早繰り銀・相早繰り銀

角換わりの早繰り銀は、▲3七銀・▲4六銀から▲3五歩と動き、右銀を3筋へ進める攻めです。5六銀の腰掛け銀より早く接点を作る一方、進出した銀を歩で追われたときの退路が要ります。相手が腰掛け銀を選ぶ場合と、双方が早繰り銀にする場合を、8筋の反撃や端歩の条件も含めて比べます。

相早繰り銀・8六銀には5六角

30手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 角1
  • 歩1
先手持ち駒手番
  • 角1
  • 歩1
相早繰り銀・8六銀には5六角△同銀

相早繰り銀・8六銀には5六角

7五銀に7六歩と受ける変化です。後手が8筋から銀をぶつけてきたら、5六角で飛車の侵入先を守ります。銀交換後の金と角の利きを確認します。

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早繰り銀を使いこなしたい方へ

最速で敵陣突破!角換わり早繰り銀

大石直嗣

マイナビ出版 ・ 2020年刊

銀を早く前へ繰り出して攻める早繰り銀の専門書。相早繰り銀・腰掛け銀・右玉・一手損角換わりへの対応を比べ、仕掛けのタイミングを学べます。

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角交換後の指し方を整理したい方へ

角換わり 初段の常識

塚田泰明

マイナビ出版 ・ 2018年刊

棒銀・早繰り銀・腰掛け銀の違いと、それぞれの攻め筋を整理する一冊。基本形を中心に学び、角を持ち駒にした将棋への苦手意識を減らしたい方に向いています。

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短い問題で指し手の意味を覚える

ひと目の現代角換わり

長岡裕也

マイナビ出版 ・ 2024年刊

一問一答で、角換わりの攻め方や相手の狙いを確認する一冊。棒銀・早繰り銀への対応から腰掛け銀の攻防へと進み、盤面を見て考える練習をしたい方に。

現代相居飛車ってこういうこと 角換わり・横歩取り編

基本を覚えた後の研究に

現代相居飛車ってこういうこと 角換わり・横歩取り編

斎藤明日斗・岡部怜央

マイナビ出版 ・ 2026年刊

角換わりの一手ずらし・早繰り銀と、横歩取り青野流などを対話形式で解説。基本手順から一歩進み、プロが形を選ぶ理由を学べます。

次の一手で覚える現代角換わり

角換わりの知識を整理したい方に

次の一手で覚える現代角換わり

出口若武

マイナビ出版 ・ 2024年刊

腰掛け銀・早繰り銀・▲4五桂速攻・右玉を、選択問題で整理する一冊。変化をまとめたチャートもあり、基本図からの指し手を復習できます。

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角換わりの主要な形を広く学ぶ

現代角換わりのすべて

池永天志

マイナビ出版 ・ 2019年刊

腰掛け銀・棒銀・早繰り銀を横断して、角換わりの主要な攻防を学べます。特定の形だけでなく、相手が別の銀の使い方を選んだ場合にも備えたい方に。

早繰り銀・相早繰り銀の解説

角換わりの早繰り銀は、▲3七銀・▲4六銀から▲3五歩と動き、右銀を3筋へ進める攻めです。5六銀の腰掛け銀より早く接点を作る一方、進出した銀を歩で追われたときの退路が要ります。相手が腰掛け銀を選ぶ場合と、双方が早繰り銀にする場合を、8筋の反撃や端歩の条件も含めて比べます。

早繰り銀・銀交換

右銀を3七から4六へ繰り出した早繰り銀の局面です。後手が腰掛け銀に組む場合を扱います。玉を6八へ寄せて角打ちに備え、3五歩から銀交換する進行を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

21手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5四銀 — 後手は腰掛け銀に構える

    5四銀で中央を押さえます。先手は攻めを急ぐ前に、角打ちの王手筋を消します。

  2. ▲6八玉 — 先に玉を寄せる

    6八玉と動かして、1五角から5九玉を狙う筋を避けます。これから3筋を動かすための準備です。

  3. △4四歩 — 後手は中央に備える

    4四歩と突く進行例です。先手は4六銀に支えられた3五へ歩を突き、銀を繰り出します。

  4. ▲3五歩 — 3筋で銀を使う

    3五歩とぶつけます。相手が取れば銀を五段目へ進められます。

  5. △同歩 — 後手が歩を取る

    後手は3五歩と応じます。先手は4六銀で取り返し、2四への圧力を増やします。

  6. ▲同銀 — 銀を五段目へ

    3五銀は2四に利きます。右銀を前へ使って、後手の守りの銀との交換を目指します。

  7. △3四歩打 — 後手は銀を追う

    3四歩打で銀を狙います。この教材では銀を下がる代わりに2筋へ働きかけます。

  8. ▲2四歩 — 2筋の歩もぶつける

    2四歩を取らせれば、銀を2四へ進められます。3筋と2筋を組み合わせる攻めです。

  9. △同歩 — 後手が2筋を取る

    後手が2四歩と応じた場合です。先手は歩を銀で取って銀交換へ向かいます。

  10. ▲同銀 — 守りの銀にぶつける

    2四銀と進みます。相手の3三銀が取れば、飛車で取り返せます。

  11. △同銀 — 後手が銀交換に応じる

    後手の銀が2四へ出ました。先手は飛車を前へ出して取ります。

  12. ▲同飛 — 飛車で銀を取る

    飛車先の歩と銀を交換しました。玉を6八へ動かしてあるため、1五角は王手飛車になりません。

  13. △2三歩打 — 歩で飛車を追う

    後手が2三歩打で受ける進行です。先手は飛車を引き、手にした銀の活用を考えます。

  14. ▲2八飛 — 銀交換を終えて引く

    2八飛と戻ります。3筋の歩交換から銀を進め、2筋で銀を交換する流れです。

    この変化の振り返り次は持ち銀と角を使う狙いを考えます。6八玉にしたことで1五角の王手飛車を避けましたが、すべての角打ちを消したわけではありません。飛車を再び2四へ進める前に、相手の持ち駒と玉の位置を確認します。

早繰り銀・居玉への王手飛車

居玉で早繰り銀を仕掛けた失敗例です。後手側で1五角の王手飛車を学び、先手が6八玉へ逃げた一例から、2四飛を取る結果まで並べます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

22手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲3五歩 — 先手が居玉のまま急ぐ

    失敗例の入口です。先手は5九玉を動かさず3五歩と仕掛けました。ここからは後手側の反撃を学びます。

  2. △同歩 — 後手は歩を取る

    3筋の歩交換に応じます。先手が銀を進めると、3七が空いた状態になります。

  3. ▲同銀 — 先手の銀が前へ出る

    銀は3五へ進みましたが、玉は5九のままです。盤上の駒が空けた角道を追いましょう。

  4. △3四歩打 — 銀を追って2筋へ誘う

    3四歩打で銀に当てます。先手が2筋を攻めたときの飛車の位置を見ます。

  5. ▲2四歩 — 先手が2筋も仕掛ける

    2四歩から銀交換を目指しています。形だけ同じでも、玉の位置で反撃の有無が変わります。

  6. △同歩 — 2筋の歩を取る

    後手は2四歩と応じます。銀交換のあとに2四飛が現れる進行です。

  7. ▲同銀 — 先手が銀をぶつける

    先手の銀が2四へ来ました。後手は守りの銀で取り、持ち角の両取りを用意します。

  8. △同銀 — 銀を交換する

    後手は銀を取ります。次の2四飛に1五角打が王手と飛車取りを兼ねるか確認しましょう。

  9. ▲同飛 — 王手飛車の筋に入る

    2四飛と5九玉を同時に狙う△1五角の筋が生じました。1五から5九までの角筋も通っているため、次の角打ちが王手飛車になります。

  10. △1五角打 — 王手飛車をかける

    1五角は5九玉へ王手をかけながら2四飛も狙います。玉を動かす一手を省いたために生じた反撃です。

  11. ▲6八玉 — 王手を避けると飛車が残る

    先手が6八玉へ逃げた一例です。1五角の王手は解消しましたが、2四飛への当たりは残ります。飛車を逃がすだけでは王手を受けたことになりません。

  12. △2四角 — 飛車を取り、失敗の結果を確認する

    2四角で飛車を取りました。この進行では先手に2四の角をすぐ取る駒がなく、銀交換の後に飛車一枚を失います。先に玉を6八へ動かす基本手順との違いです。

    この変化の振り返りこの損失を避ける比較点は、仕掛け前に玉を6八へ動かすことです。後手側では、得た飛車を打つ前に2四角の退路と自玉の守りを確認します。先手の銀と角は持ち駒に残っており、飛車を取った後も反撃への備えは必要です。

相早繰り銀・端歩を突く理由

先手4六銀・後手6四銀の相早繰り銀です。まず端歩を突き、銀交換後の王手飛車を防ぎます。その後は攻めを急ぐ手と、6六歩で角打ちに備える手を比較します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

22手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲1六歩 — 1五への角打ちを防ぐ

    銀交換後の△1五角による王手飛車を防ぎます。1五に角を打たれても、この歩で取れるようになります。

  2. △9四歩 — 後手も端歩を突く

    後手も9五への角打ちに備えます。端歩を突いただけで仕掛けが成功するわけではなく、8筋からの反撃を確認する必要があります。

    この変化の振り返り次は3五歩から急いで銀を使うか、9六歩と6六歩を入れて後手の仕掛けに備えるかを考えます。端歩だけを突いて安全と決めず、8六歩への取り方まで確認します。

相早繰り銀・8六同銀の両取り

3五歩から仕掛けたところ、後手に8六歩と反撃されました。左銀で取ると5五角の飛車香両取りが生じます。飛車を逃がした後、香を取られるところまで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

28手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲同銀 — 銀で取ると角筋が通る

    この取り方は失敗例です。7七銀が動いたため、5五から9九香への角筋が通ります。

  2. △5五角打 — 5五角の飛車香両取り

    5五角は2八飛と9九香の両方を狙います。7七と3七が空いており、どちらへの角筋も通っています。

  3. ▲2六飛 — 飛車を逃がす

    飛車を2六へ浮く一例です。飛車を守る間に、後手は9九香を取れます。

  4. △9九角成 — 香を取って馬を作る

    後手は香を取り、馬を作りました。先手はこの馬をすぐに取り返せません。8六歩には銀で取らず、歩で取る対応を検討します。

    この変化の振り返り失敗は8六歩を銀で取った手です。歩で取る場合にも△8五歩の継ぎ歩があり、攻めの銀だけを進めればよいわけではありません。6六歩を入れる分岐では、この角筋を止めておき、後手の反撃に備えます。

相早繰り銀・6八銀と飛車の転回

6六歩を入れた相早繰り銀で、後手が7五銀と出ました。2筋の継ぎ歩、6八銀への退避、2五飛から6五飛への転回を組み合わせて、攻めてきた銀に働きかけます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

30手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲2四歩 — 2筋で反撃する

    相手の銀が7五へ出た間に、2筋で歩を交換します。

  2. △同歩 — 2四歩を取る

    2四の歩を取り、飛車先を受けます。

  3. ▲2五歩打 — 継ぎ歩で歩を動かす

    持ち歩を2五へ打ちます。次の2四歩で歩を取り込む狙いです。

  4. △7六歩打 — 銀取りの歩を打つ

    後手は7六歩を打ち、7七銀を追います。先手は玉に近い6八へ引く場所を用意しています。

  5. ▲6八銀 — 左銀を玉の近くへ引く

    6八銀と引き、7七への歩成りに桂で応じられる形を残します。8八へ引く場合と違い、中央の守りにも銀が働きます。

  6. △6六銀 — 後手銀は中央へ

    後手は6六の歩を取り、先手玉に近づきます。先手はこの銀を飛車で狙う構想を持っています。

  7. ▲2四歩 — 2筋の歩を取り込む

    2四の歩を取り、次の飛車浮きに備えます。

  8. △2二歩打 — 2筋を下から受ける

    後手は2二歩で飛車の侵入に備えます。歩を低く打ったため、先手は2五へ飛車を浮けます。

  9. ▲2五飛 — 飛車を浮いて横に使う

    2五へ浮き、6五へ寄る手を用意します。中央へ進んだ後手銀を攻める狙いです。

  10. △4四銀 — 後手のもう一枚の銀も中央へ

    4四銀と上がり、中央の攻めを支えます。

  11. ▲6五飛 — 飛車で6六銀を狙う

    6五飛と回り、6六銀に当てます。2筋の継ぎ歩は、この横の働きを作る意味もありました。

  12. △7七歩成 — 歩を成り込む

    後手は銀を逃げず、7七へと金を作ります。取った桂を使う攻めも見ています。

  13. ▲同桂 — 桂でと金を取る

    8九桂で取り、6六銀と桂をぶつけます。

  14. △同銀成 — 銀を成って桂を取る

    後手は銀と桂を交換し、角打ちによる反撃を選びます。

  15. ▲同金 — 金で取り返す

    金で成銀を取りました。先手は銀を手にし、後手は桂を手にしています。

  16. △7四角打 — 飛車を追いながら歩を狙う

    7四角は6五飛に当たり、4七の歩にも利いています。飛車を逃げる必要があります。

  17. ▲6六飛 — 飛車を6六へ

    飛車を一つ引いて角の当たりをかわします。

  18. △4七角成 — 後手は馬を作る

    後手は4七の歩を取り、馬を作りました。先手は得た銀でこの馬を追います。

  19. ▲3八銀打 — 持ち銀を受けに使う

    3八銀を打って4七馬に当てます。銀を手に入れた効果を、自玉の守りに生かします。

  20. △7四馬 — 馬を引く

    後手は馬を7四へ戻します。角筋に玉や金を近づけないよう、先手も注意が必要です。

  21. ▲4五歩打 — 歩で4四銀を追う

    持ち歩を4五へ打ち、4四銀に当てます。後手に馬を作らせましたが、先手も持ち銀で守りを補い、中央から働きかけています。

    この変化の振り返り先手は銀と桂の交換で銀を手にしましたが、後手には馬と持ち桂があります。次は4四銀の逃げ場所と自玉への桂打ちを確認します。6八銀を残して守り、飛車だけで無理に突破を狙わないことが大切です。

相早繰り銀・8六銀には5六角

7五銀に7六歩と受ける変化です。後手が8筋から銀をぶつけてきたら、5六角で飛車の侵入先を守ります。銀交換後の金と角の利きを確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

30手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲7六歩打 — 7筋に歩を打って受ける

    7六歩を打って7五銀に当てます。後手は銀を逃げず、8筋から銀交換を狙うことができます。

  2. △8六歩 — 銀を逃げずに8筋を突く

    8六歩から同銀と出る狙いです。7五銀への当たりを、攻めを続けることでかわします。

  3. ▲同歩 — 歩で応じる

    8六歩を取ります。後手銀が出てきたとき、すぐ銀交換する以外の受けを考えます。

  4. △同銀 — 後手銀が8六へ

    7七銀に銀をぶつけます。先手は角を打って、交換後の飛車の成り込みに備えます。

  5. ▲5六角打 — 角を打って8筋を守る

    5六角は8三と8九へ利いています。8六銀をすぐ取らず、後手から交換されたときの形を整えます。

  6. △7七銀成 — 後手から銀交換する

    後手は7七銀を取って成ります。先手は金で取り返し、8七への飛車の侵入に備えます。

  7. ▲同金 — 金で取り返して8七を守る

    7七金が8七を守り、5六角が8九を守ります。飛車の成り込みを受けながら、8三歩の打ち込みを狙える形です。

    この変化の振り返り次は8三歩で後手飛車に働きかける狙いです。後手の7二角などにも注意し、7七金と5六角の守りを崩さずに攻めます。8六銀を急いで取ると後手飛車が前へ出るため、先に角を使う順序が要点です。