先手中飛車

先手中飛車は、先手の一手の早さを生かして▲5六歩・▲5八飛から5筋を使い、▲5五歩の位を目指す作戦です。後手のゴキゲン中飛車とは、先後の手数や相手の飛車先の条件が違います。位を取れた形、△5四歩で拒まれる形、超速二枚銀への対応、居飛車穴熊に3筋へ飛車を回す構想を学びます。

先手中飛車・穴熊の角の退路

21手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
先手持ち駒
  • 持ち駒なし
先手中飛車・穴熊の角の退路▲5六銀

2二を空ける受けを比較する

先手側から後手の受けを確認します。穴熊の銀を2二へ入れず、4二から3一へ使う形です。3筋を攻めても、後手角には2二へ引く場所が残ります。

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実戦で学ぶ振り飛車穴熊の勝ち方

穴熊の中盤の方針を学びたい方に

実戦で学ぶ振り飛車穴熊の勝ち方

黒沢怜生

マイナビ出版 ・ 2025年刊

先手中飛車、角道を止める振り飛車、角交換振り飛車、相振り飛車の穴熊を実戦で解説。囲った後の駒の使い方や戦う方針を学べます。

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先手中飛車を一から学びたい方へ

1手ずつ解説する先手中飛車

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2021年刊

初手▲5六歩から始まる先手中飛車を、一手ごとの意味を追って学びます。中央の位をどう生かすか、相手の形にどう対応するかを丁寧に確認したい方に。

楽天市場の書影

中飛車の構想をさらに深めたい方へ

現代振り飛車ってこういうこと 中飛車・角交換振り飛車編

青嶋未来・山本博志

マイナビ出版 ・ 2024年刊

中飛車と角交換振り飛車のテーマ局面を、対話形式で読み解く一冊。基本を覚えたあと、相手の対策への向き合い方や駒組みの発想を広げたい方に。

戸辺流 AI時代に負けない振り飛車の戦い方

駒組みから中盤の攻めへつなげたい方に

戸辺流 AI時代に負けない振り飛車の戦い方

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マイナビ出版 ・ 2026年刊

中飛車の駒組みやゴキゲン中飛車封じへの対応、石田流の揺さぶりなどを紹介。駒組みと戦いの2部構成で、実戦の方針を考える本です。

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後手のゴキゲン中飛車を用意する

戸辺流 こだわりのゴキゲン中飛車

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2019年刊

超速など居飛車の有力な対策に、ゴキゲン中飛車側からどう応じるかを学びます。後手番でも中飛車を使い、相手の作戦に合わせた戦い方を持ちたい方に。

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相振り飛車にも中飛車で対応する

1手ずつ解説する相振り中飛車

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2024年刊

相手も飛車を振ってきたとき、中飛車をどう指し続けるかを学びます。駒組みから一手ずつ理由を追えるので、相振り飛車への対応を整理したい中飛車党に。

先手中飛車の解説

先手中飛車は、先手の一手の早さを生かして▲5六歩・▲5八飛から5筋を使い、▲5五歩の位を目指す作戦です。後手のゴキゲン中飛車とは、先後の手数や相手の飛車先の条件が違います。位を取れた形、△5四歩で拒まれる形、超速二枚銀への対応、居飛車穴熊に3筋へ飛車を回す構想を学びます。

先手中飛車・△8四歩型から銀交換

先手側を学びます。8四歩型から片美濃と5六銀を組み、後手の5四歩に5筋を交換する一例を並べます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

9手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4二玉 — 後手が玉を寄せる

    後手は4二玉と囲いを進めます。先手も玉を飛車から離して右へ向かいます。

  2. ▲4八玉 — 先手玉を右へ

    4八玉と移ります。5八飛の後ろから離れ、2八を目指す最初の一手です。

  3. △3二玉 — 後手玉は3二へ

    後手は玉を3二に置く一例です。先手は相手の銀の進出にも注意しながら囲います。

  4. ▲3八玉 — 玉を3八へ運ぶ

    3八玉から2八玉へ進めます。右銀は玉が通り終わった後に3八へ上げます。

  5. △4二銀 — 後手の左銀が上がる

    4二銀で5三を守り、中央への圧力に備えます。先手は5五の位を銀で支える方針です。

  6. ▲2八玉 — 玉を囲いの位置へ

    2八玉と入ります。5筋の攻めと玉を離し、次に銀で囲いの前面を守ります。

  7. △6四歩 — 後手の右銀の進路を作る

    6四歩で6三を空けます。後手も銀を使う準備を始めています。

  8. ▲3八銀 — 片美濃の銀を上げる

    2八玉・3八銀・4九金がそろいました。もう一枚の銀は5筋の攻めに使います。

  9. △6三銀 — 後手が中央へ銀を出す

    6三銀は5四を支えます。先手は5五の歩を孤立させないよう、自分の銀も進めます。

  10. ▲6八銀 — 左銀を中央へ運ぶ

    6八銀から5七へ向かいます。5六が空いているので、銀を位の後ろまで進められます。

  11. △7四歩 — 後手が桂の跳ねる場所を作る

    7四歩で7三桂の道ができます。先手は中央の銀と、後手の銀桂の向きを見比べます。

  12. ▲5七銀 — 銀を飛車の前へ

    5七銀は5六へ出る準備です。飛車をさばくときには、銀が飛車の前にいることも意識します。

  13. △7三桂 — 後手が桂を使う

    7三桂が6五と8五を支えます。中央だけを見ず、6筋への動きにも気を配ります。

  14. ▲5六銀 — 位を銀で支える

    5六銀が5五歩を支えます。5八飛・5六銀・5五歩の連係と、右側の片美濃を両立させました。

  15. △5四歩 — 5四歩と中央から反発します

    5四歩と中央から反発します。5六銀型からの接触を学ぶ進行例です。

  16. ▲同歩 — 5五の歩で取り、5筋を開きます

    5五の歩で取り、5筋を開きます。

  17. △同銀 — 6三銀で取り返し、中央へ出ます

    6三銀で取り返し、中央へ出ます。

  18. ▲5五銀 — 5六銀を5五へ進め、銀交換を求めます

    5六銀を5五へ進め、銀交換を求めます。

  19. △同銀 — 銀で取り、交換を受け入れます

    銀で取り、交換を受け入れます。

  20. ▲同飛 — 飛車で取り返します

    飛車で取り返します。5筋の歩と銀が盤上からなくなり、飛車が前へ出ました。

  21. △5三歩打 — 5三歩で飛車の侵入を受けます

    5三歩で飛車の侵入を受けます。

  22. ▲5九飛 — 飛車を5九へ引き、打ち込まれにくい位置へ戻します

    飛車を5九へ引き、打ち込まれにくい位置へ戻します。双方の持ち銀が次の攻防の材料です。

    この変化の振り返り先手も後手も銀を持つ局面になりました。5九飛は横へ動けますが、5三歩と後手の金銀が中央を守っています。銀を打つ場所と、飛車をどの筋へ使うかを考えます。

先手中飛車・△3四歩型から歩の拠点

先手側を学びます。3四歩型から基本形へ合流したあと、5筋の交換に6五銀を選ぶ比較例です。銀交換を選ぶ手順との違いを確かめます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

5手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △8五歩 — 後手が8五まで伸ばす

    8筋の攻めに備えるため、先手は角道を開けて7七角を用意します。

  2. ▲7六歩 — 5五歩を入れてから角道を開く

    7六歩とします。後手が8六歩を急ぐ変化もありますが、この教材では銀を上げる進行を並べます。

  3. △6二銀 — 後手が銀を上げる

    後手は6二銀とします。先手は角で8筋を受け、基本の形を整えます。

  4. ▲7七角 — 角で飛車先を受ける

    7七角で8六を守ります。2手目8四歩型と同じ配置に、異なる順番で到達しました。

  5. △4二玉 — 後手が玉を寄せる

    後手は4二玉と囲いを進めます。先手も玉を飛車から離して右へ向かいます。

  6. ▲4八玉 — 先手玉を右へ

    4八玉と移ります。5八飛の後ろから離れ、2八を目指す最初の一手です。

  7. △3二玉 — 後手玉は3二へ

    後手は玉を3二に置く一例です。先手は相手の銀の進出にも注意しながら囲います。

  8. ▲3八玉 — 玉を3八へ運ぶ

    3八玉から2八玉へ進めます。右銀は玉が通り終わった後に3八へ上げます。

  9. △4二銀 — 後手の左銀が上がる

    4二銀で5三を守り、中央への圧力に備えます。先手は5五の位を銀で支える方針です。

  10. ▲2八玉 — 玉を囲いの位置へ

    2八玉と入ります。5筋の攻めと玉を離し、次に銀で囲いの前面を守ります。

  11. △6四歩 — 後手の右銀の進路を作る

    6四歩で6三を空けます。後手も銀を使う準備を始めています。

  12. ▲3八銀 — 片美濃の銀を上げる

    2八玉・3八銀・4九金がそろいました。もう一枚の銀は5筋の攻めに使います。

  13. △6三銀 — 後手が中央へ銀を出す

    6三銀は5四を支えます。先手は5五の歩を孤立させないよう、自分の銀も進めます。

  14. ▲6八銀 — 左銀を中央へ運ぶ

    6八銀から5七へ向かいます。5六が空いているので、銀を位の後ろまで進められます。

  15. △7四歩 — 後手が桂の跳ねる場所を作る

    7四歩で7三桂の道ができます。先手は中央の銀と、後手の銀桂の向きを見比べます。

  16. ▲5七銀 — 銀を飛車の前へ

    5七銀は5六へ出る準備です。飛車をさばくときには、銀が飛車の前にいることも意識します。

  17. △7三桂 — 後手が桂を使う

    7三桂が6五と8五を支えます。中央だけを見ず、6筋への動きにも気を配ります。

  18. ▲5六銀 — 位を銀で支える

    5六銀が5五歩を支えます。5八飛・5六銀・5五歩の連係と、右側の片美濃を両立させました。

  19. △5四歩 — 5四歩で5五の位に反発します

    5四歩で5五の位に反発します。

  20. ▲同歩 — 5五の歩で取り、中央を開きます

    5五の歩で取り、中央を開きます。

  21. △同銀 — 6三銀で取り返します

    6三銀で取り返します。

  22. ▲6五銀 — 銀を6五へかわし、盤上に残す方針です

    銀を6五へかわし、盤上に残す方針です。5四銀と直接交換する順とは狙いが変わります。

  23. △6三銀 — 後手の銀を6三へ戻します

    後手の銀を6三へ戻します。

  24. ▲5四歩打 — 持ち歩を5四へ打ちます

    持ち歩を5四へ打ちます。6五銀がこの歩を支え、次の5三歩成を狙う拠点になります。

    この変化の振り返り6五銀が5四歩を支えています。相手の6三銀も中央に利くため、歩を打っただけで突破が決まるわけではありません。銀を交換した場合と、盤上に残した場合の狙いを比べます。

先手中飛車・超速二枚銀との攻防

先手側を学びます。6六銀で5五の位を支え、後手が二枚銀と6五桂で攻める形を比較します。8二飛型に対する角交換と7三銀の手筋まで進みます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

9手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4二玉 — 後手が玉を寄せる

    後手は4二玉と囲いを進めます。先手も玉を飛車から離して右へ向かいます。

  2. ▲4八玉 — 先手玉を右へ

    4八玉と移ります。5八飛の後ろから離れ、2八を目指す最初の一手です。

  3. △7四歩 — 後手超速の準備

    7四歩で7三を空けます。6二銀を7三〜6四へ使い、先手の5五歩や角頭を狙う構想です。

  4. ▲3八玉 — 先手が玉を右へ

    3八玉と進みます。次の後手の銀上がりを見て、先手も左銀を急ぎます。

  5. △7三銀 — 後手の銀が7三へ

    7三銀から6四銀へ出るのが後手超速です。先手は6六銀で向き合う形を準備します。

  6. ▲6八銀 — 対抗する銀を上げる

    6八銀から5七へ向かいます。5五歩を銀で守るための最短の道を選びます。

  7. △6四銀 — 後手の銀が6四へ

    6四銀が5五と6五を狙います。先手は囲いだけを続けず、中央の銀を進めます。

  8. ▲5七銀 — 銀を5七へ

    5七銀は次に6六へ出られます。5六銀とは守る地点が違うことを確かめましょう。

  9. △3二玉 — 後手が玉を寄せる

    後手は3二玉へ。先手はこの間に6六銀を実現します。

  10. ▲6六銀 — 銀対抗の位置へ

    6六銀が5五と6五を守ります。後手の6四銀と向かい合い、先手の位と角頭を補強する形です。

  11. △4二銀 — 後手の左銀も上がる

    後手は中央の守りを整えます。双方の銀が対抗した後、先手も囲いを仕上げます。

  12. ▲2八玉 — 先手玉を2八へ

    2八玉と入城します。相手の急戦に備えて銀を先に使ってから、片美濃を完成させる順です。

  13. △9四歩 — 後手は端を整える

    後手が9四歩とする進行例です。先手は守りの右銀を上げます。

  14. ▲3八銀 — 守りの銀を残す

    3八銀で片美濃ができました。6六銀は中央への対抗、3八銀は玉の守りという役割です。

  15. △4四歩 — 後手は4四歩から左銀も前へ出す準備です

    後手は4四歩から左銀も前へ出す準備です。

  16. ▲7八金 — 7八金で角と桂の周囲を守ります

    7八金で角と桂の周囲を守ります。5八には飛車がいるので、金は7八へ使います。

  17. △4三銀 — 左銀を4三へ上げます

    左銀を4三へ上げます。

  18. ▲1六歩 — 1六歩で玉側の端を広げます

    1六歩で玉側の端を広げます。

  19. △4五歩 — 4五歩と伸ばし、銀を4四へ出す場所を空けます

    4五歩と伸ばし、銀を4四へ出す場所を空けます。

  20. ▲9六歩 — 先手も9筋の端歩を受けます

    先手も9筋の端歩を受けます。

  21. △4四銀 — 4四銀と6四銀の二枚銀で5五歩を狙う構えです

    4四銀と6四銀の二枚銀で5五歩を狙う構えです。

  22. ▲5九金 — 右金を5九へ寄せ、左右の守りをつなぎます

    右金を5九へ寄せ、左右の守りをつなぎます。

  23. △7三桂 — 桂を7三へ跳ね、6五へ出る準備をします

    桂を7三へ跳ね、6五へ出る準備をします。

  24. ▲3六歩 — 3六歩を突き、玉側の空間を広げます

    3六歩を突き、玉側の空間を広げます。ここでは双方が駒組みを終えて仕掛ける一例です。

  25. △6五桂 — 6五桂で7七角に当てます

    6五桂で7七角に当てます。

  26. ▲6八角 — 角を6八へ引きます

    角を6八へ引きます。この先の手筋では後手飛車が8二にいることが条件になります。

  27. △5五銀左 — 4四の銀で5五歩を取り、中央から銀を交換します

    4四の銀で5五歩を取り、中央から銀を交換します。

  28. ▲同銀 — 6六銀で取り返します

    6六銀で取り返します。

  29. △同銀 — 6四の銀で取り返し、5五に銀を残します

    6四の銀で取り返し、5五に銀を残します。

  30. ▲7七桂 — 7七桂と合わせて桂交換を求めます

    7七桂と合わせて桂交換を求めます。

  31. △同桂成 — 桂を取って成ります

    桂を取って成ります。

  32. ▲同角 — 角で取り返し、5五銀に当てます

    角で取り返し、5五銀に当てます。

  33. △6四銀 — 銀を6四へ引いて、7三への打ち込みに備えます

    銀を6四へ引いて、7三への打ち込みに備えます。

  34. ▲2二角成 — ここで角を交換し、持ち角を用意します

    ここで角を交換し、持ち角を用意します。

  35. △同玉 — 玉で馬を取り返します

    玉で馬を取り返します。2二玉になったため、5五角が王手になります。

  36. ▲7三銀打 — 7三銀を打って8二飛を狙います

    7三銀を打って8二飛を狙います。同銀と取られる場合は5五角の王手が残ります。

  37. △8一飛 — 飛車を8一へ逃がします

    飛車を8一へ逃がします。銀を取る失敗例とはこの受けが違います。

  38. ▲6四銀不成 — 6四銀を取ります

    6四銀を取ります。不成でも銀交換の目的を果たし、次の歩による取り返しを促します。

  39. △同歩 — 歩で銀を取り返し、6三が空きました

    歩で銀を取り返し、6三が空きました。

  40. ▲7二角打 — 7二角を打ちます

    7二角を打ちます。敵陣に角を打ち込み、成り込みを狙う形まで進みました。

    この変化の振り返り7二角は敵陣への成り込みを狙う配置です。後手飛車が初めから8一にいる場合、7三銀が飛車取りにならず、この手順をそのまま使えません。飛車の段と、交換後に残る銀を必ず確認します。

先手中飛車・7三銀を取る失敗

先手側から反撃を確認します。8二飛に当てた7三銀を後手が銀で取ると、5五角の王手と銀取りが同時に生じます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

45手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △同銀 — 6四銀で7三銀を取った比較です

    6四銀で7三銀を取った比較です。飛車を逃げる前に、この取り方が王手の角打ちを許します。

  2. ▲5五角打 — 5五角の王手です

    5五角の王手です。2二玉と7三銀を同時に狙っています。

  3. △3二玉 — 玉を3二へ逃がす一例です

    玉を3二へ逃がす一例です。銀を守る手だけでは王手を解消できません。

  4. ▲7三角成 — 7三銀を取って成ります

    7三銀を取って成ります。馬ができ、8二飛も狙う形になりました。

    この変化の振り返り7三で銀を取り返し、馬を作りました。双方の銀の枚数だけでなく、王手によって先手が角を打つ余裕を得たことがポイントです。馬は8二飛も狙っています。

先手中飛車・5筋位取りを拒まれたら

先手側を学びます。後手が5四歩と5三銀で中央を守る形では、5五の位は取れません。角道を止め、6七銀と片美濃へ組み替える一例です。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲6六歩 — 6六歩で角道を止めます

    6六歩で角道を止めます。5五の位取りから方針を切り替える手です。

  2. △8四歩 — 後手は飛車先の歩を突きます

    後手は飛車先の歩を突きます。

  3. ▲6七銀 — 銀を6七へ上げ、5六歩と6六歩を支えます

    銀を6七へ上げ、5六歩と6六歩を支えます。

  4. △8五歩 — 8五歩で飛車先を伸ばします

    8五歩で飛車先を伸ばします。

  5. ▲7七角 — 7七角で8六の地点を守ります

    7七角で8六の地点を守ります。

  6. △3二玉 — 後手玉を3二へ寄せます

    後手玉を3二へ寄せます。

  7. ▲3八玉 — 先手玉も3八へ移ります

    先手玉も3八へ移ります。

  8. △5二金左 — 左金を5二へ上げて中央を支えます

    左金を5二へ上げて中央を支えます。

  9. ▲2八玉 — 先手玉を2八へ囲います

    先手玉を2八へ囲います。

  10. △3三角 — 3三角で角を使う準備です

    3三角で角を使う準備です。

  11. ▲3八銀 — 3八銀で片美濃へ

    3八銀で片美濃へ。中央の銀と玉側の銀の役割を分けた形です。

    この変化の振り返り角道を止めた中飛車になりました。5筋をすぐ突破できる形ではないため、相手の銀の進出に応じて6筋や4筋を使う方針を考えます。5五歩を取らせる失敗例と比較できます。

先手中飛車・5筋交換を急ぐ失敗

先手側の失敗を確認します。5四歩・5三銀・4二玉の形に5五歩を強行し、角まで交換すると4四角で飛車と、その背後の9九香を串刺しにされます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲5五歩 — 5五歩と交換を急いだ失敗例です

    5五歩と交換を急いだ失敗例です。5三銀を4二玉が支える配置に注意が必要です。

  2. △同歩 — 歩を取ります

    歩を取ります。

  3. ▲同角 — 角で取り返し、角交換を求めます

    角で取り返し、角交換を求めます。

  4. △同角 — 後手角で取り返します

    後手角で取り返します。

  5. ▲同飛 — 飛車で角を取ります

    飛車で角を取ります。飛車が5五へ出た瞬間が狙われます。

  6. △4四角打 — 4四角で5五飛と9九香を同時に狙います

    4四角で5五飛を攻めます。飛車が斜線から逃げると、その背後の9九香へ角の利きが通る串刺しです。

  7. ▲5九飛 — 飛車を5九へ逃がす一例です

    飛車を5九へ逃がす一例です。5三銀を取ると玉に取られてしまいます。

  8. △9九角成 — 角で9九香を取って成ります

    角で9九香を取って成ります。飛車を逃がしても香損が残る結果を確認します。

    この変化の振り返り後手に9九香を取られ、馬も作られました。5三銀は4二玉に守られているため、先手飛車で取って埋め合わせることもできません。先に角道を止める基本手順へ戻って比較します。

先手中飛車・穴熊への3筋転換

先手側を学びます。後手の穴熊に対し、右銀を4七へ上げて3八を空け、4五銀と3八飛を組み合わせる構想例です。3筋の交換と継ぎ歩から、銀を3四へ出すところまで進めます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △1一玉 — 後手玉が1一へ入り、穴熊を選びます

    後手玉が1一へ入り、穴熊を選びます。

  2. ▲5六銀 — 銀を5六へ進め、4五へ出る準備です

    銀を5六へ進め、4五へ出る準備です。

  3. △2二銀 — 2二銀で穴熊の入口を守ります

    2二銀で穴熊の入口を守ります。この銀がいると3三角は2二へ引けません。

  4. ▲3八銀 — 3八銀で片美濃を作ります

    3八銀で片美濃を作ります。

  5. △3一金 — 金を3一へ寄せ、穴熊を補強します

    金を3一へ寄せ、穴熊を補強します。

  6. ▲4六歩 — 4六歩を突き、右銀を4七へ使う道を作ります

    4六歩を突き、右銀を4七へ使う道を作ります。

  7. △5四歩 — 後手は5四歩で中央に備えます

    後手は5四歩で中央に備えます。

  8. ▲4七銀上 — 右銀を4七へ上げ、3八を飛車のために空けます

    右銀を4七へ上げ、3八を飛車のために空けます。

  9. △5二金 — 右金を5二へ上げ、穴熊へ寄せる準備です

    右金を5二へ上げ、穴熊へ寄せる準備です。

  10. ▲4五銀 — 左銀を4五へ進め、3四の角頭を狙います

    左銀を4五へ進め、3四の角頭を狙います。

  11. △5三銀 — 右銀を5三へ上げ、中央を支えます

    右銀を5三へ上げ、中央を支えます。

  12. ▲3六歩 — 3六歩で飛車先を準備します

    3六歩で飛車先を準備します。

  13. △4二金寄 — 金を4二へ寄せ、穴熊側を厚くします

    金を4二へ寄せ、穴熊側を厚くします。

  14. ▲3八飛 — 飛車を3八へ回し、3筋へ攻め駒を集めます

    飛車を3八へ回し、3筋へ攻め駒を集めます。

  15. △7四歩 — 後手は7四歩で飛車側の駒を使う準備です

    後手は7四歩で飛車側の駒を使う準備です。

  16. ▲3五歩 — 3五歩をぶつけ、飛車の通りを開きます

    3五歩をぶつけ、飛車の通りを開きます。

  17. △同歩 — 後手が歩を取ります

    後手が歩を取ります。

  18. ▲同飛 — 飛車で取り返し、持ち歩を得ます

    飛車で取り返し、持ち歩を得ます。

  19. △3四歩打 — 3四歩で飛車を追います

    3四歩で飛車を追います。

  20. ▲3六飛 — 飛車を3六へ引き、次に歩を打つ余地を残します

    飛車を3六へ引き、次に歩を打つ余地を残します。

  21. △9四歩 — 端歩を突いて待つ一例

    9四歩を突き、端に備える進行例です。ここで先手が3筋の継ぎ歩を使う構想を確認します。

  22. ▲3五歩打 — 継ぎ歩で3四を空ける

    3五歩を打ちます。相手の3四歩を動かし、4五銀が3四へ進む場所を作る狙いです。

  23. △同歩 — 3四の歩で継ぎ歩を取ります

    3四の歩で継ぎ歩を取ります。

  24. ▲3四銀 — 銀を3四へ進める

    銀を3四へ進め、3三角に当てます。継ぎ歩によって空いた地点へ攻め駒を進めました。

  25. △1五角 — 角を1五へかわす進行例です

    角を1五へかわす進行例です。2二には自分の銀がいるため、そこへは引けません。

  26. ▲3五飛 — 飛車で3五の歩を取り返します

    飛車で3五の歩を取り返します。飛車と銀が前に出ましたが、相手の角の反撃にも注意します。

    この変化の振り返り3四銀と3五飛が前に出ました。後手の角は1五へかわしており、攻防が続きます。2二銀型では角が2二へ退けないことを利用しましたが、角の退路を残す囲い方では別の受けが可能です。

先手中飛車・穴熊の角の退路

先手側から後手の受けを確認します。穴熊の銀を2二へ入れず、4二から3一へ使う形です。3筋を攻めても、後手角には2二へ引く場所が残ります。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

21手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4二銀 — 銀を2二へ入れず4二へ上げます

    銀を2二へ入れず4二へ上げます。3三角の退路を残す囲い方です。

  2. ▲3八銀 — 先手は3八銀で玉側を守ります

    先手は3八銀で玉側を守ります。

  3. △3二金 — 金を3二へ寄せ、角の近くを支えます

    金を3二へ寄せ、角の近くを支えます。

  4. ▲4六歩 — 4六歩で銀の進路を作ります

    4六歩で銀の進路を作ります。

  5. △5四歩 — 5四歩で中央を支えます

    5四歩で中央を支えます。

  6. ▲4七銀上 — 右銀を4七へ移し、3八を空けます

    右銀を4七へ移し、3八を空けます。

  7. △5二金 — 右金を5二へ上げます

    右金を5二へ上げます。

  8. ▲4五銀 — 左銀を4五へ進めます

    左銀を4五へ進めます。

  9. △5三銀右 — 右銀を5三へ上げます

    右銀を5三へ上げます。

  10. ▲3六歩 — 3六歩で飛車先を準備します

    3六歩で飛車先を準備します。

  11. △6二金 — 右金を6二へ寄せ、飛車側を支える比較例です

    右金を6二へ寄せ、飛車側を支える比較例です。

  12. ▲3八飛 — 飛車を3八へ回します

    飛車を3八へ回します。

  13. △7四歩 — 7四歩で後手も飛車側を動かす準備です

    7四歩で後手も飛車側を動かす準備です。

  14. ▲3五歩 — 3五歩で3筋を交換します

    3五歩で3筋を交換します。

  15. △同歩 — 後手が歩を取ります

    後手が歩を取ります。

  16. ▲同飛 — 飛車で取り返し、持ち歩を得ます

    飛車で取り返し、持ち歩を得ます。

  17. △3四歩打 — 3四歩で飛車を追います

    3四歩で飛車を追います。

  18. ▲3六飛 — 飛車を3六へ引きます

    飛車を3六へ引きます。

  19. △3一銀 — 銀を3一へ引き、玉側を守ります

    銀を3一へ引き、玉側を守ります。2二は角が退けるように空けたままです。

  20. ▲3五歩打 — 3五歩の継ぎ歩で角頭に働きかけます

    3五歩の継ぎ歩で角頭に働きかけます。

  21. △2二角 — ここでは角を2二へ引けます

    ここでは角を2二へ引けます。2二銀型の基本手順と異なる受け方です。

  22. ▲3四歩 — 3四の歩を取って拠点を作ります

    3四の歩を取って拠点を作ります。角は2二へ退いたため、さらに守り駒の利きを見て攻めを続けます。

    この変化の振り返り先手は3四歩の拠点を作りましたが、後手の角は2二へ退けました。基本形と同じ攻めを自動的に繰り返さず、3二金と3一銀が守る場所を見て次の攻めを考えます。