ダイレクト向かい飛車

ダイレクト向かい飛車は、角交換後に四間飛車を経由せず、直接向かい飛車へ振る作戦です。本教材は後手が3三銀で角を取り返し、△2二飛とする形を扱います。振り直す一手を省く代わりに、先手の▲6五角への備えが必要で、角を打たれた場合と、囲いを進めて逆棒銀を狙う場合を比較します。

6五角・4三角成の変化

10手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 角1
先手持ち駒手番
  • 角1
6五角・4三角成の変化△2二飛

6五角・4三角成の変化

後手側を学びます。6五角に7四角を合わせ、先手が4三角成を選んだ変化です。馬を金で追った後、こちらの角も金で狙われるので交換後の駒の使い方まで見ます。

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実戦で学ぶダイレクト向かい飛車の勝ち方

実戦の構想を学びたい方に

実戦で学ぶダイレクト向かい飛車の勝ち方

佐藤康光

マイナビ出版 ・ 2025年刊

佐藤康光の実戦を題材に、ダイレクト向かい飛車の方針を学びます。定跡を覚えた後、局面に合わせてどう戦うかを考えるための一冊です。

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角交換から積極的に戦いたい方へ

都成流 新型ダイレクト向かい飛車

都成竜馬

マイナビ出版 ・ 2021年刊

序盤に角を交換し、向かい飛車から主導権を狙う指し方を学ぶ戦術書。通常の向かい飛車に加えて、後手番の攻める選択肢を持ちたい方に向いています。

楽天市場の書影

向かい飛車の全体像をつかむ

1冊で全てわかる向かい飛車 その狙いと対策

安用寺孝功

マイナビ出版 ・ 2018年刊

ノーマル向かい飛車からメリケン・角交換型まで、代表的な形をまとめて学べます。攻める側の狙いと居飛車側の対応を見比べ、戦型の特徴をつかみたい方に。

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先手向かい飛車の仕掛けを研究する

高崎一生の最強向かい飛車

高崎一生

毎日コミュニケーションズ ・ 2010年刊

角道を開けた先手向かい飛車で、8筋から反撃するタイミングを学びます。急戦と持久戦を比較し、相手の駒組みの違いを読み分けたい上級者向けの一冊です。

ダイレクト向かい飛車の解説

ダイレクト向かい飛車は、角交換後に四間飛車を経由せず、直接向かい飛車へ振る作戦です。本教材は後手が3三銀で角を取り返し、△2二飛とする形を扱います。振り直す一手を省く代わりに、先手の▲6五角への備えが必要で、角を打たれた場合と、囲いを進めて逆棒銀を狙う場合を比較します。

ダイレクト向かい飛車

後手側を学びます。10手目の△2二飛まで進めた局面から始めます。4二飛を経由せず、直接2二へ振るのが特徴です。ここから先手が囲いを進める場合と、6五角を打つ場合を比べます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲7八玉 — 先手が囲いを進める

    先手が6五角を打たず、7八玉と囲う場合です。後手も飛車から玉を離します。

  2. △6二玉 — 後手玉を右へ運ぶ

    6二玉から7二、8二へ進め、2筋の飛車から玉を離して囲う方針です。ただし、ここで▲6五角と打つ「時間差の6五角」もあります。その場合は△7四歩で応じ、▲同角には△7二銀で8三を守ります。▲4三角成なら△6四歩で6五への退路を押さえ、△4二金で馬を追う狙いです。6二玉が5三を守るため、居玉の場合と違って▲5三馬と逃げても△同玉で取れます。

  3. ▲4六歩 — 先手が銀の進路を作る

    4六歩で4七銀を可能にします。後手はこの銀が2五を守れるかを見ながら、逆棒銀の機会を探します。

  4. △7二玉 — 玉を7二へ

    後手玉をもう一つ飛車から離します。先手の左銀が8八にいることも、双方の囲いの違いです。

  5. ▲4七銀 — 先手の右銀が4七へ

    4七銀は中央を受け持ちます。2筋をすぐには守らないので、後手には2四歩から動く余地があります。

  6. △8二玉 — 後手玉を8二へ

    後手玉が囲いの場所に着きました。次に7二銀を上げて片美濃を完成させます。

  7. ▲2五歩 — 先手が飛車先を伸ばす

    2五歩が逆棒銀の目標になります。先手が3七桂で2五を守るかどうかに注目します。

  8. △7二銀 — 後手の片美濃を作る

    8二玉・7二銀・6一金がそろいました。攻めの3三銀と守りの7二銀の役割を確認しましょう。

    この変化の振り返り次は3三銀を2筋へ使うか、中央へ進めるかを相手の右桂で選びます。3七桂で2五を押さえる形なら、4四・5五方面へ銀を使う構想があります。角交換直後のため、囲いを進める手にも持ち角の打ち込みがないかを確認します。

ダイレクトの逆棒銀

後手側を学びます。2四歩から銀を進め、3六銀と受けられた後は3二金で飛車を支えます。歩で追われたら銀を引くところまで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

18手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲5八金右 — 先手が金を上げる

    先手が5八金右と中央を補強します。2五を守る駒はまだないので、後手は飛車先へ銀を繰り出せます。

  2. △2四歩 — 2筋から歩を交換する

    2四歩をぶつけます。飛車が2二にいるので、銀で取り返した後も後ろから支えられます。

  3. ▲同歩 — 先手が歩を取る

    2四歩と取りました。後手の3三銀が2四へ進めます。

  4. △同銀 — 銀で取り返す

    2四銀となり、次の2五銀を見せます。先手の飛車を押さえる逆棒銀の形です。

  5. ▲3六銀 — 先手が銀で進出を防ぐ

    3六銀が2五を守ります。後手は飛車に金の支えを付け、3五歩で銀を追う構想も持てます。

  6. △3二金 — 金で飛車を支える

    3二金が2二飛と2三を守ります。先手の銀が動いた後の角打ちにも備えられる配置です。

  7. ▲2五歩打 — 先手が歩で銀を追う

    2五歩打で2四銀に当てます。後手は銀を引き、先手の歩が飛車の前を止める形を残します。

  8. △3三銀 — 銀を引いて次の機会へ

    3三銀へ引きます。持ち歩を得たことと、先手が2五へ歩を打ったことを確認して、次の攻めの組み立てを考えます。

    この変化の振り返り逆棒銀を使い直す段階です。次は3三銀を再び進める準備と、持ち歩で2筋へ働きかける手を比較します。先手の3六銀・2五歩が残るため、先ほどと同じ銀の進出を繰り返せるとは限りません。持ち角を使う前に双方の銀の利きを確認します。

3七桂を見て銀を中央へ

後手側を学びます。先手が3七桂で2五を守る場合、銀を4四から5五へ転用する一例です。逆棒銀の成功だけを目指さず、相手の守りに合わせて攻める場所を変えます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

18手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲3六歩 — 先手が桂を使う準備

    3六歩で3七を空けます。3七桂で2五を守られると、単純に逆棒銀を進めにくくなります。

  2. △9四歩 — 後手が端に余地を作る

    9四歩で玉の周りに余地を作ります。先手の桂を見て、3三銀の使い道を選びます。

  3. ▲3七桂 — 桂で2五を支える

    3七桂が2五と4五へ利きます。後手は2四銀〜2五銀に固執せず、銀を中央へ運べます。

  4. △4四銀 — 銀を4四へ使う

    4四銀は3五・5五へ出る準備です。2二飛が2筋を受け持つため、銀がこの場所を離れても飛車先に備えられます。

  5. ▲5八金右 — 先手が中央を補う

    5八金右で5七を支えます。後手は相手の銀との間合いを見て銀を進めます。

  6. △5五銀 — 銀を中央の拠点へ

    5五銀が4六歩や6六を狙います。今度は2筋だけでなく、先手玉に近い中央側から攻める構想です。2五を3七桂に押さえられたため、2筋への銀の進出に固執せず、中央へ使う選択です。

    この変化の振り返り3七桂で2五を押さえられたため、銀を5五まで中央へ使いました。次は4六歩への働きかけが候補ですが、その歩は4七銀に守られています。単なる歩取りと考えず、銀交換になった後の持ち角の使い道や2二飛の参加を比較します。

6五角・4三角成の変化

後手側を学びます。6五角に7四角を合わせ、先手が4三角成を選んだ変化です。馬を金で追った後、こちらの角も金で狙われるので交換後の駒の使い方まで見ます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲6五角打 — 先手が6五へ角を打つ

    6五角は4三と8三の歩を狙います。後手は一方の歩を守るだけでなく、持ち角をぶつける手があります。

  2. △7四角打 — 角を合わせて反撃する

    7四角が6五角に当たります。先手が4三へ成るか、7四の角を取るかで、ここから実際の手順が分かれます。

  3. ▲4三角成 — 先手が歩を取って成る

    4三角成で馬を作りました。7四角が6五への退路を押さえているので、後手は金を上げて馬を追えます。

  4. △5二金左 — 金で馬に当てる

    5二金左が4三馬に当たります。3三銀・5三歩と金が周囲を守り、馬の逃げ道を制限します。

  5. ▲同馬 — 先手が馬で金を取る

    馬と金を交換する進行です。後手はもう一枚の金で取り返します。

  6. △同金 — もう一枚の金で取る

    5二金で馬を取り、後手が角を持ちます。先手は手に入れた金を7五へ打てます。

  7. ▲7五金打 — 先手も角を追う

    7五金打が7四角に当たります。後手の角にも退路が少ないので、次の交換を見越して飛車を働かせます。

  8. △4二飛 — 歩のない4筋へ飛車を使う

    4二飛とし、4筋を受け持ちます。4三の歩がなくなったことを、飛車を使う通路として生かします。

  9. ▲5八金右 — 先手が交換を保留する

    5八金右と中央を補強する一例です。後手は角の逃げ道を作る手を入れます。

  10. △6四歩 — 角の退路を空ける

    6四歩で6三が空きました。先手は角を取るか、逃げられるかを選ぶ局面になります。

  11. ▲7四金 — 先手が角を取る

    7四金で角を取りました。後手は7三歩で取り返せます。代わりに▲6四金と歩を取ると、△8五角と逃げられます。7五金が押さえていた8五に、6四金は利いていないためです。この場合、先手は角を渡して金と2歩を得た形で、まだ角を取り返せていません。ここでは歩より角を取る進行を学びます。

  12. △同歩 — 歩で金を取り返す

    7四歩で金を取り返します。この終点では双方が角を持ち、金を手持ちにしているのは後手だけです。後手は金と角の使い道を考えつつ、5一玉への角打ちにも備えます。

    この変化の振り返り後手は金と角を持ち駒にし、先手には持ち角が残っています。次は5一玉を整えながら、手持ちの金を攻めに使うか守りに使うかを考えます。角を打てる条件は双方にありますが、金まで双方の持ち駒になっているわけではありません。

6五角・角を取り合う変化

後手側を学びます。7四角の交換後に先手が角を打ち直す変化です。2筋の歩で飛車を浮かせ、4四角の両取りから、飛車を引かれた一例で8八銀を取るまで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

12手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲同角 — 先手が角を取る

    先手が7四角と交換を選びます。後手は7三歩で取り返すため、7筋の歩の位置が変わります。

  2. △同歩 — 歩で角を取る

    7四歩となりました。後手も角を持ち駒に戻し、先手の7五歩に備えます。

  3. ▲7五歩 — 先手が7筋を突き捨てる

    7五歩で後手の歩を前へ誘います。後手の7三歩を7五まで誘い、7四角を支える歩をなくす狙いです。

  4. △同歩 — 後手が歩を取る

    7五歩が7六へ利きます。後手は7三の歩を動かした代わりに、歩を一枚持ちました。後の2筋への歩打ちに使えます。

  5. ▲6五角打 — 先手が角を打ち直す

    再び6五角です。今度は7三の歩が動いているので、7四角を合わせても同角の後に歩で取り返せません。最初の6五角と同じ応手では対応できない局面です。

  6. △2四歩 — 後手は2筋へ切り返す

    2四歩から飛車先を伸ばします。先手が馬を作る間に、持ち歩と飛車で2筋へ働きかけます。

  7. ▲4三角成 — 先手が歩を取って成る

    先手は4三に馬を作ります。後手は金で一度追い、2筋の攻めにつなげます。

  8. △5二金右 — 金で馬を追う

    5二金右が4三馬に当たります。この変化では7四に後手角がないので、馬は6五へ戻れます。

  9. ▲6五馬 — 馬が6五へ戻る

    馬が引いて4筋の当たりを避けました。後手は2筋の歩をもう一つ進めます。

  10. △2五歩 — 歩を突き捨てる

    2五歩を取らせ、2筋の自分の歩をなくします。これで2六へ持ち歩を打てます。

  11. ▲同歩 — 先手が歩を取る

    先手は2五歩と取りました。2六が空き、持ち歩を垂らす場所になります。

  12. △2六歩打 — 飛車の前へ歩を垂らす

    2六歩打で2七歩成を見せます。先手が飛車で取ると、飛車と8八銀を同時に狙う角打ちがあります。

  13. ▲同飛 — 先手が飛車で歩を取る

    2六飛が前へ出ました。4四から2六と8八へ、二本の角の利きが通ります。

  14. △4四角打 — 角で飛車と銀を狙う

    4四角打が2六飛と8八銀の両方に当たります。角交換で8八へ移った銀は玉から離れたままです。飛車を先に前へ誘い、この銀と同時に狙う組み合わせを覚えましょう。

  15. ▲2八飛 — 飛車を引いても銀の守りは戻らない

    先手が2八飛へ引いた一例です。4八銀と6八玉が横の通路を止めているため、飛車は8八銀を守れません。3三角の両取りに2八飛で銀を守れる教材とは条件が違います。

  16. △8八角成 — 銀を取り、両取りの結果を見る

    8八銀を取って馬を作りました。先手の飛車は4八銀・6八玉に遮られ、すぐには馬を取り返せません。この進行では後手が銀一枚を得るため、飛車を引くだけでは受けきれないと分かります。

    この変化の振り返り後手は8八馬を作り、銀を持ち駒にしました。次は馬への当たりに備えながら、持ち銀を使う場所を選びます。先手の6五馬も働いているため、駒得だけで受けを省かず、6八玉への攻めが自分の5一玉への反撃より間に合うかを比べます。