飛車を7二へかわします

    飛車を7二へかわします。

  8. ▲5四飛 — 5四の歩を飛車で取り、中央へ進みます

    5四の歩を飛車で取り、中央へ進みます。飛車交換を避けて攻めを続ける一例です。

    この変化の振り返り5四の歩を取り、飛車を中央へ使いました。双方が銀を持っているので、飛車への銀打ちにも注意が必要です。成り込みだけを急がず、持ち歩と自玉の安全を見て次の方針を選びます。

銀を取らせて、と金で金を狙う

6四歩に後手が5五銀を取った分岐です。6三歩成からと金を作り、5四歩を垂らしたあと、金で受ける一例まで進めます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

41手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5五歩 — 後手が銀を取る分岐

    後手は5五の銀を取りました。先手は駒を失いましたが、6四の歩を進めてと金を作れるので、続けて攻めます。

  2. ▲6三歩成 — 敵陣でと金を作る

    6三の歩を取りながら成ります。と金は金と同じ動きになり、5三の銀を狙える駒に変わりました。

  3. △5四銀 — と金に当てられた銀を動かす

    後手の銀が5四へ逃げます。先手はと金を一つ引き、次に歩を打って攻めを続ける形を作ります。

  4. ▲6四と — と金を引いて銀を狙う

    と金を6四へ引きました。金の横の利きで5四の銀に当たり、飛車の前方もと金で支えています。

  5. △4三銀 — 銀が4三へ引く

    後手が銀を4三へ動かしました。5三は空いており、先手には5筋へ打てる歩が残っています。

  6. ▲5四歩打 — 垂れ歩で攻めをつなぐ

    5四に歩を打ち、次の▲5三歩成を狙います。と金と歩で後手の金銀に迫り、先ほどの銀損を取り返す攻めの形を学びました。

  7. △5二金 — 5二金で垂れ歩に備える分岐です

    5二金で垂れ歩に備える分岐です。持ち銀を打つ受けとは清算の結果が違います。

  8. ▲5三歩成 — 歩を成って金に当てます

    歩を成って金に当てます。6四とが5三の地点を支えています。

  9. △同金 — 金でと金を取ります

    金でと金を取ります。

  10. ▲同と — 6四のと金で金を取ります

    6四のと金で金を取ります。銀を失った攻めから、金を手に入れるところまでつながりました。

    この変化の振り返り銀を失う代わりに金を取り、と金が5三に残りました。ただし後手は持ち銀で5二を守る方法もあります。金だけで受ける順を全ての応手に通じる結論にせず、銀打ちの比較へ進みます。

と金の攻めに△5二銀で受ける

5四歩を打った局面で、後手が持ち銀を5二へ使う比較です。歩とと金だけで一方的に攻め切れると考えず、清算後の駒の配置まで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

47手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5二銀打 — 持ち銀を5二へ打ち、歩成りに備えます

    持ち銀を5二へ打ち、歩成りに備えます。金だけで受ける形と比較します。

  2. ▲5三歩成 — 5三へ歩を成ります

    5三へ歩を成ります。

  3. △同銀 — 打った銀でと金を取ります

    打った銀でと金を取ります。

  4. ▲同と — 6四のと金で銀を取り、持ち銀を回復します

    6四のと金で銀を取り、持ち銀を回復します。

  5. △同金 — 4二金でと金を取り返します

    4二金でと金を取り返します。先手のと金はここで盤上からなくなりました。

  6. ▲6四飛 — 6四へ飛車を進めます

    6四へ飛車を進めます。銀を取り返したあと、開いた6筋を飛車で使って攻め直す形です。

    この変化の振り返り先手は銀を取り返しましたが、と金も交換されました。6四飛と持ち銀で攻め直す局面で、後手の5三金・4三銀も残っています。金で受ける順との違いは、と金が盤上に残るかどうかです。