英春流・かまいたち
かまいたちは鈴木英春の英春流に属し、飛車先の歩を保留して金銀の配置を優先する戦法です。ここで扱う対四間飛車では、右銀を4八・5七・5六・6五へ進めるのが目印です。6五銀で相手の中央の動きを抑え、後から5六飛・6六銀を加えて厚みを作ります。5筋へ飛車を回すのは進出した銀と中央を支えるためで、すぐに銀を交換する攻めとは狙いが違います。基本教材の19手目で6五銀が現れ、△6四歩で止められた場合は6筋へ方針を変えます。
かまいたち・5筋を交換する比較
987654321
一二三四五六七八九
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英春流・かまいたちの解説
かまいたちは鈴木英春の英春流に属し、飛車先の歩を保留して金銀の配置を優先する戦法です。ここで扱う対四間飛車では、右銀を4八・5七・5六・6五へ進めるのが目印です。6五銀で相手の中央の動きを抑え、後から5六飛・6六銀を加えて厚みを作ります。5筋へ飛車を回すのは進出した銀と中央を支えるためで、すぐに銀を交換する攻めとは狙いが違います。基本教材の19手目で6五銀が現れ、△6四歩で止められた場合は6筋へ方針を変えます。
かまいたち・6五銀と浮き飛車
英春流・かまいたちのうち、先手が四間飛車に対抗する形を学びます。2筋の歩を動かさず、右銀を4八・5七・5六・6五と運ぶのが出だしの特徴です。6五銀をすぐ交換せずに残し、5六飛と後続の6六銀で中央を厚くします。開始図から銀が6五へ出る19手目、飛車が浮く23手目、左銀が加わる31手目を結び付けて見ましょう。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
16手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲5六銀 — 右銀の目標は6五
5七銀を5六へ出します。5筋をすぐ交換するためだけの銀ではなく、次の6五銀で相手の中央の動きを制限する構想です。6四歩で進路を止められる分岐もここから比べられます。
△7二玉 — 後手玉は7二へ移ります
後手玉は7二へ移ります。6四歩で銀出を止める場合とは進み方が変わります。
▲6五銀 — かまいたちの軸となる6五銀
6五銀は5四・6四・7四へ利き、後手が中央の歩や金銀を前へ使う際の制約になります。すぐ交換せずに盤上へ残し、後ろから飛車と左銀を加えてこの銀を支えるのが基本教材の狙いです。
△8二玉 — 玉を8二へ入れます
玉を8二へ入れます。
▲5八飛 — 進出した銀を生かすための中飛車
右銀を6五へ送り出してから、飛車を5八へ回します。5筋からすぐ突破することだけを目指すのではなく、5六へ浮いて中央の歩と後続の銀を支える準備です。5四歩から銀を交換する比較例とは、力の残し方が変わります。
△7二銀 — 銀を7二へ上げ、美濃囲いを作ります
銀を7二へ上げ、美濃囲いを作ります。
▲5六飛 — 浮き飛車で中央の厚みを支える
5六飛は5五歩を支え、六段目へ横利きを通します。後に6六へ来る左銀も飛車で支えられ、6五銀を先頭とする厚みにつながります。飛車と銀をまとめて働かせるところまでが、かまいたちの駒組みの狙いです。
△4五歩 — 後手は4五歩で角道を開けます
後手は4五歩で角道を開けます。
▲5八金右 — 右金も銀の後ろへ向かう
4九金を5八へ寄せます。ここから6八へ進めば、6五銀・6六銀の後方を金で補う配置になります。玉を堅く囲うだけでなく、前へ進めた銀の周囲に駒を集めます。
△3三角 — 角を3三へ上げ、斜めの利きを使う準備です
角を3三へ上げ、斜めの利きを使う準備です。
▲6八銀 — 左銀を後続の支えに使う
右銀はすでに6五へ進んでいます。今度は7九の左銀を6八・5七・6六と運び、前の銀を後ろから支える準備です。二枚の銀の役割を分けて見ましょう。
△4四銀 — 後手銀を4四へ進めます
後手銀を4四へ進めます。中央の厚みに対して攻め駒を近づけています。
▲5七銀 — 左銀を6六への経路に乗せる
6八から5七へ銀を移します。先に同じ5七を通った右銀は攻めの先頭に立ち、この左銀は6六で6五銀を守る役割を担います。
△2四歩 — 後手は2筋の歩を伸ばします
後手は2筋の歩を伸ばします。
▲6六銀 — 二枚の銀と飛車が連結する
6六銀が6五銀を支え、その6六銀を5六飛が横から守ります。先頭の銀を単独で突進させず、盤上に残して厚みを作る形です。序盤に飛車先の歩を突く手を省いた分を、こうした金銀の配置へ使っています。
△2五歩 — 2五歩で右側の空間を広げます
2五歩で右側の空間を広げます。
▲6八金寄 — 6五銀を軸にした駒組みが整う
5八金を6八へ寄せます。6五銀・6六銀・6八金と5六飛を組み合わせ、前の銀を残したまま中央で戦える形になりました。ここからは相手の反撃を見て動き、銀交換を急ぐ比較例と指し方を使い分けます。
かまいたち・△6四歩への切り替え
右銀を5六へ進めたところで、後手が6四歩と突く分岐です。6五は後手の歩が利くため、基本形と同じ6五銀では歩で取られてしまいます。6六歩・6八飛へ切り替え、先に突いた9六歩を9七角の出口に生かします。かまいたちは飛車を5筋に置くこと自体が目的ではなく、相手の受けに応じて攻める場所を変える構想です。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
17手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△6四歩 — 6五銀の進路を歩で止める
6四歩は6五へ利くため、先手の銀出を防ぎます。基本教材の6五銀をそのまま指すと歩で取られるので、先手は6筋の歩と飛車を使う方針へ切り替えます。
▲6六歩 — 6六歩を突き、今度は歩を6五へ進める準備です
6六歩を突き、今度は歩を6五へ進める準備です。
△6三金 — 金を6三へ上げて6筋を支えます
金を6三へ上げて6筋を支えます。
▲6八飛 — 銀を出す代わりに6筋を攻める
飛車を6八へ回し、6六歩を支えます。5筋に振る基本例に固執せず、6五歩から相手の6四歩へ働きかけるための配置です。
△7二玉 — 後手玉は7二へ寄ります
後手玉は7二へ寄ります。
▲6五歩 — 6五歩で後手の6四歩に接触します
6五歩で後手の6四歩に接触します。銀を強行した場合と違い、飛車が歩を支えています。
△6二飛 — 飛車を6二へ回し、6筋の交換に備えます
飛車を6二へ回し、6筋の交換に備えます。
▲9七角 — 端歩の準備が角の働きにつながる
9六歩で空けておいた9七へ角を上げます。8六・7五を通って6四へ利くため、6筋の歩と飛車の攻めを支えます。銀の進出を止められた場合に、別の駒の働きを引き出す構想です。
かまいたち・5筋を交換する比較
6五銀を出して5八飛へ回った局面から、5六飛と厚みを作る前に5四歩と動く比較例です。銀を交換して持ち駒を得る一方、6五に銀を据えて相手の動きを抑える効果はなくなります。基本教材の駒組みと比べ、同じ中飛車の位置でも、交換を急ぐか盤上に力を残すかで狙いが変わることを確認します。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
22手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲5四歩 — 飛車を浮く前に、5四歩と仕掛ける比較です
飛車を浮く前に、5四歩と仕掛ける比較です。6五銀がこの地点を支えています。
△同歩 — 歩を取り、銀交換を受け入れます
歩を取り、銀交換を受け入れます。
▲同銀 — 6五銀で5四の歩を取ります
6五銀で5四の歩を取ります。中央へ出ますが、6五の押さえはなくなります。
△同銀 — 4三銀で銀を取り返します
4三銀で銀を取り返します。
▲同飛 — 飛車で取り返し、銀交換を終えます
飛車で取り返し、銀交換を終えます。両者に持ち銀ができるため、打ち込みを考える将棋に変わります。
厚みを残すか、銀をさばくか
6五銀を出して5八飛へ回った局面から、5六飛と厚みを作る前に5四歩と動く比較例です。銀を交換して持ち駒を得る一方、6五に銀を据えて相手の動きを抑える効果はなくなります。基本教材の駒組みと比べ、同じ中飛車の位置でも、交換を急ぐか盤上に力を残すかで狙いが変わることを確認します。