青野流

青野流は、横歩を取った3四飛をすぐ引かず、▲5八玉から右桂を使って先攻する指し方です。持ち歩で後手飛車を追い、▲3六歩・▲3七桂から角と桂を攻めに加えます。玉を6八へ上がる勇気流とは、7八金の守られ方や角打ちへの備えが異なります。

青野流・飛車交換に応じたら

39手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 1
  • 1
先手持ち駒
  • 1
青野流・飛車交換に応じたら▲6五飛

飛車を取られた場合

▲6五飛に対して後手が飛車交換に応じる変化です。左桂を6五へ出し、右桂も加えて中央へ攻める一例を確認します。

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楽天市場の書影

先手の青野流で攻めたい方へ

藤森式青野流 絶対退かない横歩取り

藤森哲也

マイナビ出版 ・ 2019年刊

飛車を引かず、桂を使って攻める青野流を掘り下げます。後手の玉の位置や飛車の引き場所ごとに変化を比べ、先手から主導権を取る指し方を研究したい方に。

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青野流への対策を深めたい方へ

横歩取り新時代 青野流完全撃退マニュアル

飯島栄治

マイナビ出版 ・ 2022年刊

後手番で青野流に向き合うための専門書。先手の速い攻めに対して、玉の位置や角・飛車の使い方をどう選ぶかを学び、対策を具体的な手順で持ちたい方に。

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横歩取りの基本を学びたい方へ

羽生の頭脳 5 横歩取り

羽生善治

日本将棋連盟 ・ 2010年刊

横歩を取ったあとの急戦や、飛車・角を使う基本の筋を学ぶ一冊。古典的な定跡の土台を固めたい方に向いています。近年の青野流・勇気流は別の教材で補いましょう。

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基本を覚えた後の研究に

現代相居飛車ってこういうこと 角換わり・横歩取り編

斎藤明日斗・岡部怜央

マイナビ出版 ・ 2026年刊

角換わりの一手ずらし・早繰り銀と、横歩取り青野流などを対話形式で解説。基本手順から一歩進み、プロが形を選ぶ理由を学べます。

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勇気流の考え方を考案者から学ぶ

横歩取り勇気流

佐々木勇気

浅川書房 ・ 2020年刊

▲6八玉型の勇気流を、研究や実戦での判断とともに学べます。中段の飛車をどう扱い、後手の構えにどう応じるかを深く知りたい方に向く研究書です。

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後手番の横歩取りを用意したい方へ

横歩取り 後手番の逆襲

上村亘

マイナビ出版 ・ 2021年刊

青野流・勇気流など、先手の有力な作戦を後手側から検討します。先手の攻めを受けたあとの反撃や、横歩取りを避けられた場合の対応を整理したい方に。

青野流の解説

青野流は、横歩を取った3四飛をすぐ引かず、▲5八玉から右桂を使って先攻する指し方です。持ち歩で後手飛車を追い、▲3六歩・▲3七桂から角と桂を攻めに加えます。玉を6八へ上がる勇気流とは、7八金の守られ方や角打ちへの備えが異なります。

青野流

飛車を3四に残し、▲5八玉とした青野流の局面です。△2二銀・△8二飛に対して、3六歩・3七桂から速攻を狙う一例を学びます。後半は公開されたコンピューター実戦の解説に沿う進行例で、各手を唯一の応手とするものではありません。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

17手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △2二銀 — 銀で2三を支える

    銀を2二に上げ、2三への飛車の侵入を防ぎます。歩を打たずに持ち歩を温存できる形です。

  2. ▲3六歩 — 右桂が跳ねる道を作る

    3七の歩を進めます。空いた3七に桂を跳ね、前にいる飛車と一緒に攻めに使う構想です。

  3. △8二飛 — 後手は飛車を引き上げる

    後手は飛車を8二へ戻します。青野流には他の応手もありますが、このレッスンではこの形を並べます。

  4. ▲3七桂 — 桂を攻撃に参加させる

    右桂を3七へ。次の▲4五桂で3三の角や5三を狙う可能性が生まれます。

  5. △8八角成 — 角を目標にされる前に交換

    後手から角を交換します。角を持ち合う局面では、自陣への角打ちにも注意しましょう。

  6. ▲同銀 — 銀で角を取り返す

    7九の銀で8八の馬を取ります。取った駒は成りが元に戻り、角として持駒になります。

  7. △3三銀 — 銀が飛車に当たる

    銀を3三に上がり、3四の飛車を攻めます。先手は飛車を動かす前に、歩を使って手を作ります。

  8. ▲8三歩打 — 飛車の頭に歩を打つ

    持ち歩を8三に打ち、8二の飛車に当てます。自分の飛車が狙われても、相手への攻めを先に利かす手筋です。

  9. △同飛 — 後手が歩を取る

    後手は飛車で8三の歩を取ります。これで先手は、続けて8四へ歩を打てます。

  10. ▲8四歩打 — もう一度、歩で飛車を追う

    続けて8四へ歩を打ちます。歩を連続して使い、相手の飛車を動かしてから自分の飛車を逃がす準備です。

  11. △8二飛 — 歩に当てられた飛車を引く

    8四の歩に当てられた飛車を8二へ引く一例です。先手はこの応手の間に、3三銀に狙われている飛車をかわします。

  12. ▲3五飛 — 歩を利かせてから飛車をかわす

    3四の飛車を3五へ引き、3三銀の当たりを外しました。先に8筋で歩を打って相手の飛車を動かし、自分の飛車をかわす手番を作った進行です。

  13. △8四飛 — 打たれた歩を取る

    後手は8四の歩を取りました。飛車が前へ出たため、先手は持ち角を飛車に当てて使えます。

  14. ▲6六角打 — 飛車と銀を同時に狙う

    6六角は8四飛と3三銀へ利きます。後手の飛車を動かしながら、角を中央へ配置する手です。

  15. △6四飛 — 飛車を横へ逃がす

    後手は飛車を6四へ逃がします。先手は角だけで攻めず、左桂を参加させます。

  16. ▲7七桂 — 左桂も中央へ使う

    7七桂は6五を狙います。3七桂と合わせ、左右の桂を中央へ使う形です。

  17. △3四歩打 — 歩で先手の飛車を追う

    後手は3四歩と打ち、3五飛を追います。先手は飛車を横へ動かし、後手にさらに歩を使わせます。

  18. ▲8五飛 — 飛車を8筋へ回す

    8筋が空いているので飛車を大きく回れます。後手が歩で受けると、その筋に新たな歩を打てなくなります。

  19. △8四歩打 — 8筋にも歩を使う

    後手は8四歩で飛車を追います。先手は今度は2筋へ回り、飛車を働かせ続けます。

  20. ▲2五飛 — 2筋へ回る

    飛車を2五へ移しました。後手の持ち歩を使わせながら、中央で飛車をぶつける機会をうかがいます。

  21. △2四歩打 — 2筋も歩で受ける

    後手は2四歩と打ちます。先手には6五へ飛車をぶつけ、7七桂で取り返す狙いがあります。

  22. ▲6五飛 — 飛車交換を迫る

    6四飛に飛車をぶつけます。△同飛なら▲同桂で左桂を6五へ使えるため、後手は角を使う応手を選びます。

  23. △5四角打 — 角で受けながら反撃する

    5四角は6五飛へ利かせる手です。先手は角を切って3三銀を取ってから、飛車を交換します。

  24. ▲3三角成 — 角を切って銀を取る

    角で3三銀を取り、成ります。後手が桂で取り返すと、先手は銀を手に入れたうえで飛車交換へ進めます。

  25. △同桂 — 桂で馬を取る

    後手は3三の馬を取りました。先手は角を渡しましたが、銀を持ち駒にしています。

  26. ▲6四飛 — 飛車を交換する

    6四の飛車を取り、飛車を持ち駒にします。後手の6三歩で取り返されるところまでが一組の交換です。

  27. △同歩 — 歩で飛車を取る

    双方が飛車を持ちました。先手は空いた2一へ飛車を打てます。

  28. ▲2一飛打 — 敵陣へ飛車を打つ

    2一飛は王手です。後手の玉を動かしてから、1一の香を取りにいきます。

  29. △6二玉 — 王手を避ける

    後手は6二へ逃げました。先手は飛車を成り込み、直前の角・銀交換だけでなく香も取ります。

  30. ▲1一飛成 — 香を取って龍を作る

    1一香を取って龍を作りました。飛車は交換済みで、先手は角を渡す代わりに銀と香を得た局面です。駒の損得に加え、龍の働きも見ましょう。

    この変化の振り返り次は持ち銀・持ち香を龍と協力させる狙いを考えます。ただし後手は飛車と角を持ち、先手玉は5八です。敵陣での駒取りを続ける前に、自陣への王手や両取りを確認します。飛車交換に応じられる別の分岐では、桂の使い方も変わります。

青野流・飛車交換に応じたら

▲6五飛に対して後手が飛車交換に応じる変化です。左桂を6五へ出し、右桂も加えて中央へ攻める一例を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

39手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △同飛 — 飛車交換に応じる

    後手は6五飛を取りました。先手は7七桂で取り返し、左桂を中央へ進めます。

  2. ▲同桂 — 左桂で取り返す

    桂が6五へ進み、5三を狙いました。両者が飛車を持つため、自玉への飛車打ちにも注意が必要です。

  3. △5二玉 — 玉を中央へ移す

    後手が5二玉とした一例です。先手は右桂を4五へ跳ね、5三への利きを増やします。

  4. ▲4五桂 — 右桂も5三へ向ける

    4五桂と6五桂がともに5三を狙っています。後手が銀を4四へ上げると、6六角を使う攻めがあります。

  5. △4四銀 — 銀を前へ出す

    後手が4四銀とした変化です。この銀は6六角の斜めの利きに入っています。

  6. ▲同角 — 角で銀を取る

    角を切って銀を取ります。後手が歩で取り返す間に、6五桂を5三へ進める狙いです。

  7. △同歩 — 歩で角を取る

    後手は角を手に入れました。先手も銀を持ち駒にしており、中央の桂を使って玉へ迫ります。

  8. ▲5三桂左成 — 左桂を成り込む

    5三の歩を取って桂を成り、5二玉へ王手をかけました。角と銀の交換を伴う攻めなので、駒得したと決めつけず、玉への圧力と持ち駒も比較します。

  9. △4一玉 — 玉の逃げ先まで確認

    後手が4一へ逃げた局面です。先手は敵陣に成桂を残しましたが、後手にも飛車と角があり、攻めが自動的に決まるわけではありません。

    この変化の振り返り次は持ち飛車・持ち銀を5三成桂と協力させる構想です。4五桂も5三を支えていますが、後手は飛車と角二枚を持ちます。攻めの継続と自玉への王手を比べ、角を切って得た速度が残っているかを判断します。