角交換向かい飛車

角交換向かい飛車は、持ち角を使いながら相手の飛車先を逆襲する戦型です。先手の教材では四間飛車を経て8八へ振り直し、8五銀の逆棒銀と6六銀からの攻めを比べます。後手が角を3三桂で取り返す「鬼殺し向かい飛車」も併載し、銀で取り返す形とは異なる桂の反撃を学びます。

角交換型・四間飛車から転換

18手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 角1
先手持ち駒手番
  • 角1
角交換型・四間飛車から転換△5二金右

角交換型・四間飛車から転換

先手側を学びます。角交換四間飛車から向かい飛車へ転換する局面です。後手が7四歩と備える場合は銀を6六へ使い、7筋で歩を得てから8筋へ働きかけます。

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向かい飛車の全体像をつかむ

1冊で全てわかる向かい飛車 その狙いと対策

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実戦で学ぶダイレクト向かい飛車の勝ち方

実戦の構想を学びたい方に

実戦で学ぶダイレクト向かい飛車の勝ち方

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マイナビ出版 ・ 2025年刊

佐藤康光の実戦を題材に、ダイレクト向かい飛車の方針を学びます。定跡を覚えた後、局面に合わせてどう戦うかを考えるための一冊です。

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高崎一生の最強向かい飛車

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角道を開けた先手向かい飛車で、8筋から反撃するタイミングを学びます。急戦と持久戦を比較し、相手の駒組みの違いを読み分けたい上級者向けの一冊です。

角交換向かい飛車の解説

角交換向かい飛車は、持ち角を使いながら相手の飛車先を逆襲する戦型です。先手の教材では四間飛車を経て8八へ振り直し、8五銀の逆棒銀と6六銀からの攻めを比べます。後手が角を3三桂で取り返す「鬼殺し向かい飛車」も併載し、銀で取り返す形とは異なる桂の反撃を学びます。

角交換型・四間飛車から転換

先手側を学びます。角交換四間飛車から向かい飛車へ転換する局面です。後手が7四歩と備える場合は銀を6六へ使い、7筋で歩を得てから8筋へ働きかけます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

18手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲8八飛 — 向かい飛車に振り直す

    8八飛・7七銀で8筋を受け持ちます。いったん6八飛を経由したため、玉を囲ってから逆棒銀を狙う形です。

  2. △7四歩 — 逆棒銀に先回りする

    後手は7四歩とし、7三桂を用意します。先手は8六銀を急がず、6六へ銀を使います。

  3. ▲6六銀 — 銀を6六へ使う

    角交換型は6六に自分の歩がないため、銀をここへ出せます。7五歩から歩を交換する狙いです。

  4. △7三銀 — 後手が銀で受ける

    7三銀で8四を支えます。先手はまず7筋の歩を交換します。

  5. ▲7五歩 — 7筋の歩をぶつける

    7四の歩にぶつけます。後手が取れば銀で取り、歩を持ち駒にできます。

  6. △同歩 — 歩を取る

    後手は7五歩を取りました。先手は6六銀で取ります。

  7. ▲同銀 — 銀で歩を取る

    銀を7五へ出し、持ち歩を得ました。後手が歩で銀を追う変化を見ます。

  8. △7四歩打 — 歩で銀を追う

    後手は7四に歩を打ちます。先手は銀を引き、得た歩を別の場所へ使います。

  9. ▲6六銀 — 銀を元の位置へ戻す

    銀を6六へ引きました。先手には7筋で交換した歩が1枚残っています。

  10. △6四銀 — 後手が銀を中央へ使う

    7三銀が6四へ進みました。7二が空いていることを利用し、先手は歩で飛車を動かします。

  11. ▲7二歩打 — 飛車を横へ誘う

    7二歩は次の7一歩成を見せています。後手が飛車で取る場合、8筋の守りが変わります。

  12. △同飛 — 飛車が7筋へ移る

    後手は飛車で歩を取りました。8筋から飛車の縦の利きが外れたので、先手は8六歩を突けます。

  13. ▲8六歩 — 8筋へ争点を移す

    8六歩とぶつけます。飛車を7筋へ誘ったことで、後手が8筋で取り返す手順が変わっています。

  14. △8二飛 — 飛車を8筋へ戻す

    後手が飛車を戻した一例です。先手は歩を取り込み、8筋に位を作れます。

  15. ▲8五歩 — 8五へ歩を進める

    8五の歩を取りました。銀を6六へ使い、7筋の歩交換を8筋の攻めへつなげる手順です。

    この変化の振り返り次は8五歩を伸ばす準備か、6六銀・持ち角を使った攻めを考えます。後手も6四銀と持ち角を使えるため、8筋だけを見て銀を前進させると中央が薄くなります。相手が飛車交換を避けたら、交換を前提にした打ち込みから方針を切り替えます。

角交換型の逆棒銀

先手側を学びます。角交換型では8六の歩を銀で取り、8五銀から8四歩打と攻めます。後手が先に7四歩〜7三桂と備える場合は、このまま銀を進める手順にはなりません。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

19手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4二金寄 — 後手が金を囲いへ寄せる

    後手が7筋の受けを急がない場合です。先手は8六から銀を進める形を作れます。

  2. ▲8六歩 — 8筋の歩を交換する

    8六歩とぶつけます。ここでは7七に銀がいるので、飛車ではなく銀で取り返します。

  3. △同歩 — 後手は歩を取る

    8六歩と取った後、7七銀が8六へ出られます。飛車の前の歩もなくなります。

  4. ▲同銀 — 銀を飛車の前へ

    8六銀が8八飛に支えられます。次に8五へ進み、後手の飛車を押さえる狙いです。

  5. △7四歩 — 後手が7筋を整える

    後手が7四歩と銀の進路を作ります。先手の銀はすでに8六へ出ており、次に8五へ進めます。

  6. ▲8五銀 — 銀で8筋を押し上げる

    8五銀が8四を狙います。後手が銀を7三へ足しても、持ち歩を使って拠点を作れます。

  7. △7三銀 — 後手が銀で8四を守る

    7三銀が8四を守ります。先手はすぐ銀をぶつけず、8四へ歩を打ちます。

  8. ▲8四歩打 — 歩を拠点にする

    8四歩打が8三歩成を見せます。8五銀がこの歩を守り、後ろの飛車と一緒に相手の飛車を圧迫します。

  9. △2二玉 — 後手が玉を囲う例

    後手は2二玉へ入ります。先手は7筋の歩を動かし、角を攻めに加えます。

  10. ▲7五歩 — 角道を作る突き捨て

    7五歩とぶつけます。後手に取らせると7四が空き、5六角から8三への道が通ります。

  11. △同歩 — 歩を取る

    後手は7五歩を取ります。7四が空いたので、先手は持ち角を据えます。

  12. ▲5六角打 — 角を攻めに足す

    5六角が6五・7四を通って8三へ利きます。8四歩を8三で成る手を、この角が支えます。

  13. △6四歩 — 攻めを受けない場合

    後手が6四歩を突いて、8三への成り込みを受けなかった場合です。先手は用意した歩を成ります。

  14. ▲8三歩成 — 飛車と銀へ歩を成る

    8三のと金が8二飛と7三銀へ利きます。飛車を逃がした場合の銀を取るところまで確認します。

  15. △5二飛 — 飛車を横へ逃がす

    後手は飛車を5二へ逃がしました。先手のと金には7三銀を取る狙いが残っています。

  16. ▲7三と — 銀を取る

    と金で7三銀を取りました。後手の桂で取り返されても、歩を銀と交換できています。

  17. △同桂 — 桂でと金を取る

    後手はと金を取り返しました。先手は7筋と8筋で歩を2枚渡す代わりに、銀を得ています。8三の成り込みを許した場合の結果です。

    この変化の振り返り銀を取り、5六角と8五銀を盤上に残しました。次は持ち銀を加える攻めと、8八飛を働かせる手を比較します。後手には持ち角と三歩があるので、8五銀を支える飛車の道を保ち、角の打ち込みや歩による銀への当たりに備えます。

3三桂型・鬼殺し向かい飛車

後手側の3三桂型を学びます。桂で角を取り返したあと、▲6五角への反撃、飛車の振り直し、馬で香を取るところまで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

7手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △同桂 — 桂で角を取り返す

    3三桂が2五と4五へ利きます。銀を3三へ使う形と異なり、桂の跳躍を早い段階で攻めに使う系統です。ここからの仕掛けは、相手の銀や玉の配置を見て選びます。

  2. ▲6五角打 — 両方の成り込みを狙う角

    先手は6五角で4三と8三を狙います。後手は受けだけでなく、3三桂を4五へ跳ねて反撃します。

  3. △4五桂 — 桂跳ねで反撃する

    4五桂は5七歩を狙います。先手が金の守りを増やさず角を成ると、5七桂不成の両取りがあります。

  4. ▲4八銀 — 桂の侵入に備える

    先手は4八銀で5七を守ります。後手は持ち角を使い、香を狙います。

  5. △5五角打 — 9九の香を狙う

    5五角から6六・7七・8八を通って9九香へ利きます。先手が香を上げる変化を見ます。

  6. ▲9八香 — 香を上げる

    先手は香を9八へ上げました。後手は9九へ馬を作れますが、すぐ香を取る前に飛車を動かす一手があります。

  7. △9九角成 — 9九に馬を作る

    後手は9九へ成りました。次の9八香取りに加え、先手の角が4三へ成る手への対応も必要です。

  8. ▲7八銀 — 先手は銀を上げる

    7八銀で9九馬に狙われている8九桂を守ります。8七の地点を支える働きもあります。

  9. △4二飛 — 飛車で4三を守る

    4二飛で4三の歩を支えました。先手の角の成り込み先を8三に限定する狙いです。

  10. ▲8三角成 — 先手も馬を作る

    先手は8三の歩を取って成りました。後手は予定の9八香を取ります。

  11. △9八馬 — 香を取る

    後手は香を1枚得ました。双方が馬を作った形で、後手は持ち香、先手は持ち歩を次の攻めに使います。

  12. ▲5六馬 — 馬を中央へ戻す

    先手は馬を5六へ引き、4五桂を狙います。香を取れても桂の守りが課題になる、双方の狙いがある局面です。

    この変化の振り返り後手は香を取って馬を作りましたが、4五桂には5六馬が当たっています。次は馬でさらに駒を取る前に、桂を逃がすか支えを付けるかを考えます。4三歩が4二飛の縦の道を止めているため、飛車が桂を直接守っていると数えないようにします。

3三桂型・桂の両取りを見落とす失敗

後手側を学びます。△4五桂に対し、先手が▲4八銀を指さず角を成った場合です。5七へ桂を成らずに進める理由と、金を取る結果まで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲4三角成 — 角を成るのを急ぐ

    先手は4三歩を取って角を成りました。しかし5七の守りを増やしていないため、4九金と6九金の両取りがあります。

  2. △5七桂不成 — 成らない桂で金の両取り

    5七歩を取る桂は成りません。桂の動きを残すことで、4九金と6九金を同時に狙います。

  3. ▲6八金 — 一方の金を逃がす

    先手が6九金を6八へ逃がす一例です。後手の桂には、もう一方の4九金を取る狙いが残っています。

  4. △4九桂成 — 金を取りながら成る

    後手は4九金を取って桂を成りました。先手の玉に取られますが、桂で金を取る交換になります。

  5. ▲同玉 — 取り返しても金と桂の交換

    先手が成桂を取り返しました。先手は金を失って桂を得た結果で、角を成る前に4八銀で5七を守る意味が分かります。

    この変化の振り返り後手は金を取り、持ち角と持ち金を使える局面です。次は4三馬の働きと5一玉の安全を確認してから打ち込みを考えます。先手の銀が4八にいないことが5七への桂跳ねを許した条件なので、銀で5七を守る基本手順と比較しましょう。