1筋攻め・雀刺し

六枚落ちの雀刺しは、下手が1筋に飛車・香・角の利きを集め、上手の香と桂がない端を突破する定跡です。平手で矢倉を攻める雀刺しとは相手の守備駒の条件が異なります。1三歩で受けられる形と、玉が早く近づく形を比べ、数を足してから歩をぶつける順序を学びます。

雀刺し・1三歩で受ける形

10手目学習の開始局面
上手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
下手持ち駒
  • 持ち駒なし
雀刺し・1三歩で受ける形▲1五歩

歩・香・飛車を1筋へ集める

下手が2五歩で上手の守りをけん制し、1五歩まで伸ばした局面です。香を1七へ上げてから飛車を1八へ回し、三枚を縦に並べます。香で端を破って飛車を成り、と金を作る攻めを確認しましょう。

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1筋攻め・雀刺しの解説

六枚落ちの雀刺しは、下手が1筋に飛車・香・角の利きを集め、上手の香と桂がない端を突破する定跡です。平手で矢倉を攻める雀刺しとは相手の守備駒の条件が異なります。1三歩で受けられる形と、玉が早く近づく形を比べ、数を足してから歩をぶつける順序を学びます。

雀刺し・1三歩で受ける形

下手が2五歩で上手の守りをけん制し、1五歩まで伸ばした局面です。香を1七へ上げてから飛車を1八へ回し、三枚を縦に並べます。香で端を破って飛車を成り、と金を作る攻めを確認しましょう。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △7四歩 — 銀の進路を空ける

    7四歩で7三銀を用意します。上手は金銀をつないで反撃に備えます。

  2. ▲1七香 — 香を飛車より前へ

    1七香で1八を空けました。飛車を後ろ、香を前に置き、香で突破してから飛車を成る形です。

  3. △7三銀 — 銀を7三へ

    上手の右銀が中央へ近づきます。下手は飛車を1筋へ回して攻めを完成させます。

  4. ▲1八飛 — 飛車を1筋へ回る

    1八飛で香を後ろから支えます。1五歩・1七香・1八飛の三枚が縦に並ぶのが雀刺しです。

  5. △5四歩 — 中央に余地を作る

    上手が5四歩と突きました。下手は1筋に戦力がそろっているので、歩をぶつけます。

  6. ▲1四歩 — 1四歩で仕掛ける

    1四歩とぶつけます。上手が取れば香、さらに銀で取れば飛車が取り返す数の攻めです。

  7. △同歩 — 上手が歩を取る

    1三歩が1四へ進みました。下手は香で取り返し、飛車の前を開けます。

  8. ▲同香 — 香を前に出す

    1四香で歩を回収しました。ここから上手が1三歩で受けるか、玉を逃がすかで攻め方が分かれます。

  9. △1三歩打 — 歩で香を追う受け

    上手が1三歩を打ちました。1三へ進む下手の香を、2二銀が取れる形です。

  10. ▲同香成 — 香を成って突破する

    1三香成で歩を取ります。香だけでは取られますが、1八飛が後ろに控えています。

  11. △同銀 — 上手銀が香を取る

    2二銀が1三へ移りました。下手は飛車で銀を取り返して成れます。

  12. ▲同飛成 — 飛車を成り込む

    1三飛成で銀を取りました。香を渡して銀を得る交換に加え、敵陣に竜ができました。

  13. △6四銀 — 上手銀が反撃を用意

    6四銀から7五歩を狙います。下手は竜の近くにと金を作り、攻めの駒を増やします。

  14. ▲2四歩 — 2筋を突き捨てる

    2四歩で上手の2三歩を動かします。取らせて2三へ歩を打つための突き捨てです。

  15. △同歩 — 上手の歩を前へ呼ぶ

    2四歩と取らせました。下手は飛車で回収せず、2三へ持ち歩を打ちます。

  16. ▲2三歩打 — 2三へ垂れ歩

    2三歩は次の2二歩成を狙います。1三の竜が2二を支えていることを確認します。

  17. △5三金 — 金を中央へ寄せる応手例

    ここでは上手が5三金と上がる、攻め方を学ぶための応手を示します。玉を5二へ逃がして粘る手もあるため、この先は強制手順ではありません。

  18. ▲2二歩成 — と金で金を攻める

    2二歩成で3二金を狙います。竜が支えると金なので、金で取られても取り返せます。

  19. △同金 — 上手がと金を取る

    3二金が2二へ動きました。下手は竜で金を取れます。

  20. ▲同龍 — 歩を金に換える

    2二竜で金を取り、4二玉へ王手をかけました。香と銀の交換から竜を作り、次は歩と金を交換した結果です。竜を単独で追い回すより、と金や持ち駒を協力させると攻めが続きます。

玉が逃げたら成香の位置を工夫

1四香と歩を取ったところで、上手が1筋を受けず5二玉と逃げる分岐です。香を1二に成り、横へ動かしてから飛車を成る順と、と金を作る順を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

18手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5二玉 — 上手玉が先に逃げる

    1三歩で受けず、5二玉と逃げる分岐です。下手は香を成る場所と、後ろの飛車の進路を考えます。

  2. ▲1二香成 — 1二に香を成る

    1二香成なら2二銀を狙えます。香を動かした後、飛車を1二へ成る場所も作りやすくなります。

  3. △3一銀 — 銀を3一へ逃がす

    上手銀が3一へ引きました。下手は成香を横へ動かして飛車の道を空けます。

  4. ▲2一成香 — 成香を2一へ

    2一成香で3一銀を狙います。同時に1筋を空け、後ろにいる飛車を活用します。

  5. △4二銀 — 銀を中央へ逃がす

    銀が4二へ移りました。下手は予定どおり飛車を成り込みます。

  6. ▲1二飛成 — 金を狙って飛車を成る

    1二飛成は3二金に当たっています。成香が1筋から動いたので、飛車が二段目へ入れました。

  7. △4一玉 — 玉で金を守る

    4一玉で3二金にひもが付きました。下手は竜で金を取る前に、と金を作ります。

  8. ▲2四歩 — 2筋の歩を動かす

    2四歩を突き捨てます。1三歩で受けられた基本手順と同様に、歩を金へぶつける狙いです。

  9. △同歩 — 2三を空けさせる

    上手が2四歩と取りました。次に2三へ持ち歩を打てます。

  10. ▲2三歩打 — 2三歩でと金を用意

    2三歩から2二歩成を狙います。1二竜と2一成香が2二を支えています。

  11. △6四銀 — 中央に銀を出す

    上手が6四銀と上がります。下手はと金作りを続ける一例です。

  12. ▲2二歩成 — と金を作って金に当てる

    2二歩成で3二金を狙います。金で取られても、今度は成香で取り返せます。

  13. △同金 — 上手金が取り返す

    3二金が2二に来ました。下手は一段目にいる成香を前へ使います。

  14. ▲同成香 — 成香で金を取る

    2二成香で金を取りました。竜・成香・持ち駒の金が残り、上手玉が逃げても攻め駒を増やせています。次は3二成香から4二銀を狙い、角の活用も考えます。