右四間飛車

飛車落ちの下手が、4筋の右四間飛車と5六の腰掛け銀に攻めを集める定跡です。上手に飛車がない条件を生かして囲いを整え、飛車・銀・角の利きがそろってから4筋を仕掛けます。銀の進出を桂で狙われる△6四桂などの反撃も確認し、攻め駒の支えを残します。

仕掛けが早いと角で受けられる

25手目学習の開始局面
上手持ち駒
  • 持ち駒なし
下手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
仕掛けが早いと角で受けられる△5二金

仕掛けが早いと角で受けられる

上手が5二金まで守りを固めた局面です。6八金や左銀の整備を省いて4五歩と仕掛けると、角の両取りを4四角で受けられます。受けられた後まで進めて本筋と比べます。

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【新装版】駒落ち定跡

駒落ちを体系的に学ぶ方に

【新装版】駒落ち定跡

所司和晴

マイナビ出版 ・ 2023年刊

八枚落ちから香落ちまで、下手の狙いと上手の応手をまとめた定跡書。二枚落ちや飛車落ちなどを引き比べて学べます。内容は2000年・2010年版と同じです。

右四間飛車の解説

飛車落ちの下手が、4筋の右四間飛車と5六の腰掛け銀に攻めを集める定跡です。上手に飛車がない条件を生かして囲いを整え、飛車・銀・角の利きがそろってから4筋を仕掛けます。銀の進出を桂で狙われる△6四桂などの反撃も確認し、攻め駒の支えを残します。

右四間飛車・△6五歩を待つ

4六歩で銀の進路を空けた局面です。腰掛け銀と右四間飛車を組み、囲いと左銀を整えてから仕掛けます。上手の6五歩で空く6四が、攻めの手がかりです。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

4手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △3二金 — 金で4三を守る

    3二金が中央の受けを支えます。下手は歩だけで攻めず、銀を参加させます。

  2. ▲4八銀 — 右銀を4八へ

    4七を経て5六へ進む銀です。飛車と同じ側から攻めに使います。

  3. △4二銀 — 上手の銀も中央へ

    4二銀から4三へ進み、4四歩の周りを厚くします。

  4. ▲4七銀 — 銀を4七へ

    次の5六銀で4五を狙います。5七歩は銀の後ろに残す形です。

  5. △4三銀 — 4四歩を銀で支える

    4三銀が4四を守ります。下手は飛車・角・銀・桂を協力させて攻めます。

  6. ▲5六銀 — 腰掛け銀に組む

    5七歩の上に銀を置きました。4五歩を交換した後に、この銀を前へ使えます。

  7. △5四歩 — 5五への進出を抑える

    5四歩で下手の銀が5五へ出る手を抑えます。下手は飛車を4筋へ回します。

  8. ▲4八飛 — 右四間飛車の形

    4八飛が4六歩を支えます。飛車の前を開く4五歩の時機を、上手の陣形を見て選びます。

  9. △3三桂 — 桂で4五を守る

    3三桂も4五に利きます。攻め駒を集めても、すぐ仕掛けが成立するとは限りません。

  10. ▲3六歩 — 右桂の道を開く

    3六歩で3七を空けます。桂を3七へ跳ね、銀と同じ4五を狙います。

  11. △6二玉 — 上手玉を右へ

    6二玉から7二へ移り、4筋の戦場から離れます。

  12. ▲6八玉 — 下手も囲い始める

    6八玉で居玉を避けます。攻めに移る前に金と玉の配置を整えます。

  13. △7二玉 — 上手玉が7二へ

    6二銀を上がれる場所も空きました。上手は金銀を中央へ集めて受けます。

  14. ▲5八金右 — 金を中央へ寄せる

    5八金で5七歩を支え、6八玉の隣に金を置きます。

  15. △6二銀 — 上手の右銀を活用

    6二銀から5三へ使う構想です。4三銀と二枚で4筋を守ります。

  16. ▲7八玉 — 玉を7八へ

    4筋から離れた舟囲いです。さらに6八金で玉を支えます。

  17. △9四歩 — 玉側の端を広げる

    上手は9三を空けました。端に余地があるため、将来の角の王手への対応も変わります。

  18. ▲9六歩 — 下手も端歩を突く

    9六歩で端の位を取らせません。自玉にも9七方面の余地を作ります。

  19. △5三銀 — 守りの銀が5三へ

    上手は二枚の銀で4四を支える形です。下手は桂を跳ねて攻めの駒をそろえます。

  20. ▲3七桂 — 桂を3七へ跳ねる

    桂・銀・飛車が4五を狙います。ただし上手の金銀が近く、仕掛けを急がないことが大切です。

  21. △5二金 — 上手が金も中央へ

    5二金まで来ると守りの駒が連結します。この時点で4五歩を急ぐ変化は比較教材で確認できます。

  22. ▲6八金上 — 玉の隣に金を置く

    6九金を6八へ上がり、5八金とつなぎます。仕掛ける前に守りを整える手です。

  23. △6四歩 — 上手が6筋を伸ばす

    6三を空けて金を使う準備です。下手は玉側の銀を働かせ、相手の形が変わるのを待ちます。

  24. ▲7七角 — 角を7七へ上がる

    角筋を維持して8八を空け、左銀を8七へ進める道を作ります。

  25. △1四歩 — 上手の端歩

    1筋を伸ばしました。下手は端を受け、右辺に余地を残します。

  26. ▲1六歩 — 1筋を受ける

    1六歩で端の位を取らせません。攻める前の陣形整備を続けます。

  27. △7四歩 — 桂の進路を空ける

    7四歩により7三桂が可能になります。下手は左銀を玉の周囲へ使います。

  28. ▲8六歩 — 8七を銀に譲る

    8六歩を突きました。銀を8八・8七へ運び、玉の上部を守ります。

  29. △6三金 — 金を6三へ使う

    上手の金が5二を離れました。下手は仕掛け後に金の位置を利用する筋を考えます。

  30. ▲8八銀 — 左銀を8八へ

    角を7七へ上がったので、銀が8八を通れます。次に8七へ進みます。

  31. △7三桂 — 上手の桂が7三へ

    6五・8五に利きます。下手は8筋の歩を銀で支えます。

  32. ▲8七銀 — 銀で8六を支える

    8七銀まで進め、玉の上部を固めました。左辺を安定させてから4筋へ動きます。

  33. △8四歩 — 上手の8筋の歩

    上手は8五歩も含みにしています。下手は飛車を一段引きます。

  34. ▲4九飛 — 飛車を4九へ引く

    角交換後の打ち込みに備えつつ、4筋の利きを保ちます。上手の次の手を見ます。

  35. △6五歩 — 6四が空く

    上手が6五歩と突きました。持ち桂を6四へ打つ余地ができ、仕掛け後の攻め筋が増えます。

  36. ▲4五歩 — ここで4五歩

    6四が空いた形で4筋を開きます。囲いと飛車の配置を整えてからの仕掛けです。

  37. △同歩 — 上手が歩を取る

    4四が空きました。下手は桂ではなく銀で取り返します。

  38. ▲同銀 — 銀を4五へ出す

    桂に銀を取らせ、角交換を挟んで3七桂を4五へ進める構想です。

  39. △同桂 — 桂が銀を取る

    上手が銀を得ました。下手はすぐ桂を取らず、角を交換して3二金を動かします。

  40. ▲2二角成 — 角交換を挟む

    7七角で2二角を取り、金で取り返させます。上手の守りの金を中央から離します。

  41. △同金 — 金が2二へ移る

    角交換が終わりました。下手は3七桂で4五の桂を取り返します。

  42. ▲4五桂 — 桂を4五へ進める

    銀を渡して桂を得た交換です。盤上の桂は5三銀を狙い、持ち桂も攻めに使えます。

  43. △4二銀 — 銀が4二へ引く

    5三銀が逃げました。下手は4四歩で4三銀に働きかけます。

  44. ▲4四歩打 — 銀の前へ歩を打つ

    4四歩は次の4三歩成を狙います。上手が取る形と5二へ引く形を比較できます。

  45. △同銀 — 銀が4四歩を取る

    4三銀を4四へ呼び出しました。下手は持ち桂でこの銀を攻めます。

  46. ▲5六桂打 — 桂を5六へ打つ

    4四銀と6四への利きを作ります。6五歩まで待ったので、6四も空いています。

  47. △4三歩打 — 歩で銀を支える

    4三歩で4四銀を支えました。下手は桂を銀と交換し、手にした銀を使います。

  48. ▲4四桂 — 桂で銀を取る

    5六桂を4四へ跳ねて銀を取りました。上手が歩で取り返しても銀が手に残ります。

  49. △同歩 — 上手が桂を取る

    桂と銀の交換です。下手は5三へ銀を打って4二銀を動かします。

  50. ▲5三銀打 — 銀を5三へ打つ

    4二銀と6三金に利く銀です。2二金が離れているため、中央の交換を続けられます。

  51. △同銀 — 銀が取り返す

    4二銀が5三へ動きました。下手は4五桂で銀を取れます。

  52. ▲同桂成 — 桂で銀を取る

    5三桂成で銀を手にします。上手の6三金を5三へ引き出します。

  53. △同金 — 金が5三へ移る

    桂を取り返した金が5三へ移りました。下手は3一へ角を打つと、4二を通してこの金を狙えます。

  54. ▲3一角打 — 角で金を両取り

    3一角は2二金と5三金を同時に狙います。角交換で金を2二へ動かした効果です。

  55. △6二銀打 — 銀で5三金を守る

    上手は6二銀を打ちました。下手はもう一方の2二金を取ります。

  56. ▲2二角成 — 金を取って馬を作る

    2二金を取りました。ここまでの交換を通算すると、下手は桂一枚を渡して金一枚を得ています。馬と持ち金・持ち銀を使えますが、上手にも角や桂の打ち込みがあるので自玉の安全を確認して攻めを続けます。

仕掛けが早いと角で受けられる

上手が5二金まで守りを固めた局面です。6八金や左銀の整備を省いて4五歩と仕掛けると、角の両取りを4四角で受けられます。受けられた後まで進めて本筋と比べます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

25手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲4五歩 — 仕掛けを急ぐ比較

    6八金を省き、この時点で4五歩と動く例です。6四への桂打ちがない形で攻めが続くか確認します。

  2. △同歩 — 上手が4五へ取る

    下手は桂で取り返します。本筋で銀を先に使う順序との違いにも注意します。

  3. ▲同桂 — 桂で歩を取る

    3七桂を4五へ跳ねました。上手の桂に取られる順を読みます。

  4. △同桂 — 桂が取り返す

    下手は桂を失いました。角交換を挟み、銀でこの桂を取り返します。

  5. ▲2二角成 — 角を交換する

    8八角で2二角を取りました。3二金を2二へ動かします。

  6. △同金 — 金が角を取る

    金が中央から離れました。ただし6三歩と5二金の形は本筋と異なります。

  7. ▲4五銀 — 銀で桂を取る

    互いに桂を持ち駒にしました。4五銀に歩を打たれる応手が生じます。

  8. △4四歩打 — 歩で銀を追う

    4四歩は4五銀取りです。下手は6五に桂を打って5三銀を狙います。

  9. ▲6五桂打 — 桂で5三銀を狙う

    6五桂は5三へ利きます。上手に4五銀を取らせて交換する手順です。

  10. △4五歩 — 上手が銀を取る

    4四歩が4五銀を取りました。下手も桂で銀を取ります。

  11. ▲5三桂成 — 桂で銀を取る

    5三桂成で銀を得ます。上手は5二金で取り返せます。

  12. △同金 — 金が5三へ

    下手は3一角で両取りを狙いますが、4四への角打ちが受けになります。

  13. ▲3一角打 — 角の両取りを狙う

    3一角は2二金と5三金へ利きます。本筋と違い、上手は角で受けられます。

  14. △4四角打 — 角で二枚の金を守る

    4四角が2二金と5三金の両方を守ります。下手は4五歩を飛車で取ります。

  15. ▲4五飛 — 飛車で歩を取る

    飛車が4五へ出ました。上手には2二金を3二へ逃がす手があります。

  16. △3二金 — 金を逃がして受ける

    3二金で両取りを避け、3一角を攻撃します。攻めだけに手を使った下手は角の対応が必要です。本筋の6四が空いた局面と比べ、持ち桂を打つ場所が限られていたことを振り返ります。

△5二銀には6四桂の王手

4四歩を打った局面からの分岐です。上手が歩を取らず5二銀へ引いたら、空いた6四に桂を打って王手をかけます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

48手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5二銀 — 銀を取らずに引く

    4四歩を取らず5二銀とした分岐です。下手は空いた6四へ桂を打ちます。

  2. ▲6四桂打 — 空いた6四へ桂打ち

    6四桂は7二玉への王手です。6五歩まで待って仕掛けた効果が具体的に表れます。

  3. △同金 — 金で桂を取る

    6三金を6四へ動かしました。金が5三へ利かなくなります。

  4. ▲4三歩成 — 歩を成って銀を呼ぶ

    4四歩を4三へ成り、4二銀・5二銀へ働きかけます。

  5. △同銀右 — 5二銀が取り返す

    4三のと金を右側の銀で取りました。4五桂は5三へ成り込めます。

  6. ▲5三桂成 — 桂を5三へ成る

    5三成桂は4二銀を狙い、6二への進出も見せます。銀を引いて受けても、6四の桂捨てを挟むことで中央へ攻めが続きます。次は金銀の逃げ方に応じて駒を取り、持ち角も使います。