へなちょこ急戦
へなちょこ急戦は、居飛車が5筋の歩と左銀を保留し、右桂と角を先に使って振り飛車へ仕掛ける作戦です。先手の基本形では4八銀・3七桂・4六歩から4五歩を狙います。銀を4六へ出す斜め棒銀と違い、桂の進出と角交換を攻めの軸にする点が特徴です。ここでは対三間飛車の4三銀型・3一銀型と、後手番での対先手中飛車を扱います。
へなちょこ急戦・△3一銀型から△5四歩
987654321
一二三四五六七八九
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へなちょこ急戦の解説
へなちょこ急戦は、居飛車が5筋の歩と左銀を保留し、右桂と角を先に使って振り飛車へ仕掛ける作戦です。先手の基本形では4八銀・3七桂・4六歩から4五歩を狙います。銀を4六へ出す斜め棒銀と違い、桂の進出と角交換を攻めの軸にする点が特徴です。ここでは対三間飛車の4三銀型・3一銀型と、後手番での対先手中飛車を扱います。
へなちょこ急戦・△4三銀への攻め
先手居飛車が、左銀を7九、5筋の歩を5七に残したへなちょこ急戦です。右銀を4六へ出す急戦と違い、4八銀・3七桂・4六歩から4五歩を突き、角交換と桂の進出で攻めます。ここでは後手三間飛車が4三銀と受ける形を、2六歩で進出した桂を支えるところまで学びます。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
22手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲4五歩 — 4五歩をぶつけます
4五歩をぶつけます。角道を開ける手と2筋の突き捨てを組み合わせる狙いです。
△4三銀 — 4三銀で歩を支えようとした分岐です
4三銀で歩を支えようとした分岐です。銀が4四へ進むと、3三角だけに守られる形になります。
▲2四歩 — 先に2筋の歩を突き捨て、継ぎ歩を打つ場所を作ります
先に2筋の歩を突き捨て、継ぎ歩を打つ場所を作ります。
△同歩 — 2四の歩を取ります
2四の歩を取ります。先手の2筋から歩がなくなりました。
▲4四歩 — 4四歩と取り込み、持ち歩を補充します
4四歩と取り込み、持ち歩を補充します。
△同銀 — 銀で取り返します
銀で取り返します。4四銀を守っている3三角が攻めの目標です。
▲2五歩打 — 2五へ歩を打ち、相手の2四歩を動かします
2五へ歩を打ち、相手の2四歩を動かします。
△同歩 — 歩を取らせて2筋を空けます
歩を取らせて2筋を空けます。
▲同桂 — 桂で歩を取り、3三角へ当てます
桂で歩を取り、3三角へ当てます。角が移ると4四銀の支えが外れます。
△2二飛 — 飛車を2二へ回り、2筋の突破に備えます
飛車を2二へ回り、2筋の突破に備えます。
▲2六歩打 — 2六歩を打って桂を支えます
2六歩を打って桂を支えます。すぐ3三桂成とすると2八飛成で飛車を渡すので、先に下支えを作ります。
△4三歩打 — 4三歩で銀を支え直します
4三歩で銀を支え直します。後手は攻められた角より銀の連携を保つ受けを選びました。
▲3三桂成 — 桂で角を取り、成ります
桂で角を取り、成ります。2六歩が飛車の2八への道を塞いでいます。
△同桂 — 桂で成桂を取り返します
桂で成桂を取り返します。交換した駒は先手の桂と後手の角です。
▲4七銀 — 銀を4七へ上げ、相手の4四銀に備えながら中央へ参加します
銀を4七へ上げ、相手の4四銀に備えながら中央へ参加します。
へなちょこ急戦・角交換を飛車で取る形
先手側の攻めを学びます。4五歩を取らせ、2筋を突き捨てて角交換した局面から、後手が同飛と取る分岐です。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
27手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△同飛 — 3二の飛車で馬を取ります
3二の飛車で馬を取ります。
▲2二角打 — 2二へ角を打ち、3三飛を牽制します
2二へ角を打ち、3三飛を牽制します。
△3五歩 — 後手は3筋の歩を進めて角の利きを通そうとします
後手は3筋の歩を進めて角の利きを通そうとします。
▲2四飛 — 2四の歩を飛車で取り、持ち歩を得ます
2四の歩を飛車で取り、持ち歩を得ます。
△2三歩打 — 2三歩で飛車の侵入を受けます
2三歩で飛車の侵入を受けます。
▲2九飛 — 飛車を2九へ引きます
飛車を2九へ引きます。2二角と桂を使うため、飛車を急いで成らせません。
△3六歩 — 3六の歩を取り、先手陣へ歩を進めます
3六の歩を取り、先手陣へ歩を進めます。
▲4五桂 — 桂を4五へ跳ねて歩を取り、2二角から5五への道を開けます
桂を4五へ跳ねて歩を取り、2二角から5五への道を開けます。
△3二飛 — 飛車を3二へ引き、角の当たりを避けます
飛車を3二へ引き、角の当たりを避けます。
▲5五角成 — 角を5五へ移して成ります
角を5五へ移して成ります。桂跳ねで空いた3三を通って馬を作れました。
へなちょこ急戦・角交換を桂で取る形
先手側の攻めを学びます。角交換に同桂と取り返された局面です。飛車先を破り、竜を作ったあと相手の角打ちと歩に応じる順を確認します。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
27手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△同桂 — 2一の桂で馬を取る分岐です
2一の桂で馬を取る分岐です。2筋の飛車の道が開いています。
▲2四飛 — 2四の歩を飛車で取り、敵陣への侵入を狙います
2四の歩を飛車で取り、敵陣への侵入を狙います。
△3五歩 — 3五歩から先手の3六歩に働きかけます
3五歩から先手の3六歩に働きかけます。
▲2一飛成 — 飛車を2一へ成ります
飛車を2一へ成ります。後手陣へ入りましたが、退路も必要です。
△3一飛 — 3一飛で竜へ当てます
3一飛で竜へ当てます。
▲2六龍 — 竜を2六へ引いて、相手の攻めに応じる余地を残します
竜を2六へ引いて、相手の攻めに応じる余地を残します。
△3六歩 — 3六の歩を取って桂頭に迫ります
3六の歩を取って桂頭に迫ります。
▲同龍 — 竜で3六の歩を取ります
竜で3六の歩を取ります。
△1四角打 — 1四角で竜へ当て、歩を打つ手も狙います
1四角で竜へ当て、歩を打つ手も狙います。
▲3五龍 — 竜を3五へかわします
竜を3五へかわします。
△3六歩打 — 3六歩を打ち、先手の3七桂を攻めます
3六歩を打ち、先手の3七桂を攻めます。
▲3四歩打 — 3四歩を打って後手の3三桂へ働きかけます
3四歩を打って後手の3三桂へ働きかけます。自分の桂も攻められている局面です。
へなちょこ急戦・△3一銀型から△4二飛
先手居飛車の攻めを学びます。後手が銀を3一に残し、4二飛と受ける形です。角交換、2筋の歩交換、2三歩の拠点作りを順に確認します。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
21手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△4二飛 — 空いている4二へ飛車を回し、4筋を受けます
空いている4二へ飛車を回し、4筋を受けます。
▲4五歩 — 飛車で受けられても、角交換と2筋の攻めを組み合わせる形です
飛車で受けられても、角交換と2筋の攻めを組み合わせる形です。
△同歩 — 4五歩を取り、角道を開けます
4五歩を取り、角道を開けます。
▲3三角成 — 3三角を交換します
3三角を交換します。
△同桂 — 桂で馬を取り、銀は3一に残します
桂で馬を取り、銀は3一に残します。
▲2四歩 — 2筋の歩をぶつけ、飛車先を開きます
2筋の歩をぶつけ、飛車先を開きます。
△同歩 — 2四の歩を取ります
2四の歩を取ります。
▲同飛 — 飛車で取り返し、持ち歩を手にします
飛車で取り返し、持ち歩を手にします。
△2二銀 — 銀を2二へ上げて飛車の侵入を受けます
銀を2二へ上げて飛車の侵入を受けます。
▲2三歩打 — 2三歩を打ち、銀に当てながら拠点を作ります
2三歩を打ち、銀に当てながら拠点を作ります。
△3一銀 — 銀を3一へ戻して角筋から離れます
銀を3一へ戻して角筋から離れます。
▲3四飛 — 飛車を3四へ横に使い、歩を取ります
飛車を3四へ横に使い、歩を取ります。
△4三金 — 金を4三へ上げ、3三桂を支えます
金を4三へ上げ、3三桂を支えます。
▲2四飛 — 飛車を2四へ戻し、2三歩を後ろから支えます
飛車を2四へ戻し、2三歩を後ろから支えます。
△4六歩 — 歩を4六へ進め、先手陣へ圧力をかけます
歩を4六へ進め、先手陣へ圧力をかけます。
▲7七角打 — 7七角を打ちます
7七角を打ちます。角の利きで4四を支え、4筋の歩打ちと2三歩を組み合わせる狙いです。
へなちょこ急戦・△3一銀型から△5四歩
同じ3一銀型でも、後手が先に5四歩を突く分岐です。飛車を2二から4二へ回す受けに、4四歩と飛車の横移動を組み合わせます。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
21手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△5四歩 — 飛車をすぐ動かさず、5四歩を選ぶ分岐です
飛車をすぐ動かさず、5四歩を選ぶ分岐です。5三が空くことが後の角打ちに関係します。
▲4五歩 — 4五歩で角道を開ける準備です
4五歩で角道を開ける準備です。
△同歩 — 歩を取ります
歩を取ります。
▲3三角成 — 角を交換します
角を交換します。
△同桂 — 桂で取り返し、3一銀を保留します
桂で取り返し、3一銀を保留します。
▲2四歩 — 2四歩で飛車先を開きます
2四歩で飛車先を開きます。
△同歩 — 2四の歩を取ります
2四の歩を取ります。
▲同飛 — 飛車で取り返し、持ち歩を得ます
飛車で取り返し、持ち歩を得ます。
△2二飛 — 2二飛とぶつけ、飛車交換を求めます
2二飛とぶつけ、飛車交換を求めます。
▲2三歩打 — 2三歩を打ち、飛車交換を避けながら拠点を作ります
2三歩を打ち、飛車交換を避けながら拠点を作ります。
△4二飛 — 飛車を4二へ転換します
飛車を4二へ転換します。最初に4二飛と指した形との違いは5四歩が入っている点です。
▲3四飛 — 3四の歩を飛車で取り、横から桂を狙います
3四の歩を飛車で取り、横から桂を狙います。
△4三金 — 4三金で3三桂を支えます
4三金で3三桂を支えます。
▲2四飛 — 飛車を2四へ戻し、歩の拠点を守ります
飛車を2四へ戻し、歩の拠点を守ります。
△4六歩 — 4六歩と進み、先手陣に働きかけます
4六歩と進み、先手陣に働きかけます。
▲4四歩打 — 4四歩を打って金へ当てます
4四歩を打って金へ当てます。同金なら、空いた5三へ角を打って4二飛を狙う筋があります。
△5三金 — 金を5三へかわします
金を5三へかわします。
▲3四飛 — 飛車を3四へ回し、3三桂を再び狙います
飛車を3四へ回し、3三桂を再び狙います。
△3二歩打 — 3二歩で桂を支えます
3二歩で桂を支えます。
▲2四飛 — 飛車を2四へ戻し、2三歩を支えます
飛車を2四へ戻し、2三歩を支えます。
△2一歩打 — 2一歩で2二への歩成りに備えます
2一歩で2二への歩成りに備えます。
▲5六歩 — ここで5六歩を突きます
ここで5六歩を突きます。5五への角打ちを防ぎながら、金銀を中央へ出す余地を作ります。
へなちょこ急戦・対先手中飛車
後手居飛車のへなちょこ急戦を学びます。先手番の4六歩・3七桂に対応するのが、後手の6四歩・7三桂です。先手中飛車の6七銀にすぐ6五歩と突くのではなく、5二金右を入れ、銀が5六へ進むのを見て仕掛けます。飛車を中央へ転換する一例まで確認します。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
17手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△5二金右 — 6七銀型には無理に6五歩とせず、金を5二へ上げて中央を支えます
6七銀型には無理に6五歩とせず、金を5二へ上げて中央を支えます。
▲5六銀 — 先手は銀を5六へ出し、5五歩を支えます
先手は銀を5六へ出し、5五歩を支えます。6七から銀が離れた時機に注目します。
△6五歩 — 6五歩で角の前の歩へ働きかけます
6五歩で角の前の歩へ働きかけます。
▲同歩 — 歩を取ります
歩を取ります。後手桂が6五へ跳ねる道ができます。
△8六歩 — 8筋も突き捨て、飛車の通路を用意します
8筋も突き捨て、飛車の通路を用意します。
▲同歩 — 8六の歩を取ります
8六の歩を取ります。
△5四歩 — 5四歩をぶつけ、先手の5五歩と5六銀に働きかけます
5四歩をぶつけ、先手の5五歩と5六銀に働きかけます。
▲7八金 — 7八金で角の周囲を守ります
7八金で角の周囲を守ります。5四歩をすぐ取ると角交換後の6六角が王手になる筋があります。
△5五歩 — 5五の位の歩を取り、先手銀を攻めます
5五の位の歩を取り、先手銀を攻めます。
▲6七銀 — 銀を6七へ引き、桂の侵入と角交換に備えます
銀を6七へ引き、桂の侵入と角交換に備えます。
△6五桂 — 6五へ桂を跳ね、7七角に当てます
6五へ桂を跳ね、7七角に当てます。
▲6六角 — 角を6六へかわす分岐です
角を6六へかわす分岐です。8八へ引く場合とは後手飛車の使い方が変わります。
△8六飛 — 飛車で8六の歩を取り、8筋を交換します
飛車で8六の歩を取り、8筋を交換します。
▲8七歩打 — 8七歩で飛車を追います
8七歩で飛車を追います。
△8三飛 — 飛車を8三へ引きます
飛車を8三へ引きます。6五桂は6六角に直接取られる配置ではありません。
▲3八玉 — 先手玉は3八へ移ります
先手玉は3八へ移ります。
△5三飛 — 飛車を5三へ横に使い、5五歩を支えます
飛車を5三へ横に使い、5五歩を支えます。8筋で得た活動性を中央の攻めへつなげました。
中央の歩の違いを利用する
同じ3一銀型でも、後手が先に5四歩を突く分岐です。飛車を2二から4二へ回す受けに、4四歩と飛車の横移動を組み合わせます。