駒落ちを体系的に学ぶ方に
【新装版】駒落ち定跡
マイナビ出版 ・ 2023年刊
八枚落ちから香落ちまで、下手の狙いと上手の応手をまとめた定跡書。二枚落ちや飛車落ちなどを引き比べて学べます。内容は2000年・2010年版と同じです。
二歩突っ切りは、二枚落ちの下手が3筋と4筋の歩を伸ばし、二つの位を攻めの足場にする定跡です。「二歩」は反則の二歩ではなく、二つの筋の歩を使うことを指します。銀多伝より歩の進出を前面に出し、飛車と銀の支え、4四歩・5五歩で角道を開く手を組み合わせます。
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駒落ちを体系的に学ぶ方に
マイナビ出版 ・ 2023年刊
八枚落ちから香落ちまで、下手の狙いと上手の応手をまとめた定跡書。二枚落ちや飛車落ちなどを引き比べて学べます。内容は2000年・2010年版と同じです。
二歩突っ切りは、二枚落ちの下手が3筋と4筋の歩を伸ばし、二つの位を攻めの足場にする定跡です。「二歩」は反則の二歩ではなく、二つの筋の歩を使うことを指します。銀多伝より歩の進出を前面に出し、飛車と銀の支え、4四歩・5五歩で角道を開く手を組み合わせます。
3五・4五に二つの位を取った局面です。上手の2二銀に対して飛車を3八へ回り、3筋の歩を交換します。玉を囲い、銀と桂を進めてから、3五銀・4四歩の仕掛けへ進みましょう。
この手順を盤面で確認する14手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
2二銀が1一香を守ります。今は3三歩も角筋を遮っていますが、3筋の歩を交換した後も香を取られない備えです。下手は攻めの形を整えます。
二歩突っ切りでは飛車を3八へ回します。3筋の歩を交換し、銀・桂とともに中央へ働かせる構想です。
上手は7四歩で7三を空けます。下手は先に3筋の歩を交換します。
3四歩で飛車先の歩をぶつけます。2二銀がいるので、取られても角で香を狙う形ではありません。
3三歩が3四へ進みました。下手は飛車で取り返し、一歩を持ち駒にします。
3四飛で歩交換を終えました。飛車が上手陣に近づき、3筋に歩を打てるようになりました。
上手は3三へ歩を打ちました。下手は後の桂の活用を考えた場所へ引きます。
3六飛なら2九桂を3七へ跳ねても飛車の前をふさぎません。飛車の横利きも使えます。
上手は右金を中央へ上げます。下手は右桂を活用し、囲いを整えます。
3七桂が4五歩を支え、4五へ跳ねる攻めにも使えます。飛車を3六へ引いた意味が表れます。
上手は7三金から6四金を用意します。下手は玉の左側を守ります。
7八金で角の周囲を支えます。上手の7筋攻めへの備えを先に作ります。
6五歩で中央の圧力を強めます。下手は玉を6九へ寄せて居玉を避けます。
右の飛車と距離を取り、左の金銀へ玉を寄せます。守りを作ってから銀を前に出します。
6四金は5五・7五を守ります。下手の攻めは、5三銀やこの金を交換するのが目標です。
5八金で玉の右側を守ります。6八銀と7八金がそろうと、横に金銀金が並びます。
7三桂が6五・8五に利きます。桂の頭の7四は、後に下手が狙う地点になります。
6八銀を5八金・7八金で挟み、玉を守ります。攻めの右銀と守備の左銀の役割を分けました。
7五歩で歩交換を求めています。取った後の金の進出には、歩を打って追い返します。
7六歩で取りました。上手に金で取られても、一歩を持ち駒にしています。
上手の金が歩を回収しました。下手は金を近づけたままにせず、7六歩で当てます。
7六歩は次の7五歩を狙います。金を後ろへ戻し、自陣への圧力を弱めます。
金が退きました。下手は角の活用場所と玉の逃げ道を用意します。
9六歩で角を9七へ使う余地を作ります。左へ逃げる場合の玉の通り道にもなります。
上手が9四歩と突きました。下手は右銀を4六へ進め、仕掛けの準備をします。
4六銀から3五銀・4四歩と攻めるのが従来の基本です。5五歩から金へぶつける分岐もあります。
6四金に戻りました。下手は中央の歩も一つ進め、攻めの選択肢を増やします。
5六歩で5五へ出る準備をしました。ここから銀を3五へ進める攻めと、5五歩の攻めを比較します。
上手が8四歩と突きました。ここが二つの仕掛けを選ぶ分岐点です。
3五銀で4四を狙います。4五の歩を交換し、銀同士をぶつける準備です。
左辺からの反撃を用意します。下手は4筋で交換を始めます。
4四歩で上手の歩を動かします。3五銀と8八角が4四を狙っている形を確認します。
4三歩が4四へ進みました。下手は銀で取り返し、5三銀にぶつけます。
4四銀で歩を取りました。5三銀との交換後には、角が4四へ出られます。
5三銀が4四へ出て下手の銀を取りました。下手は角で取り返します。
4四角で銀交換を終えました。互いに銀を持ち、下手の角が中央に出ています。
上手が5三銀を打ちました。角に当てながら6四金も守る受けです。
2六角は3五・4四・5三・6二へ利きます。銀を持ち駒から使い、上手の金銀へ働きかけます。
4三歩を打って4四の地点を押さえます。下手は持ち駒の銀を使い、6四金へ働きかけます。
7五銀が6四金を狙います。3筋の歩交換で飛車を働かせ、4筋の銀交換で角を出した成果です。続きは金を取る攻めや玉の逃げ道を見ながら指し、相手玉をすぐ詰ませられるとは考えません。
基本形と同じ局面から5五歩を選ぶ比較です。遠山雄亮棋士が2026年に紹介した攻めで、6四金との交換と角の活用を目指します。従来形を否定する唯一の手順ではなく、仕掛けの選択肢として扱います。
この手順を盤面で確認する43手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
4六銀を3五へ出す代わりに5五歩。遠山雄亮棋士が2026年に紹介した構想で、6四の守備金との交換を狙います。
上手が歩を取る変化です。下手は4六銀で取り返し、6四金へ当てます。
5五銀で歩を取ります。4筋の銀交換とは違い、上手の中央の金を目標にした攻めです。
上手の金が5五へ出ました。下手は角で取り返し、金を持ち駒にします。
銀を渡して金を得ました。角が中央へ出て、上手玉の周辺を狙えるようになります。
上手は6四銀打で5五角に当てます。持ち駒の銀を使わせたうえで角を働かせます。
4六角は5五を通って6四銀・7三桂の方向を見ます。7四の桂頭を狙う準備です。
5五歩で4六角の利きを遮られました。下手は7筋の歩を使い、守りの銀を動かします。
7六歩を7五へ進めます。6四の銀が取ると、上手玉の前に別の弱点ができます。
打った銀が歩を取りました。下手は持ち駒の歩を5四へ打ち、5三銀を動かします。
5四歩が5三銀を狙います。取る駒でその後が変わり、この教材では銀で取る応手を確認します。
銀が5四へ出て、5三が空きました。次に角を3五へ動かすと、4四・5三を通って6二へ角筋を通せます。
3五角が4四・5三・6二を見ています。5筋の交換から守りの銀を動かし、角の活用へつなげました。持ち駒の金もありますが、上手玉の逃げ道を確かめながら攻めを続けます。
3五歩まで伸ばした直後の比較です。上手が2二銀を省いて7四歩と指し、3四歩を取るとどうなるかを確認します。途中で2二銀と受ける選択肢もあり、7四歩だけで香損が確定するわけではありません。
この手順を盤面で確認する14手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
上手が2二銀を指さず7四歩と突いた比較です。8八角から1一香までの角筋に注目します。
3四歩を突くと、上手が歩で取ったとき3三が空きます。上手にはここで2二銀と受ける選択肢もあります。
△同歩は、1一香を角に取らせる応手です。2二に銀がいないため、基本形と同じ感覚で歩を取れません。
1一角成で香を取りました。これは△同歩と取った場合の結果です。上手が2二銀と受けた場合まで、無条件に香が取れるわけではありません。
二つの位から二歩突っ切りへ
3五・4五に二つの位を取った局面です。上手の2二銀に対して飛車を3八へ回り、3筋の歩を交換します。玉を囲い、銀と桂を進めてから、3五銀・4四歩の仕掛けへ進みましょう。