駒の並べ方:飛車は自分の右、角は左

将棋盤は縦9マス・横9マス。1人が使う駒は8種類・20枚で、2人合わせて40枚です。下の図は手前が先手、向こう側が後手。駒のとがった先を相手へ向けて並べます。

自分に一番近い段は、中央に玉、その両側へ金・銀・桂・香の順です。次の段には、自分から見て右から2番目に飛車、左から2番目に角。3段目には歩を9枚並べます。後手も、自分の側から見て同じ並べ方です。

対局開始時の40枚

手前が先手。先手の飛車は2八、角は8八。後手の飛車は8二、角は2二です。

参照:[2]

8種類の動き:前は相手のいる方向

表の「前」は、駒を持つ人から見て相手へ進む方向です。図では先手は上、後手は下へ進みます。玉と王は名前の違いで、動きも役割も同じです。

自分の駒がいるマスへは動けません。相手の駒がいれば、そこへ進んで取れます。飛車・角・香は遠くへ動けますが、途中の駒を飛び越せません。

成る前の駒の動き
駒動ける方向と距離
玉・王(ぎょく・おう)周囲8方向へ1マス。ただし相手の利きには入れない
飛車(ひしゃ)縦・横へ、途中に駒がなければ何マスでも
角(かく)斜めへ、途中に駒がなければ何マスでも
金(きん)前・斜め前・横・真後ろへ1マス
銀(ぎん)前・斜め前・斜め後ろへ1マス
桂馬(けいま)2マス前と1マス左右を組み合わせた位置へ跳ぶ
香車(きょうしゃ)前へ、途中に駒がなければ何マスでも
歩(ふ)前へ1マス

参照:[1]

金と銀は「後ろ」の違いに注目

金も銀も、前の3マスへ動けます。違いが出るのは横と後ろ。金は横と真後ろ、銀は斜め後ろへ動きます。迷ったら、この違いを確かめてください。

金は斜め後ろへ動けない

5五の先手の金。色の付いた6マスへ動けます。

銀は横と真後ろへ動けない

5五の先手の銀。色の付いた5マスへ動けます。

参照:[1]

桂馬だけは、途中の駒を飛び越える

桂馬は前方へ「縦に2マス、横に1マス」離れた場所に跳びます。途中で止まることはできません。下の図なら、前に歩がいても4三か6三へ跳べます。着地する場所に自分の駒があれば、そこへは跳べません。

5五桂の跳び先

先手の桂は4三・6三へ。5四の歩は妨げになりません。

参照:[1]

成れるのは、相手側の3段に関わる移動

相手側の3段を敵陣と呼びます。先手なら一〜三段目、後手なら七〜九段目です。玉・金以外は、移動前か移動後のどちらかが敵陣なら、駒を裏返して「成る」ことができます。敵陣へ入るときだけでなく、中で動くときや外へ出るときも選べます。

歩・香・桂・銀は成ると金と同じ動きになり、元の動きは使いません。歩が成った駒は「と金」、ほかは成香・成桂・成銀と呼びます。飛車は竜(龍)、角は馬になり、元の動きに隣のマスへの動きが加わります。

竜は飛車の動き+斜め1マス

竜は斜め隣の4四・6四・4六・6六にも動けます。

馬は角の動き+縦横1マス

馬は縦横に隣接する5四・4五・6五・5六にも動けます。

成らない選択もできます。ただし、歩・香が一番奥の段へ、桂が奥の2段へ進むときは、成らないと次に動けないため必ず成ります。一度成った自分の駒を、好きなときに元へ戻すことはできません。

参照:[1][2]

成れるのに、あえて成らないのはなぜ?

成ると強くなる、というイメージはおおむね役に立ちます。ただ、成ることで失う動きにも注目してみてください。銀は成ると斜め後ろへ動けなくなり、桂は跳べなくなります。香も、遠くまで一直線に動く力を失います。

たとえば敵陣へ入った銀を、あとで斜め後ろへ引いて使いたいなら、成らないほうが都合のよい場合があります。桂も三段目で成らずに残せば、その先で一段目へ跳ぶ利きを保てます。ここでの段は先手側からの例です。

棋譜に「不成」とあったら、裏返し忘れと考える前に、元の駒だけが持つ動きを探してみましょう。一方、歩は成っても元の「一つ前へ進む」動きを失わず、飛車と角も元の利きを保ちます。成りの損得を考えるときは、この違いが手がかりになります。

参照:[1][2]

取った駒は、次の自分の手番から使える

取った相手の駒は、自分の持ち駒になります。成った駒を取った場合も、持ち駒では元の駒に戻ります。たとえば馬を取れば角、と金を取れば歩です。

自分の手番には、盤上の駒を1枚動かすか、持ち駒を1枚、空いたマスへ置きます。持ち駒を置くことを「打つ」と呼びます。取る手と打つ手を、一度の手番で続けることはできません。

敵陣へ打つときも、成った状態では打てません。歩を同じ筋に2枚置く二歩など、打つ場所には制限もあります。動かし方が分かったら、反則の例も一緒に見ておくと安心です。

参照:[2]