ツノ銀・原始中飛車

角道を止める中飛車の系統です。ツノ銀中飛車は先手6七銀・4七銀を左右に置き、中央を支えます。原始中飛車は銀を6六へ出して5筋を早く攻める作戦で、守りを整えるツノ銀型とは手の使い方が違います。飛車を下段へ引き、玉と飛車の移動で待機する風車への組み替え例も扱います。

風車の入口・下段の飛車

25手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
先手持ち駒
  • 持ち駒なし
風車の入口・下段の飛車▲4七銀

風車の入口・下段の飛車

先手側を学びます。ツノ銀中飛車から、玉を3八に残し、4八金・7八金と5九飛を組み合わせる待機の一例です。風車は玉と下段飛車を左右に動かし、相手の攻めに備えて反撃を待つ構想で、5九飛と引くだけで完成する囲いの名前ではありません。この教材ではその入口の配置を確認します。

一手ずつ動かす
局面を移動
この局面から対局
← → キーでも操作できます
棋譜 押すとその局面に移動

広告・アフィリエイトリンクを含みます

楽天市場の書影

先手中飛車を一から学びたい方へ

1手ずつ解説する先手中飛車

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2021年刊

初手▲5六歩から始まる先手中飛車を、一手ごとの意味を追って学びます。中央の位をどう生かすか、相手の形にどう対応するかを丁寧に確認したい方に。

楽天市場の書影

中飛車の構想をさらに深めたい方へ

現代振り飛車ってこういうこと 中飛車・角交換振り飛車編

青嶋未来・山本博志

マイナビ出版 ・ 2024年刊

中飛車と角交換振り飛車のテーマ局面を、対話形式で読み解く一冊。基本を覚えたあと、相手の対策への向き合い方や駒組みの発想を広げたい方に。

戸辺流 AI時代に負けない振り飛車の戦い方

駒組みから中盤の攻めへつなげたい方に

戸辺流 AI時代に負けない振り飛車の戦い方

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2026年刊

中飛車の駒組みやゴキゲン中飛車封じへの対応、石田流の揺さぶりなどを紹介。駒組みと戦いの2部構成で、実戦の方針を考える本です。

楽天市場の書影

後手のゴキゲン中飛車を用意する

戸辺流 こだわりのゴキゲン中飛車

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2019年刊

超速など居飛車の有力な対策に、ゴキゲン中飛車側からどう応じるかを学びます。後手番でも中飛車を使い、相手の作戦に合わせた戦い方を持ちたい方に。

楽天市場の書影

相振り飛車にも中飛車で対応する

1手ずつ解説する相振り中飛車

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2024年刊

相手も飛車を振ってきたとき、中飛車をどう指し続けるかを学びます。駒組みから一手ずつ理由を追えるので、相振り飛車への対応を整理したい中飛車党に。

実戦で学ぶ振り飛車穴熊の勝ち方

穴熊の中盤の方針を学びたい方に

実戦で学ぶ振り飛車穴熊の勝ち方

黒沢怜生

マイナビ出版 ・ 2025年刊

先手中飛車、角道を止める振り飛車、角交換振り飛車、相振り飛車の穴熊を実戦で解説。囲った後の駒の使い方や戦う方針を学べます。

ツノ銀・原始中飛車の解説

角道を止める中飛車の系統です。ツノ銀中飛車は先手6七銀・4七銀を左右に置き、中央を支えます。原始中飛車は銀を6六へ出して5筋を早く攻める作戦で、守りを整えるツノ銀型とは手の使い方が違います。飛車を下段へ引き、玉と飛車の移動で待機する風車への組み替え例も扱います。

ツノ銀中飛車の基本

先手側を学びます。角道を6六歩で止める中飛車です。6七銀に4七銀を加えると、二枚の銀を左右に置くツノ銀の形になります。5筋をすぐ突破する原始中飛車とは違い、中央を広く支えてから囲いを整える構想です。この教材では2八玉・3八金とし、飛車を5九へ引くところまで進めます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

24手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲4七銀 — 二枚の銀を飛車の両側へ

    6七銀と4七銀が5八飛の斜め前に並びました。5六歩を二枚の銀で支える、ツノ銀中飛車の特徴的な配置です。

  2. △1四歩 — 後手が端歩を突く

    後手が1四歩とする進行例です。先手は玉と右金の置き場所を決め、飛車を使いやすくする準備を進めます。

  3. ▲2八玉 — 玉を2八へ入れる

    2八玉とします。右銀は4七にいるので、片美濃と同じ守りの配置ではありません。

  4. △3一角 — 後手が角を引く

    後手は3一角と使います。銀や歩の配置を見ながら、角を別の場所へ運ぶ準備です。

  5. ▲3八金 — 金で玉の横を守る

    3八金で2八玉を支えます。銀を中央へ使った分、金で横の守りを補います。

  6. △4四歩 — 金を4三へ上げる準備

    4四歩と突いて4三を空け、5二金を上げる準備です。先手は左金を7八へ寄せ、左辺の守りを整えます。

  7. ▲7八金 — 金で左側を支える

    7八金が7七角や6七銀を支えます。玉側だけに駒を集めず、全体の配置を保つ構えです。

  8. △4三金 — 後手が金を中央へ

    後手は4三金と使います。先手は飛車を下段へ引き、横に動く余地を作れます。

  9. ▲5九飛 — 飛車を下段へ引く

    5九飛で、左右へ動く余地を広げます。攻められた筋へ飛車を使い直すための準備です。

    この変化の振り返り次は相手が攻める筋へ飛車を使い直す構想です。5九飛から左右へ通路がありますが、2九と8九には自分の桂が残ります。飛車を端まで回すなら桂の移動も準備し、4七銀・6七銀の支えを残して受けます。

風車の入口・下段の飛車

先手側を学びます。ツノ銀中飛車から、玉を3八に残し、4八金・7八金と5九飛を組み合わせる待機の一例です。風車は玉と下段飛車を左右に動かし、相手の攻めに備えて反撃を待つ構想で、5九飛と引くだけで完成する囲いの名前ではありません。この教材ではその入口の配置を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

25手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △1四歩 — 後手が端歩を突く

    後手が1四歩とする進行例です。先手は玉と右金の置き場所を決め、飛車を使いやすくする準備を進めます。

  2. ▲4八金 — 金を一つ上げる

    4八金で4九を空けます。後で飛車を5九へ引いたとき、右側へ回る通路になります。

  3. △3一角 — 後手が角を引く

    後手は角を3一へ使います。先手は攻めを急ぐより、自陣の駒が動ける余地を整えます。

  4. ▲7八金 — 左金で角銀を支える

    7八金は左側の駒を支えます。右の4八金と合わせ、中央の飛車を自由にする配置です。

  5. △4四歩 — 後手が4三金を準備する

    4四歩で4三を空けました。後手は5二金を4三へ使えます。先手は飛車を下段へ引きます。

  6. ▲5九飛 — 飛車の横移動を用意する

    5九飛と引き、相手の攻める筋へ回る余地を作ります。4八金で4九を空けた意味がここにあります。

  7. △4三金 — 後手は金を整える

    後手は4三金で中央を支えます。先手は桂も使い、形を広げます。

  8. ▲3七桂 — 桂を上げて下段を空ける

    3七桂と跳ねて2九を空けます。飛車が右端へ回るための通路を少しずつ確保します。

  9. △9四歩 — 後手は端も整える

    後手が9四歩とする進行例です。風車はこのようなゆっくりした駒組みで、相手に合わせて形を変える構想です。

  10. ▲2六歩 — 右側の歩に余地を作る

    2六歩で右側の形を整えます。相手が先に攻める場合は、予定の駒組みより受けを優先します。

  11. △7三桂 — 後手が桂を活用する

    後手は7三桂とします。先手は6五などへの動きに気を配り、飛車をどの筋へ使うか考えます。

  12. ▲1六歩 — 組み替えに備えた構え

    1六歩まで整えました。3八玉・4八金・5九飛から、相手に応じて玉や飛車の位置を変えるのが風車の入口です。固定した囲いの完成を意味しません。

    この変化の振り返り次は3八玉の周囲を保ちながら、5九飛を攻められる筋へ動かします。3七桂で2九が空いたため、ツノ銀の入口より右側へ回る余地が広がっています。4八金や銀を動かすと玉の逃げ道も変わるので、固定した完成形として覚えないようにします。

原始中飛車・中央の受け方

後手側を学びます。先手が5八飛・6六銀と構えた局面です。後手側で5五歩からの仕掛けを受けます。中央の銀交換に備え、5三銀打に対して金をかわし、5二歩で飛車の侵入を防ぐ手順を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

18手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲5五歩 — 5筋から仕掛ける

    銀と飛車で支えた5五歩です。

  2. △同歩 — 歩を取る

    後手は同歩と応じます。

  3. ▲同銀 — 銀を中央へ出す

    同銀と取り返し、5四への進出を狙います。

  4. △5三銀右 — 右銀で中央を受ける

    5三銀右と上がります。相手の5筋の歩が交換された後なので、5四歩に銀をただ取りされる形ではありません。

  5. ▲5四歩打 — 歩を打って銀を追う

    5四歩を打って5三銀に当てます。後手は銀を5四へ進めず、4四へかわします。

  6. △4四銀 — 銀を4四へかわす

    4四銀と出ます。5五銀との交換には4三歩で取り返せます。

  7. ▲同銀 — 銀を交換する

    先手から銀を取ります。

  8. △同歩 — 歩で銀を取り返す

    同歩と取り返し、双方が銀を持ち駒にします。角で取る形とは5三への銀打ちに対する受けが違います。

  9. ▲5三銀打 — 銀を打って金銀に当てる

    5三銀を打ち、5二金と4二銀を狙います。

  10. △4三金 — 金をかわす

    4三金と上がり、4二の銀を支えます。5二を空け、後の歩打ちに備える意味もあります。

  11. ▲4二銀成 — 銀を取って成る

    4二銀を取り、成銀を作ります。

  12. △同金引 — 金で取り返す

    成銀を取ります。先手には再び銀打ちがあります。

  13. ▲5三銀打 — 再び銀を打つ

    5三銀で4二金を狙います。後手は5筋に歩を打てることを生かします。

  14. △5二歩打 — 歩で飛車先を止める

    5二歩を打ち、5八飛の侵入を防ぎます。

  15. ▲4二銀成 — 金を取る

    金を取って成ります。後手は玉で取り返せます。

  16. △同玉 — 玉で取り返す

    成銀を玉で取ります。5二歩が飛車の侵入を防いでおり、中央をすぐに突破される形ではありません。

    この変化の振り返り5二歩が5八飛の侵入を止めています。後手は持ち銀を使った反撃と玉の安全を考えます。金銀の交換だけで勝敗を決めず、先手の5四歩と持ち金による攻めが続くことにも注意します。