腰掛け銀・木村定跡

角換わり腰掛け銀は、先手5六銀・後手5四銀を中心に、銀と桂を連携させる戦型です。木村定跡では、互いの囲いと歩の位置を整えたうえで複数の歩を突き捨て、攻めをつなぎます。ここでは5八金型の基本と4八金・2九飛型を比べ、6二金・8一飛型の駒組みは「現代相腰掛け銀」で扱います。

4八金2九飛・後手5二金型

27手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 角1
先手持ち駒
  • 角1
4八金2九飛・後手5二金型▲4八金

腰掛け銀・4八金2九飛型の狙い

先手が4八金・2九飛に組んだ局面です。ここでは後手5二金型を扱います。後手も6二金・8一飛に組む形は「現代相腰掛け銀」で比較できます。次に双方の銀を腰掛け銀に配置します。

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腰掛け銀をじっくり研究したい方へ

斎藤慎太郎の角換わり腰掛け銀研究

斎藤慎太郎

マイナビ出版 ・ 2020年刊

▲4八金・▲2九飛型の腰掛け銀を中心に、テーマ局面からの分岐を掘り下げます。基本を覚えたあと、手順の細かな違いまで盤に並べて確かめたい方に。

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角交換後の指し方を整理したい方へ

角換わり 初段の常識

塚田泰明

マイナビ出版 ・ 2018年刊

棒銀・早繰り銀・腰掛け銀の違いと、それぞれの攻め筋を整理する一冊。基本形を中心に学び、角を持ち駒にした将棋への苦手意識を減らしたい方に向いています。

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短い問題で指し手の意味を覚える

ひと目の現代角換わり

長岡裕也

マイナビ出版 ・ 2024年刊

一問一答で、角換わりの攻め方や相手の狙いを確認する一冊。棒銀・早繰り銀への対応から腰掛け銀の攻防へと進み、盤面を見て考える練習をしたい方に。

現代相居飛車ってこういうこと 角換わり・横歩取り編

基本を覚えた後の研究に

現代相居飛車ってこういうこと 角換わり・横歩取り編

斎藤明日斗・岡部怜央

マイナビ出版 ・ 2026年刊

角換わりの一手ずらし・早繰り銀と、横歩取り青野流などを対話形式で解説。基本手順から一歩進み、プロが形を選ぶ理由を学べます。

次の一手で覚える現代角換わり

角換わりの知識を整理したい方に

次の一手で覚える現代角換わり

出口若武

マイナビ出版 ・ 2024年刊

腰掛け銀・早繰り銀・▲4五桂速攻・右玉を、選択問題で整理する一冊。変化をまとめたチャートもあり、基本図からの指し手を復習できます。

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角換わりの主要な形を広く学ぶ

現代角換わりのすべて

池永天志

マイナビ出版 ・ 2019年刊

腰掛け銀・棒銀・早繰り銀を横断して、角換わりの主要な攻防を学べます。特定の形だけでなく、相手が別の銀の使い方を選んだ場合にも備えたい方に。

腰掛け銀・木村定跡の解説

角換わり腰掛け銀は、先手5六銀・後手5四銀を中心に、銀と桂を連携させる戦型です。木村定跡では、互いの囲いと歩の位置を整えたうえで複数の歩を突き捨て、攻めをつなぎます。ここでは5八金型の基本と4八金・2九飛型を比べ、6二金・8一飛型の駒組みは「現代相腰掛け銀」で扱います。

腰掛け銀・5八金型

次の▲5六銀で腰掛け銀に組む局面です。5八金型の配置を確認し、右銀が5七の歩の上に腰掛ける形を作ります。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

24手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲5六銀 — 5七歩の上に銀を置く

    5六銀・5七歩が腰掛け銀の配置です。4五歩や6五歩の接触に、銀を前へ使えます。

  2. △3一玉 — 後手が3一へ囲う

    相腰掛け銀の骨格ができました。金を5八へ上げた形から、玉・桂・端歩をさらに整えます。

    この変化の振り返り次は3六歩・3七桂などで攻めの準備を進め、玉も深く囲います。相手の形がそろえば木村定跡の歩の突き捨てへ進めますが、急戦なら同じ手順では組めません。5六銀が支える4五・6五と、6六歩が守る場所を見て仕掛けを選びます。

木村定跡・歩の突き捨て

先後同型の5八金型から、木村定跡の仕掛けの入口を学びます。ここでは歩の突き捨てから2五桂までを扱い、勝ち切る全手順ではありません。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

40手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲4五歩 — 4筋から仕掛ける

    4五歩をぶつけます。取らせて4筋を空け、桂を使う場所を作るのが狙いです。

  2. △同歩 — 後手が4筋を取る

    後手は4五歩と応じます。先手はすぐに取り返さず、別の筋にも働きかけます。

  3. ▲3五歩 — 3筋の歩も動かす

    3五歩で相手の銀の対応を問います。3筋が空けば、持ち歩を3三へ打つ筋も生まれます。

  4. △4四銀 — 銀で桂の進出を抑える

    後手は4四銀で4五を押さえます。先手は攻める場所を7筋へ広げます。

  5. ▲7五歩 — 桂の頭へ手を作る

    7五歩を取らせます。7四が空くと、持ち歩をそこへ打って7三桂を狙えるようになります。

  6. △同歩 — 後手が7筋を取る

    7四が空きました。ただし先手はまだ歩を持っていないので、先に飛車先で歩を手に入れます。

  7. ▲2四歩 — 飛車先の歩を交換する

    2四歩をぶつけます。3三銀が4四へ動いたため、飛車を2四へ進めやすくなっています。

  8. △同歩 — 後手が2筋を取る

    後手は2四歩と応じます。先手は飛車で取り返して持ち歩を作ります。

  9. ▲同飛 — 持ち歩を手に入れる

    2四飛で歩を取ります。持ち歩は7四への打ち込みや端攻めに使えます。この手は王手です。

  10. △2三歩打 — 歩の合駒で王手を防ぐ

    2四飛の王手に2三歩を合駒し、飛車の利きを止めます。飛車にも当たるため、先手は飛車の移動と次の攻めを考えます。

  11. ▲2八飛 — 飛車を引いて狙いを残す

    2八飛と戻ります。次の7四歩打を受けるために、後手は駒を使う必要があります。

  12. △6三角打 — 後手は角で7四を守る

    6三角が7四を守ります。同時に5四銀を支えるため、中央も簡単には突破できません。

  13. ▲1五歩 — 端へ攻めを広げる

    1五歩と突き捨てます。中央を受けられたときも、一つの筋だけにこだわらず盤全体を使います。

  14. △同歩 — 端の歩を取らせる

    後手が1五歩と応じます。1筋から歩が消えたので、先手は1三に歩を打てます。

  15. ▲1三歩打 — 香を引き出す歩打ち

    1三歩打で香の位置を変えます。2筋で入手した歩が、ここで端攻めに役立ちます。

  16. △同香 — 後手の香が前へ出る

    1三香と取った局面です。先手は3七桂を2五へ跳ねて香を狙います。

  17. ▲2五桂 — 桂で端へ圧力をかける

    2五桂は1三香に当たります。4・3・7・2・1筋と働きかけ、最後に桂を使う流れを学びました。

    この変化の振り返り次は2五桂で狙った1三香への応手を見て、持ち角を攻めに使う構想です。先手は歩を使い切り、後手は歩を四枚持っています。突き捨ての順だけでなく、相手の歩打ちで桂の攻めを止められないかまで確認します。

4八金2九飛・後手5二金型

先手が4八金・2九飛に組んだ局面です。ここでは後手5二金型を扱います。後手も6二金・8一飛に組む形は「現代相腰掛け銀」で比較できます。次に双方の銀を腰掛け銀に配置します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

27手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5四銀 — 後手は腰掛け銀へ

    5四銀が中央に出ました。相手の銀が4五の桂を取る可能性も考えておきます。

  2. ▲5六銀 — 先手も腰掛け銀へ

    5六銀が4五を支えます。4八金・2九飛の形に、中央の銀が加わりました。

  3. △3一玉 — 後手が玉を囲う

    後手は3一玉とします。この教材ではさらに飛車先と端歩を整えてから仕掛けます。

  4. ▲2五歩 — 2四歩を用意する

    飛車先を2五へ進めます。4筋で銀を動かした後、2筋も交換するための一手です。

  5. △1四歩 — 後手の端歩

    後手が1四歩とする進行例です。先手も端に逃げ道を作ります。

  6. ▲1六歩 — 端を広げる

    1六歩で端を広げます。1五角への備えにもなるので、持ち角のある局面で役立つ一手です。

  7. △9四歩 — 仕掛け前のテーマ図

    後手が9四歩とした局面です。ここから4五歩の交換後に桂を跳ね、相手の銀の逃げ方を比べます。

    この変化の振り返り次は4五歩の交換から4五桂を使う分岐を比較します。4四銀には桂を支える4六歩、2二銀には拠点を作る4四歩が候補です。4八金・2九飛の形だけで仕掛けを決めず、相手の銀の退き先に合わせて持ち歩を使います。

4八金型・△4四銀に桂を支える

4五歩の交換から4五桂と出ます。後手が4四銀なら、持ち歩を4六に打って桂を支える対応を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

34手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲4五歩 — 4筋で仕掛ける

    4五歩をぶつけます。後手が取れば、銀より先に桂を使う手順を見ます。

  2. △同歩 — 後手が4筋の歩を取る

    後手の歩が4五へ進みました。先手は3七桂で取り返します。

  3. ▲同桂 — 桂を銀に当てる

    4五桂は3三銀に当たります。歩も手に入り、次に4六や4四へ打つ選択肢が生まれました。

  4. △4四銀 — 銀が桂の頭へ出る

    4四銀が4五の桂を狙います。先手は持ち歩を使って桂の足場を強くします。

  5. ▲4六歩打 — 歩で桂を支える

    4六歩打が4五桂を守ります。桂が取られても歩で取り返せるようにして、中央の拠点を維持します。

  6. △2二玉 — 後手が玉を囲う

    後手は2二玉とします。3三銀が4四へ動いたので、先手は飛車先の歩交換に進みます。

  7. ▲2四歩 — 2筋を交換する

    2四歩とぶつけます。守りの銀が2四から離れたことを利用する手です。

  8. △同歩 — 後手が歩を取る

    後手は2四歩と応じます。先手の飛車は2九から2四まで通れます。

  9. ▲同飛 — 下段から飛車を走らせる

    2四飛で歩を取ります。桂を4五に残しながら、2筋の持ち歩も手に入れました。この手は王手です。

  10. △2三歩打 — 歩の合駒で王手を防ぐ

    2四飛の王手に2三歩を合駒し、飛車の利きを止めます。飛車にも当たるため、先手は飛車の移動と次の攻めを考えます。

  11. ▲2九飛 — 飛車を下段に戻す

    2九飛と引きます。4六歩で桂を支え、2筋を交換してから陣形を整える流れです。4四銀型では、桂の前に拠点を作る手より、桂を取られても取り返せる支えが要点です。2二銀型の4四歩打と比較します。

    この変化の振り返り次は4五桂と持ち角を活用する構想です。4六歩が桂を支えるため、4四銀に桂を取られた場合も歩で取り返せます。歩を別の攻めに動かすとこの支えがなくなるので、桂の働きと歩の役割をセットで考えます。

4八金型・△2二銀に拠点を作る

4五桂に後手が2二銀と引く場合です。4六歩打で支える変化と比べ、こちらは4四歩打を先に置く意味を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

34手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲4五歩 — 4筋で仕掛ける

    4五歩をぶつけます。後手が取れば、銀より先に桂を使う手順を見ます。

  2. △同歩 — 後手が4筋の歩を取る

    後手の歩が4五へ進みました。先手は3七桂で取り返します。

  3. ▲同桂 — 桂を銀に当てる

    4五桂は3三銀に当たります。歩も手に入り、次に4六や4四へ打つ選択肢が生まれました。

  4. △2二銀 — 後手が銀を引く

    後手は2二銀と引きました。先手は相手から4四歩を打たれる前に、4四を押さえます。

  5. ▲4四歩打 — 歩を前へ打つ

    4四歩打で拠点を作ります。△4四歩打で桂を追われる形を防ぐ意味もあります。

  6. △7四歩 — 後手は右桂を準備する

    後手が7四歩とする進行例です。先手は4四歩を残し、飛車先の交換へ向かいます。

  7. ▲2四歩 — 2筋にも働きかける

    2四歩で飛車先を交換します。4四の歩を支えにしつつ、次の攻めに使う持ち歩を補充します。

  8. △同歩 — 後手が2筋を取る

    後手は2四歩と応じます。先手は2九飛を前へ出します。

  9. ▲同飛 — 飛車で歩を取る

    2四飛で歩を取ります。銀が引いた変化では、4六に支えの歩を打つ形との違いに注目しましょう。

  10. △2三歩打 — 歩で飛車を追う

    後手は2三歩打で受けます。先手は飛車を引き、4四の拠点を残します。

  11. ▲2九飛 — 拠点を保って引く

    2九飛へ戻ります。相手の銀が4四へ出るか2二へ引くかで、持ち歩を打つ場所を変えました。4六歩打で桂を後ろから支える分岐とは役割が違います。こちらは2二へ引いた銀を見て、4三への歩の前進を狙う拠点です。

    この変化の振り返り次は4四歩を4三へ進める狙いと4五桂の活用を考えます。2二銀へ引かれたため前に歩を打てましたが、桂の後ろを歩で支えた形ではありません。後手の3四歩が3五へ進む手や持ち角にも注意して、拠点を守る方法を選びます。