銀多伝

銀多伝は、二枚落ちの下手が二枚の銀を中央に連携させ、中飛車と囲いを両立する定跡です。銀をばらばらに進めず、互いの支えを保ちながら5筋を攻めます。上手の飛車・角がない条件を生かし、囲いを整えてから中央の歩交換と銀の進出へ進みます。

銀多伝の基本・△7六金型

14手目学習の開始局面
上手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
下手持ち駒
  • 持ち駒なし
銀多伝の基本・△7六金型▲3五歩

二つの位から銀多伝に組む

3五・4五に二つの位を取った局面です。二歩突っ切りと違い、5六歩から左銀を6八・5七・4六へ運び、4七の銀と縦に並べます。飛車を5筋へ回し、玉を囲ってから中央を攻める流れを学びましょう。

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銀多伝の解説

銀多伝は、二枚落ちの下手が二枚の銀を中央に連携させ、中飛車と囲いを両立する定跡です。銀をばらばらに進めず、互いの支えを保ちながら5筋を攻めます。上手の飛車・角がない条件を生かし、囲いを整えてから中央の歩交換と銀の進出へ進みます。

銀多伝の基本・△7六金型

3五・4五に二つの位を取った局面です。二歩突っ切りと違い、5六歩から左銀を6八・5七・4六へ運び、4七の銀と縦に並べます。飛車を5筋へ回し、玉を囲ってから中央を攻める流れを学びましょう。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

14手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △2二銀 — 銀で香を守る

    2二銀が1一香を守ります。今は3三歩も角筋を遮っていますが、3筋の歩を交換した後も香を取られない備えです。下手は攻めの形を整えます。

  2. ▲5六歩 — 左銀の通路を作る

    5七を空けて、7九の銀を6八・5七・4六へ運びます。中央の歩交換も用意します。

  3. △7四歩 — 7筋へ働きかける

    7三を空け、金や桂を繰り出す準備です。7六の歩が上手の攻めの目標になります。

  4. ▲6八銀 — 左銀も中央へ

    左銀を6八へ上げました。次は5七へ進み、4七の銀と協力させます。

  5. △6二金 — 金を攻めに参加させる

    6二の金は7三へ進めます。上手は金を前へ使い、下手の左辺に圧力をかけます。

  6. ▲5七銀 — 二枚の銀を近づける

    左銀が5七へ到着。4六へ進めば、4七・4六に銀を縦に並べる銀多伝の形になります。

  7. △7三金 — 7三から金を使う

    金を7三へ出しました。この手順では8四・8五を経て、7六の歩を取りに行きます。

  8. ▲4六銀左 — 銀多伝の形

    左銀を4六へ。4七の銀が支え、前の銀は5五へ出られます。銀を連結して使うのが基本です。

  9. △8四金 — 金が8筋へ回る

    上手の金が8四へ回りました。下手は左辺を気にしつつ、飛車を中央へ使います。

  10. ▲5八飛 — 飛車を5筋へ

    5八飛で5六の歩を支え、5五歩からの歩交換を準備します。囲いも完成させてから動きます。

  11. △7三桂 — 桂も攻めに参加

    7三桂は6五・8五を狙います。将来の6五桂に対し、左金で取り返せる配置を意識します。

  12. ▲4八玉 — 玉を右へ運ぶ

    5九の玉を4八へ。戦いが起こる左辺から離れ、銀の後ろへ囲います。

  13. △8五金 — 金が下手陣へ近づく

    8五の金は7六歩を狙っています。上手の金が単独で来たときは、すぐ追うより守りを連結します。

  14. ▲3八玉 — 玉を銀の後ろへ

    3八の玉を4七銀が守る形です。玉の近くに金も寄せ、攻め合いに備えます。

  15. △7六金 — 7六の歩を取る

    上手が歩を一枚持ちました。金が前に出た分、上手玉の周囲は薄くなることも確認します。

  16. ▲7八金 — 左金で受ける

    7八金は8七・7七・6七を守ります。角の周りを支え、前に出た上手の金へ備えます。

  17. △9四歩 — 端歩を伸ばす

    上手が9四歩と突きました。下手は端を受けて、左辺の駒が動ける余地を作ります。

  18. ▲9六歩 — 角と香の活用を用意

    9六歩で9七を空けます。角を端へ使う余地と、香を上げる準備ができます。

  19. △1四歩 — 玉側の端歩

    上手が1四歩と伸ばしました。下手も1筋を受け、右辺の歩の位置を決めます。

  20. ▲1六歩 — 1筋を受ける

    1六歩で端の位を取らせません。玉がいる右辺にも逃げ道を用意します。

  21. △8四歩 — 8筋の歩を伸ばす

    上手は8五歩を用意しています。下手は急いで攻めず、囲いを仕上げます。

  22. ▲4八金 — 金銀を連結する

    4八金で3八玉と4七銀を支えました。二枚の銀と金がつながり、中央からの攻めに備えます。

  23. △8五歩 — 上手が8筋の位を取る

    8五歩で左辺の圧力が増しました。下手は香を浮かせ、飛車が横へ動く余地を広げます。

  24. ▲9八香 — 香を一つ上げる

    9八香で9九を空けます。左辺で戦いが起きたときの飛車の退路も意識した準備です。

  25. △2四歩 — 銀を2三へ使う準備

    2四歩で2三を空けます。上手の左銀は端寄りに置かれ、中央の攻防からは離れています。

  26. ▲3七桂 — 右桂を活用する

    3七桂が4五の歩を支えます。右辺の駒を働かせてから5筋の交換へ向かいます。

  27. △2三銀 — 銀が2三へ上がる

    上手の銀が2三へ移りました。下手は囲いと攻めの準備ができたので、5筋を動かします。

  28. ▲5五歩 — 5筋から歩をぶつける

    飛車の前を開くための5五歩です。この形では上手の金が7六に離れており、飛車で歩を取れます。

  29. △同歩 — 上手が歩を取る

    5四の歩が5五へ出ました。下手は銀を前へ出す前に、飛車で取り返して横の利きを使います。

  30. ▲同飛 — 飛車を五段目へ出す

    歩を取り返して一歩を持ち駒にしました。5五の飛車は7五にも利くため、上手の金の動きに影響します。

  31. △5四歩打 — 歩を打って飛車を追う

    上手は持ち駒の歩を5四へ打ちました。次の5五歩を避けながら、飛車の横利きを残します。

  32. ▲5六飛 — 飛車を六段目へ引く

    5六へ引けば6六・7六に横の利きが通ります。飛車の働きを保って左辺の攻防に備えます。

  33. △7五金 — 金を一段引く

    上手の金が7五へ戻りました。下手は左桂を跳ね、桂交換と金の活用を目指します。

  34. ▲7七桂 — 左桂を攻めに加える

    7七桂が6五を狙います。7八金が後ろにいるため、上手に桂を取られても取り返せます。

  35. △6五桂 — 上手も桂を跳ねる

    6五桂は7七桂を狙います。下手は桂交換を受け入れ、6筋の歩を伸ばします。

  36. ▲6六歩 — 6筋の歩を前へ

    6六歩で金の進路に働きかけます。桂を交換した後、持ち駒の桂を6七へ打つ構想です。

  37. △7七桂成 — 桂を取って成る

    上手が7七桂を取りました。ここでは左金が取り返せるため、桂を失うだけの手順にはなりません。

  38. ▲同金 — 金で桂を取り返す

    互いに桂を持ち駒にしました。左金が7七へ出て、6六の歩を守ります。

  39. △6五歩 — 6筋の歩を伸ばす

    上手が6五歩と進めました。下手は持ち駒の桂を使い、7五金へ直接働きかけます。

  40. ▲6七桂打 — 桂を打って金を狙う

    6七桂は7五の金を攻撃します。上手の金を動かし、6筋で交換する手順へ進みます。

  41. △6六金 — 金が6六歩を取る

    7五金が6六へ出ました。下手は7七金で取れますが、その後の歩による取り返しまで確認します。

  42. ▲同金 — 金を交換する

    6六の金を取りました。上手の6五歩が取り返せるので、これだけで金一枚の得ではありません。

  43. △同歩 — 歩で金を取り返す

    金同士の交換になりました。6六には上手の歩が残り、下手の飛車が取り返せます。

  44. ▲同飛 — 飛車で6筋を回収

    6六歩を取って飛車を中央へ進めました。金を持ち駒にし、6七桂と4六銀を攻めに使える形です。

  45. △6四歩打 — 歩で飛車の進入を防ぐ

    上手は6四歩を打ち、6筋を遮ります。下手も歩を使い、上手玉の頭から攻めます。

  46. ▲6五歩打 — 玉頭へ歩を打つ

    6五歩は次の6四歩を狙います。金・桂の交換を経て飛車が6筋へ回った形で、右の囲いは残っています。以後は6四の突破と、4六銀・6七桂の参加を組み合わせます。