基本・対棒銀

三間飛車は、飛車を先手なら7筋、後手なら3筋へ振る戦型です。ここでは角道を止め、美濃囲いを作る基本形を扱います。飛車に近い左銀を攻めと受けに使い、居飛車の棒銀には角道を開く時機と飛車の横移動を合わせて、攻めの駒を交換する狙いを学びます。

三間飛車の基本

0手目
後手持ち駒
  • 持ち駒なし
先手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
三間飛車の基本初期局面

7筋の飛車と、右側の囲い

まず角道を止める三間飛車から。先手は飛車を7八に置き、7七角で8筋を守ります。飛車・角・銀の配置と、美濃囲いまでの手順を確認しましょう。

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基本・対棒銀の解説

三間飛車は、飛車を先手なら7筋、後手なら3筋へ振る戦型です。ここでは角道を止め、美濃囲いを作る基本形を扱います。飛車に近い左銀を攻めと受けに使い、居飛車の棒銀には角道を開く時機と飛車の横移動を合わせて、攻めの駒を交換する狙いを学びます。

三間飛車の基本

角道を止める三間飛車の入口です。7八飛・7七角・6八銀を配置し、美濃囲いまでを初形から並べます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

初形からの手順です。

  1. ▲7六歩 — 角道を開ける

    7七の歩を進めて角道を開けます。互いの飛車先と角道を見て、居飛車・振り飛車の方針を決めていきます。

  2. △8四歩 — 後手は飛車先を伸ばす

    後手は8筋を進める居飛車です。先手は7筋へ振り、飛車と角で相手の攻めに備えます。

  3. ▲7八飛 — 7筋に飛車を振る

    先手から見て左から三つ目の筋へ飛車を移します。四間飛車の6八飛と比べ、最初から7筋に飛車がいます。

  4. △8五歩 — 角の頭へ近づく

    後手は8五歩とします。次の8六歩を受けるため、先手は角を7七へ上がります。

  5. ▲7七角 — 角で8六を守る

    7七角は8六に利きます。相手が歩を交換して飛車を8六へ進める手を、角でけん制します。

  6. △3四歩 — 後手も角道を開ける

    双方の角が向き合いました。通常の三間飛車では、6六歩で角道を止めて駒組みを進めます。

  7. ▲6六歩 — 角道を止める

    7七角を盤上に残して8筋を守る方針です。角道を開けたまま戦う早石田とは、ここまでの組み方が異なります。

  8. △6二銀 — 後手は右銀を上げる

    後手の右銀が6二へ出ました。7三から棒銀にする形と、5三から中央へ使う形があります。

  9. ▲6八銀 — 銀を6八へ

    7八には飛車がいるので、左銀は6八へ使います。6七銀と上がって7六を支えられる配置です。

  10. △4二玉 — 後手の玉を移す

    後手は飛車と反対側へ玉を移します。先手も自分の7筋の飛車から玉を離していきます。

  11. ▲4八玉 — 玉を右へ運ぶ

    先手は4八玉から美濃囲いを目指します。左銀は6八に残して、7筋での接触に備えます。

  12. △3二玉 — 後手は3二玉へ

    後手が3二玉と囲う進行例です。先手は囲いを進めながら、相手の攻める銀の位置も確認します。

  13. ▲3八玉 — 玉を3八へ進める

    玉を右側へ進めます。右銀を先に3八へ動かしていないので、この経路を通れます。

  14. △5四歩 — 銀の進路を作る

    後手は5三を空けます。右銀を中央へ使う余地を作る一方で、先手は玉の囲いを続けます。

  15. ▲2八玉 — 玉を2八へ収める

    美濃囲いの玉の位置です。囲うだけでなく、次に3八銀で玉の前を補います。

  16. △5二金右 — 後手は右金を上げる

    後手は5二金で中央を補強します。先手は右銀と左金を玉に連結させます。

  17. ▲3八銀 — 銀で玉の前を守る

    3八銀は2七・3七と4九金を守り、2八玉の前を固めます。攻めを受ける6八銀と、玉を守る3八銀の役割を区別しましょう。

  18. △7四歩 — 7筋の攻めを準備

    後手は7四歩とします。7筋には先手の飛車がいるため、相手の銀や角の働きも合わせて見ます。

  19. ▲5八金左 — 本美濃の骨格を作る

    2八玉・3八銀・4九金・5八金がそろいました。左側は7八飛・7七角・6八銀で、通常の三間飛車の入口です。

    この変化の振り返り次は相手が8筋へ銀を出すか、中央の銀を使うかを見ます。早い棒銀には5六歩で角道を用意し、角を引いて7八飛を働かせる構想です。美濃囲いを完成させる前に攻められた場合も、囲いの手順より飛車側の受けを優先します。

棒銀への対応

棒銀が速く出てきた場合の受け方です。5六歩の準備から6八角〜4六角と動かし、角と飛車を両方働かせます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

9手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △7四歩 — 棒銀の進路を作る

    後手は7三を空けて銀を進めます。玉を囲う進行とは10手目から分かれます。

  2. ▲4八玉 — 玉を一つ逃がす

    先手は4八玉とします。相手が急ぐので、囲いを完成させる前に左側の対応が必要になります。

  3. △7三銀 — 銀を7三へ

    後手は7三銀から8四銀を目指します。三間飛車側は7六の歩を銀で支えます。

  4. ▲6七銀 — 銀で7六を守る

    6七銀は7六に利きます。7筋の歩を銀と飛車で支える準備です。

  5. △8四銀 — 棒銀が前へ出る

    8四銀から7五へ進む攻めを見せています。先手は角を使うために5七を空けます。

  6. ▲5六歩 — 角の通り道を空ける

    5六歩で5七を空けます。後で6八角から4六角へ移るために必要な準備です。

  7. △9四歩 — 端の銀出を支える

    9四歩は9五への銀出を支えます。先手も端歩を受け、銀が簡単に進めないようにします。

  8. ▲9六歩 — 端を受ける

    9六歩が9五に利きます。後手が7筋で仕掛けたら、角を引く手で対応します。

  9. △7五歩 — 7筋から仕掛ける

    後手が7五歩と仕掛けました。すぐに歩を取る代わりに、飛車の前を空けます。

  10. ▲6八角 — 角を引いて飛車を通す

    7七を空けると、7八飛が7六を直接守ります。角を引く手が守りを強めるのがポイントです。

  11. △7六歩 — 後手が歩を取る

    後手は7六の歩を取ります。先手は飛車で取り返す前に角を働かせます。

  12. ▲4六角 — 角を飛車に当てる

    5七を空けてあるので4六へ出られます。4六角は5五・6四・7三を通して8二飛を狙います。

  13. △7三銀 — 銀で角筋を止める

    後手は銀を7三へ引いて飛車への利きを遮ります。先手はこの間に7筋の歩を取ります。

  14. ▲7六飛 — 飛車で歩を取る

    7六飛と出て歩を取り返します。角を引いて飛車を通し、角を当ててから取る流れです。

    この変化の振り返り次は4六角と7六飛を使う構想と、4八玉をさらに囲う手を比べます。相手の銀は7三に残り、飛車も8二へ引いているので、歩を取っても攻めが消えたわけではありません。角を動かすと7筋への圧力が変わることにも注意します。