ひねり飛車・塚田スペシャル

ひねり飛車は、相掛かりの浮き飛車を7筋へ回し、7五歩・7七桂・9七角の石田流の形へ組み替える戦法です。塚田スペシャルは、いったん2六へ引いた飛車を▲2四歩の合わせから再び進め、横歩などを狙います。同じ浮き飛車でも、左辺へ転換する構想と、2筋から早く動く構想の違いを比べます。

塚田スペシャル

20手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 歩1
先手持ち駒手番
  • 歩2
塚田スペシャル△同飛

塚田スペシャル

先手の2六飛に対し、後手も8筋を交換した局面です。塚田スペシャルの目印は、交換で得た歩を2四へ合わせ、もう一度飛車を前へ出すことです。飛車先を再び開いて横歩を狙う一方、後手にも角交換や歩打ちで反撃する手があるため、囲いの薄い局面での攻め合いを学びます。

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ひねり飛車を使ってみたい方へ

現代相掛かりの切り札 明日斗流ひねり飛車戦法

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相掛かりから玉を囲い、飛車を大きく転回するひねり飛車を学びます。基本の駒組みと相手の対策を押さえ、攻めの方針を持って指したい方に。

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相掛かりの基本と飛車先保留を学ぶ

相掛かりの新常識

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▲5八玉型を得意にしたい方へ

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▲6八玉型の攻めを学びたい方へ

相掛かり▲6八玉型 徹底ガイド

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ひねり飛車・塚田スペシャルの解説

ひねり飛車は、相掛かりの浮き飛車を7筋へ回し、7五歩・7七桂・9七角の石田流の形へ組み替える戦法です。塚田スペシャルは、いったん2六へ引いた飛車を▲2四歩の合わせから再び進め、横歩などを狙います。同じ浮き飛車でも、左辺へ転換する構想と、2筋から早く動く構想の違いを比べます。

ひねり飛車

飛車先を交換し、飛車を2六へ浮いた局面です。この手順では3六飛から7六飛へ回り、7五歩・7七桂を組み合わせてひねり飛車に組み替えます。同じ浮き飛車から2筋で動く塚田スペシャルも分岐図で比べられます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

11手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △3四歩 — 角道を開ける

    後手が先に角道を開ける形です。先手は浮き飛車の横利きを使い、飛車を左側へ運ぶ構想を選べます。

  2. ▲3八銀 — 右銀を囲いに使う

    3八の銀は、後の美濃囲いを支えます。この銀を2七へ攻めに使う形とは方針が変わります。

  3. △7二銀 — 右銀を8筋に備える

    後手は7二銀で8三を支えます。先手は飛車の移動と玉の囲いを並行して進めます。

  4. ▲3六飛 — 飛車を3筋へ寄せる

    飛車を3六へ寄せます。このあと7五歩で7六を空け、7筋へ回ってひねり飛車に組み替えます。

  5. △3三金 — 金で3四を守る

    後手は金を上げて3四の縦歩取りに備えます。先手はこの金を直ちに狙うのではなく、自分の攻め筋を7筋へ移します。

  6. ▲1六歩 — 囲う側の端を空ける

    1筋の歩を進め、右側に玉を囲う準備をします。飛車だけでなく玉の配置も振り飛車に近づいていきます。

  7. △1四歩 — 後手も端を受ける

    端歩を受ける一例です。手順前後はありますが、ここでは囲いと飛車の転換を一続きで確認します。

  8. ▲9六歩 — 左端にも余地を作る

    9筋を進めておきます。後で左桂を使う形では、左側の歩や香の配置も攻めを支えます。

  9. △4二玉 — 玉を飛車から離す

    後手は玉を4二へ移します。先手は7筋の歩を進め、飛車の転換先を用意します。

  10. ▲7六歩 — 7筋を進める

    角道を開けます。このままでは7六の歩が飛車の横移動を止めるので、さらに7五へ進めるのが構想です。

  11. △8六歩 — 後手は飛車先を交換へ

    後手が8筋を交換します。先手は交換で得る持ち歩を、後に8筋の拠点作りへ使います。

  12. ▲同歩 — 歩で取り返す

    8筋の歩を取ります。飛車で取り返されると、自分の8筋には歩がなくなり、持ち歩を打てるようになります。

  13. △同飛 — 飛車が8六へ出る

    後手の飛車が進出しました。先手は7筋を伸ばす構想を続け、左桂の使い道も用意します。

  14. ▲7五歩 — 7五の位を取る

    7六を空けるとともに、7筋に拠点を作ります。ひねり飛車の完成形では、この歩の後ろに飛車を置きます。

  15. △8二飛 — 後手の飛車が引く

    後手が8二へ飛車を引く一例です。先手は7七桂と跳ね、8五歩を支えてから飛車を7筋へ回します。

  16. ▲7七桂 — 左桂を攻めに使う

    7七の桂は8五を支えます。右銀を前へ出す相掛かりと違い、左桂を攻めの中心に加えます。

  17. △3二玉 — 後手も玉を移す

    後手は玉を3二に置きます。先手は持ち歩と桂の利きを使い、8筋で飛車を押さえます。

  18. ▲8五歩打 — 桂の利きに歩を置く

    7七桂が支える8五へ歩を打ちます。飛車を7六へ回す前に、後手の8筋の動きを抑える狙いです。

  19. △6四歩 — 後手は銀の進路を作る

    6三を空け、7二銀を中央へ使えるようにします。先手は準備してきた飛車の転換を実行します。

  20. ▲7六飛 — 飛車を7筋へ転換

    3六から7六へ回り、7五歩・7七桂と組み合わせます。相掛かりから石田流に似た配置へ組み替えるのが、ひねり飛車です。

  21. △6三銀 — 後手の銀も中央へ

    後手は中央の銀で対抗します。飛車の転換が終わった先手は、まだ5九にいる玉を囲います。

  22. ▲4八玉 — 玉を右へ運ぶ

    玉を飛車から離して4八へ移します。飛車の位置だけで満足せず、右側の囲いも仕上げていきます。

  23. △4二銀 — 後手は左銀も使う

    後手が4二銀と整える一例です。先手は3八銀を動かさず、玉を3九経由で運びます。

  24. ▲3九玉 — 玉を3九へ寄せる

    3八銀の下へ玉を寄せます。次に2八玉と入り、ひねり飛車の攻めを支える片美濃を目指します。

  25. △9四歩 — 後手も端を整える

    後手が端歩を突く進行例です。先手の左側は7七桂と8五歩で形を作っています。

  26. ▲2八玉 — 片美濃に収まる

    2八玉・3八銀・4九金がそろいました。7六飛の攻めと右側の囲いを両立させる、ひねり飛車の入口です。

  27. △5四歩 — 後手が中央を支える

    後手は5四歩を突きます。先手は端へ角を出し、7筋での歩交換を支えます。

  28. ▲9七角 — 端角で7筋を支える

    9七角が8六を経て7五へ利きます。7筋の歩が動いたあとは、さらに中央の6四へも働きます。

  29. △5二銀 — 6三銀を引く応手

    6三銀を5二へ引いた場合を示します。7四を守っていた銀が離れるため、先手は7筋の歩交換を狙えます。6三銀が残る形で7四飛と取ってはいけません。

  30. ▲7四歩 — 7筋で歩をぶつける

    6三銀が5二へ引いたのを見て、7四歩と仕掛けます。同歩に同飛と取れることが、この歩交換の条件です。

  31. △同歩 — 歩を取る

    後手は7四歩を取ります。先手は飛車で取って持ち歩を得ます。

  32. ▲同飛 — 飛車で取り返す

    飛車を7四へ進め、歩を取りました。後手が歩を打つ場合は、六段目へ引いて角を使います。

  33. △7三歩打 — 歩で飛車を追う

    後手は7三歩と打ちます。先手は飛車を引き、空いた7五を角の行き先に使えます。

  34. ▲7六飛 — 飛車を六段目へ戻す

    7六飛へ戻しました。7五の歩がなくなったため、9七角を7五へ使えます。

  35. △5三銀左 — もう一枚の銀を中央へ

    4二銀を5三へ上げます。後手は二枚の銀を中央で使いますが、先手の6五桂が5三銀に当たる筋に注意が必要です。

  36. ▲7五角 — 角を中央へ向ける

    7五角が6四歩を狙います。飛車先を交換してできた空所を、今度は角に使わせます。

  37. △6五歩 — 歩を前へ進める場合

    後手が6五歩とした一例です。先手は7七桂で取り、桂を中央へ進められます。

  38. ▲同桂 — 桂を中央へ活用する

    6五桂が5三銀を狙います。ひねり飛車への組み替えを、角と左桂の活用までつなげた局面です。攻めの成果は次の後手の受け方によって変わります。

    この変化の振り返り次は6五桂に当たられた5三銀の応手を見て、7筋か中央のどちらで攻めを続けるかを決めます。7五角は4筋方向にも働きますが、7六飛の前をふさいでいます。角を動かす手は飛車の道も開くため、二枚の働きを一緒に考えます。

塚田スペシャル

先手の2六飛に対し、後手も8筋を交換した局面です。塚田スペシャルの目印は、交換で得た歩を2四へ合わせ、もう一度飛車を前へ出すことです。飛車先を再び開いて横歩を狙う一方、後手にも角交換や歩打ちで反撃する手があるため、囲いの薄い局面での攻め合いを学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

20手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲2四歩打 — 2筋でもう一度合わせる

    2三の歩に持ち歩をぶつけます。浮き飛車から再び2四へ出て、6四の横歩を狙います。

  2. △同歩 — 後手は歩を取る

    後手が2四の歩を取った進行です。先手は飛車で取り返し、横方向へ働ける位置に出ます。

  3. ▲同飛 — 四段目へ出直す

    飛車を2四へ戻しました。最初の歩交換と違い、6四に取れる歩があるのがこの局面の特徴です。

  4. △8二飛 — 後手は飛車を引く

    8二へ引いて8筋からの反撃に備えます。先手の歩得に対し、後手は手の速さや角交換後の攻めを求めます。

  5. ▲6四飛 — 6四の横歩を取る

    四段目を横に走って歩を取ります。ただし歩得だけで形勢は決まらず、後手の角道が開く変化も考える必要があります。

  6. △3四歩 — 角道を開けて反撃へ

    後手は3四歩とします。もう一枚の横歩を狙わせつつ角交換へ進む、攻め合いの一例です。

  7. ▲同飛 — 3筋の歩も取る一例

    先手は3四の歩を取ります。持ち歩は増えますが、相手に角を持たれると自陣への打ち込みにも注意が要ります。

  8. △8八角成 — 角交換を実行する

    後手は角を交換します。初手から角道を開ける横歩取りとは、銀の位置や持ち歩の数が異なります。

  9. ▲同銀 — 銀で取り返す

    先手も角を持ちます。攻めの材料は増えましたが、玉はまだ5九なので、中央の歩打ちが受けの課題になります。

  10. △6六歩打 — 中央に反撃の歩

    6七歩の前に歩を打ちます。▲同歩と取ると6七が空き、△4五角が3四飛と7八金の両取りになります。歩を取る前に、この角打ちを確認しましょう。

  11. ▲2二歩打 — 歩を取らず攻め合う

    6六の歩を取ると角の両取りがあるため、先手は2二歩で桂を狙う攻め合いを選びます。

  12. △6七歩成 — 歩を成って金へ迫る

    後手は6七の歩を取って成ります。と金が7八金へ利くため、先手も手を緩められません。

  13. ▲8三歩打 — 飛車に歩を当てる

    先手は8三へ歩を打ち、8二飛を狙います。後手が銀で取る一例を並べます。

  14. △同銀 — 銀で歩を取る

    後手は7二銀を8三へ出して歩を取ります。先手は2筋へ打った歩を成り込みます。

  15. ▲2一歩成 — 桂を取って成る

    2一桂を取り、と金を作りました。次に3一銀を取れるため、後手の駒も動かします。

  16. △3三歩打 — 飛車へ歩を当てる

    3三歩を打って3四飛に当てます。先手はと金で銀を取る前に、飛車を逃がす必要があります。

  17. ▲3六飛 — 先に飛車を逃がす

    3三歩が3四飛に当たっているので、先に3六へ引きます。ここで3一とと銀を取っても、後手に飛車を取られてしまいます。

  18. △7八と — 後手は金を取る

    後手のと金が7八金を取ります。先手は飛車を3六へ逃がしてから、3一の銀を取る攻め合いです。

  19. ▲3一と — と金で銀を取る

    飛車を逃がした後、3一の銀を取ります。後手は3二金でこのと金を取り返せます。

  20. △同金 — と金を取って交換を終える

    後手の金がと金を取りました。先手は桂と銀を得て金を失い、後手は7八にと金を残しています。双方の成果を比べる局面です。

    この変化の振り返り先手の手番です。次は7八と金の接近に備えながら、持ち銀・桂・角の使い道を考えます。5九玉のまま攻め合う形なので、歩得よりも王手の続き方を優先します。6六歩を取ると金を失う別の失敗例も比較してください。

塚田スペシャル・6六歩を取る失敗

△6六歩を▲同歩と取った場合を確認します。6七が空くと△4五角が飛車と金の両取りになり、飛車を逃がしても金を失います。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

30手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲同歩 — 両取りを許す歩取り

    6六の歩を取ると6七が空きます。後手の持ち角が3四飛と7八金を同時に狙えるようになります。

  2. △4五角打 — 飛車と金の両取り

    4五角から3四飛、そして5六・6七を経由して7八金へ利きます。先手は両方を逃がせません。

  3. ▲2四飛 — 飛車を逃がす場合

    先手は飛車を2四へ逃がしました。後手はもう一方の狙いである7八金を取れます。

  4. △7八角成 — 金を取って馬を作る

    後手は金を取り、馬を作りました。8八銀は横の7八へ動けず、すぐには馬を取り返せません。先手が歩を1枚取る間に金を失った結果です。

    この変化の振り返り次は7八馬が自玉へ近づく手への対応が必要です。ただしこの例の主眼は、30手目へ戻って6七歩を動かす前の判断を直すことです。8八銀は7八へ横に動けないので、近くに銀があるだけで金が守られていると思わないようにします。