アヒル戦法

アヒル戦法は、角道の歩を突かず、浮き飛車と端角を使う戦法です。先手の5八玉・6八銀・4八銀・7九金・3九金が低い左右対称の構えの目印で、飛車を横へ回して相手の囲いを狙います。ここでは対四間飛車の組み方と8・9筋の攻め、相手が早く2筋へ動く比較を扱います。

アヒル戦法・浮き飛車と低い金銀

9手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
先手持ち駒
  • 持ち駒なし
アヒル戦法・浮き飛車と低い金銀▲2六飛

アヒル戦法・浮き飛車と低い金銀

先手側を学びます。2六飛と9七角を使い、7筋の歩を保留して金銀を低く組むアヒル戦法の一例です。飛車を横へ動かす空間と、自陣の左右対称の形を確認します。

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アヒル戦法の解説

アヒル戦法は、角道の歩を突かず、浮き飛車と端角を使う戦法です。先手の5八玉・6八銀・4八銀・7九金・3九金が低い左右対称の構えの目印で、飛車を横へ回して相手の囲いを狙います。ここでは対四間飛車の組み方と8・9筋の攻め、相手が早く2筋へ動く比較を扱います。

アヒル戦法・浮き飛車と低い金銀

先手側を学びます。2六飛と9七角を使い、7筋の歩を保留して金銀を低く組むアヒル戦法の一例です。飛車を横へ動かす空間と、自陣の左右対称の形を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

9手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4四歩 — 後手は角道を止める

  2. ▲5八玉 — 玉を5八へ置く

    玉を低く中央に置き、左右の金銀で支える準備をします。

  3. △4二飛 — 後手は四間飛車へ

  4. ▲9七角 — 角を9七へ上げる

    端角と浮き飛車を組み合わせます。7六歩を突いていないため、通常の角道とは異なる使い方です。

  5. △6二玉 — 後手玉を6二へ移す

  6. ▲6八銀 — 左銀を6八へ上げる

    4八銀と左右対称になります。前へ出て攻める銀ではなく、自陣の支えとして残します。

  7. △5二金左 — 後手の左金を囲いへ

  8. ▲7九金 — 左金を7九へ引く

    6八銀の後ろを支え、低い陣形を保ちます。

  9. △7二玉 — 後手玉を7二へ移す

  10. ▲3九金 — アヒルの低い構え

    5八玉、6八銀・4八銀、7九金・3九金の形です。金銀を低く残し、浮き飛車と端角で動く点が、普通の居飛車の囲いとは違います。

    この変化の振り返り低い金銀の構えが完成しました。飛車を5六や8六へ回す構想がありますが、その間に2筋が薄くなる点にも注意します。普通の居飛車より必ず堅い、組めば勝てるという戦法ではありません。

アヒル戦法・8筋交換から端へ

アヒルの構えから、浮き飛車を5六・8六へ回す攻めです。相手が囲いを整える間に8筋を交換し、9筋の歩と端角を使う例を進めます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △8二玉 — 後手は玉を8二へ囲う

  2. ▲5六飛 — 飛車を横へ動かす

    5六飛で5三歩に狙いを付けます。7筋の歩を突かず、6段目を横に使えることがアヒルの特徴です。

  3. △6二金上 — 金で5三を補う

    後手は6二金で5三歩を支えます。先手は飛車をさらに玉側へ向けます。

  4. ▲8六歩 — 8筋を攻める準備

    8六歩から8五歩と伸ばし、8六を飛車の移動先として空ける狙いです。

  5. △7二銀 — 後手は銀で囲いを整える

  6. ▲8五歩 — 飛車を回る場所を空ける

  7. △4三銀 — 後手は銀を中央へ

  8. ▲8六飛 — 飛車を8筋へ回す

    8六飛と回って8四歩からの交換を狙います。金銀を動かさず飛車を大きく転回する攻め方です。

  9. △6一金 — 金を下段へ戻す

  10. ▲8四歩 — 8筋の歩を突き捨てる

  11. △同歩 — 後手は歩を取る

  12. ▲同飛 — 飛車で歩を取り返す

  13. △8三歩打 — 歩で飛車を押し返す

  14. ▲8五飛 — 飛車を中段に残す

    8五飛は次に9筋へ使う余地があります。

  15. △2二飛 — 後手も2筋を狙う

    飛車のいなくなった2筋へ後手が回ります。ただしこの進行では、先手はすでに端攻めの準備を済ませています。

  16. ▲9五歩 — 端を突き捨てる

  17. △同歩 — 端の歩を取る

  18. ▲9三歩打 — 香を誘い出す

    9三歩で9一香を動かし、角で狙う目標を作ります。

  19. △同香 — 香で歩を取る

  20. ▲7五角 — 角と飛車を端攻めに使う

    7五角は9三香を狙います。8五飛も9五へ回れるため、9筋で二枚の大駒を働かせる形になりました。

    この変化の振り返り8筋の交換で得た歩を9三へ打ち、7五角で香を狙う形になりました。後手にも2筋の攻めがあるため、端の形だけで勝敗は決まりません。早く2筋へ動かれた場合は、別の比較手順で攻めの準備時間が違うことを確認します。

アヒル戦法・早い2筋の接触に備える

後手が早く2二飛と回る場合の比較例です。8筋攻めを同じように進めず、先手が金と歩を使って2筋を受け、飛車を引く構想を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4三銀 — 銀を上げて飛車の通路を空ける

    3二を空け、飛車を2筋へ回る余地を作ります。

  2. ▲3八金 — 金で飛車の周辺を補う

    アヒルの形にこだわらず、3八金で2七・2八を補います。

  3. △2二飛 — 早めに2筋へ向かう

    囲いを完成させる前に2二飛と回ります。先手が8筋へ飛車を回る前に、2筋へ接点を作る比較例です。

  4. ▲2八飛 — 飛車を引いて備える

    8筋へ回る攻めを保留し、2八飛と3八金で2筋の接触に備えます。

  5. △2四歩 — 2筋から歩を交換する

  6. ▲同歩 — 先手は歩を取る

  7. △同角 — 角で歩を取り返す

    2四角と2二飛で2筋へ働きかけます。先手は歩で角を追って受けます。

  8. ▲2五歩打 — 歩で角を押し返す

    得た歩を2五へ打ち、2八飛で支えます。

  9. △3三角 — 角を3三へ引く

    この変化の振り返り2五歩・2八飛・3八金で2筋を受けました。アヒルの攻めが必ず成立するわけではなく、飛車を横へ回る前に攻められれば構えを変える必要があります。この手順は構想を比べる学習例で、アヒルを必ず破る強制手順ではありません。