美濃・右矢倉・穴熊

相振り飛車では、相手の飛車がどの筋から攻めるかに合わせて囲いを選びます。美濃は手早く組め、右矢倉は玉の前方に金銀を集め、穴熊は手数をかけて玉を隅に収める構想です。金無双と比べながら、それぞれの組み方と、囲っている途中の飛車先・端への攻めを確認します。

右矢倉・銀と金で上を厚くする

31手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 歩1
先手持ち駒
  • 歩1
右矢倉・銀と金で上を厚くする▲8六飛

右矢倉・銀と金で上を厚くする

先手側を学びます。相手が駒組みを続ける場合に右矢倉を目指す例です。4七金で3六を守ってから歩を動かし、3七銀を置く順序を確認します。

一手ずつ動かす
局面を移動
この局面から対局
← → キーでも操作できます
棋譜 押すとその局面に移動

広告・アフィリエイトリンクを含みます

実戦で学ぶ振り飛車穴熊の勝ち方

穴熊の中盤の方針を学びたい方に

実戦で学ぶ振り飛車穴熊の勝ち方

黒沢怜生

マイナビ出版 ・ 2025年刊

先手中飛車、角道を止める振り飛車、角交換振り飛車、相振り飛車の穴熊を実戦で解説。囲った後の駒の使い方や戦う方針を学べます。

楽天市場の書影

相振り飛車にも中飛車で対応する

1手ずつ解説する相振り中飛車

戸辺誠

マイナビ出版 ・ 2024年刊

相手も飛車を振ってきたとき、中飛車をどう指し続けるかを学びます。駒組みから一手ずつ理由を追えるので、相振り飛車への対応を整理したい中飛車党に。

ひと目の相振り飛車

問題を解いて基本を身につける方に

ひと目の相振り飛車

西川和宏

マイナビ出版 ・ 2025年刊

向かい飛車対三間飛車や相三間飛車などの攻め・守りを、一問一答で確認。四間飛車・中飛車の相振りも扱い、形に応じた指し手を学べます。

楽天市場の書影

相振り飛車の基本を身につける

相振り飛車を指しこなす本 1

藤井猛

浅川書房 ・ 2007年刊

囲いと攻め方を、短い問いを解きながら理解していく基本書。向かい飛車と三間飛車の戦いを中心に、相振り飛車で大切な駒の使い方を学べます。

楽天市場の書影

角道を開けた相振り飛車を学ぶ

わかる!勝てる!!現代相振り飛車

高崎一生

マイナビ ・ 2015年刊

石田流や角道を開けた振り飛車から始まる相振り飛車を扱います。相手の形に合わせた囲いの選び方と積極的な仕掛けを学び、基本の次の作戦を増やしたい方に。

美濃・右矢倉・穴熊の解説

相振り飛車では、相手の飛車がどの筋から攻めるかに合わせて囲いを選びます。美濃は手早く組め、右矢倉は玉の前方に金銀を集め、穴熊は手数をかけて玉を隅に収める構想です。金無双と比べながら、それぞれの組み方と、囲っている途中の飛車先・端への攻めを確認します。

美濃囲い・3八銀と2八玉

先手側を学びます。相手が駒組みを続ける場合の、美濃に囲う一例です。金無双と玉・銀・金の位置を比べ、3筋の守りの違いを確かめます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

11手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4二銀 — 後手が銀を使う

    後手は4二銀から攻めの銀を使う一例です。先手は右銀を2八へ上げ、飛車で支えてから玉を動かします。

  2. ▲3八銀 — 美濃囲いの銀を置く

    3八銀が3七歩を守ります。金無双の2八銀と、守るマスが違います。

  3. △5二金左 — 後手が左金を上げる

    5二金左で中央を補います。先手は玉を3九経由で囲います。

  4. ▲4八玉 — 玉を右へ動かす

    4八玉と寄り、美濃囲いを目指します。3八銀を動かさず、3九玉から2八玉と囲います。

  5. △9四歩 — 後手が端を整える

    9四歩とする進行例です。先手は銀を動かさず、玉をその後ろから囲います。

  6. ▲3九玉 — 玉を3九へ寄せる

    3八銀の下へ玉を寄せます。次に2八玉と入れば、美濃囲いの玉と銀の形が整います。

  7. △8二玉 — 後手も玉を囲う

    8二玉とする例です。互いに相手の飛車が向かう側へ玉を囲うため、囲いの頭からの攻めに備えます。

  8. ▲2八玉 — 美濃囲いの玉の位置へ

    2八玉・3八銀・4九金がそろいました。金無双の3八玉とは位置が違います。

  9. △7二銀 — 後手が銀で玉を守る

    7二銀で後手も美濃の骨格になります。先手は中央を金で補います。

  10. ▲5八金左 — 中央に金を加える

    5八金左が4九金と連係します。相振りでも美濃は選べますが、3筋や端からの攻めを相手にした受けが必要です。金無双とは玉と銀の位置が異なります。囲いの完成を同じ手順で目指さず、相手が上部・横・端のどこから迫るかを見て選びます。

    この変化の振り返り次は3筋からの攻めに備えつつ、左の金をどこまで囲いに寄せるかを選びます。3八銀が2七や4九を守る美濃ですが、上からの攻めには金を使う準備が必要です。金を4七へ出す構想なら、そこにある自分の歩を先に動かす手順も考えます。

右矢倉・銀と金で上を厚くする

先手側を学びます。相手が駒組みを続ける場合に右矢倉を目指す例です。4七金で3六を守ってから歩を動かし、3七銀を置く順序を確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

31手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4三銀 — 後手が攻めの銀を上げる

    4三銀で4四歩を支えます。先手も囲いを整えてから、角と桂を前へ使います。

  2. ▲4六歩 — 金の上がる場所を作る

    4六歩で4七を空けます。金無双より前に金を使うための準備です。

  3. △2四歩 — 後手が2筋を進める

    2四歩で先手玉の頭を狙います。先手は囲いの前面へ金を配置します。

  4. ▲4八金 — 右金を上げる

    4八金から4七へ進めます。後で3六歩を突くときに、4七金がその歩を守ります。

  5. △1四歩 — 後手が端を整える

    1四歩とする例です。先手は金をさらに前へ使います。

  6. ▲4七金 — 金で3六を支える

    4七金は3六・4六・5六へ利きます。歩を3六へ進める前に、この支えを作ります。

  7. △2五歩 — 後手が2筋の位を取る

    2五歩で2六を狙います。先手は金と銀を連係させて前面を受け持ちます。

  8. ▲3六歩 — 銀の場所を空ける

    3六歩で3七を空けます。3四飛が歩を取る場合には、4七金で取り返せることを確認します。

  9. △5四銀 — 後手が銀を中央へ

    5四銀とする進行例です。先手は2八の銀を3七へ運びます。

  10. ▲3七銀 — 矢倉の銀を置く

    3七銀が3六歩と2六を守ります。2八が空き、玉を深く囲えるようになりました。

  11. △9四歩 — 後手が玉側の端を整える

    9四歩とした例です。先手も玉を2八へ動かします。

  12. ▲2八玉 — 玉を銀の後ろへ

    2八玉と入りました。まだ金同士が離れているため、左金も近付けます。

  13. △6四歩 — 後手が6筋を整える

    6四歩とした例です。先手は6九金を5八経由で運びます。

  14. ▲5八金 — 左金を中央へ上げる

    5八金から4八、3八へ進めます。右矢倉は金無双より組む手数がかかることも確認します。

  15. △3三桂 — 後手が桂を使う

    3三桂で4五を狙います。先手は右金を4七に置いたまま、左金を玉へ近付けます。

  16. ▲4八金寄 — 左金を4八へ

    4八金が3七銀と4七金を支えます。二枚の金を連結させながら動かします。

  17. △6三金直 — 後手も金を前へ使う

    6三金が6四歩を補います。先手は3八へ金を寄せて囲いを仕上げます。

  18. ▲3八金 — 右矢倉の骨格がそろう

    2八玉・3七銀・3八金・4七金の右矢倉です。上部に厚みがある一方、組む間に相手が何を準備したかも見ます。

    この変化の振り返り次は3六歩・4六歩への攻めを受けながら、自分の飛車を働かせます。3六歩は3七銀と4七金が支えています。どちらかを攻めに動かした場合に残る守りを数え、相手の3四飛・3三桂の攻めに対して、組んだ形を維持するか組み替えるかを選びます。

穴熊・玉を端へ入れる

先手側を学びます。相手が駒組みを続ける場合の穴熊の一例です。美濃・金無双との玉の位置の違いと、香を上げてから銀と金を寄せる順番を確かめます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

11手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △4二銀 — 後手が銀を使う

    後手は4二銀から攻めの銀を使う一例です。先手は右銀を2八へ上げ、飛車で支えてから玉を動かします。

  2. ▲4八玉 — 玉を右へ動かす

    4八玉で飛車から離れます。この教材は相手も囲いを進める場合の穴熊の組み方です。

  3. △5二金左 — 後手が金を上げる

    5二金左で中央を補います。先手は3八へ玉を進めます。

  4. ▲3八玉 — 玉を3八へ運ぶ

    3八玉から2八へ向かいます。右銀は3九に残しておきます。

  5. △9四歩 — 後手が端を整える

    9四歩とした例です。先手は玉を2八へ進めます。

  6. ▲2八玉 — 玉を2八へ

    2八玉としました。さらに端へ入るためには、1九にいる香を動かす必要があります。

  7. △8二玉 — 後手も玉を囲う

    8二玉とする進行例です。相手が急戦を選ぶ場合は、穴熊完成を急ぐ前に受けを考えます。

  8. ▲1八香 — 香を上げて玉の場所を空ける

    1八香で1九を空けます。端の香と玉を入れ替える準備です。

  9. △7二銀 — 後手が銀で玉を守る

    7二銀で後手は美濃の骨格になります。先手は香の後ろへ玉を入れます。

  10. ▲1九玉 — 玉を一番奥へ入れる

    1九玉と入りました。2八が空いているので、次に銀を置いて玉の前を守ります。

  11. △4四歩 — 後手が角道を止める

    4四歩で銀を4三へ使う準備です。先手は3九銀を2八へ使います。

  12. ▲2八銀 — 銀で玉の前を守る

    2八銀が1九玉を支えます。香・玉・銀の配置が穴熊の骨格です。

  13. △4三銀 — 後手が銀を上げる

    4三銀とする例です。先手は金を玉へ近付けます。

  14. ▲3九金 — 右金を銀の後ろへ

    3九金は2八銀と2九を守ります。囲いの駒同士を支え合わせます。

  15. △7四歩 — 後手が桂の跳ねる場所を作る

    7四歩で7三を空けます。先手は左金も玉側へ使います。

  16. ▲5八金 — もう一枚の金を上げる

    5八金から4八へ向かいます。6七銀の支えを残しながら金を動かします。

  17. △6四歩 — 後手が6筋を整える

    6四歩とした例です。先手は金を4八へ寄せます。

  18. ▲4八金寄 — 金同士を近付ける

    3九金が4八金を支えます。最後に3八へ寄せると、銀も金で支えられます。

  19. △7三桂 — 後手が桂を使う

    7三桂で後手も攻撃の準備を進めました。穴熊を組む間に相手の駒が前へ出ている点にも注目です。

  20. ▲3八金寄 — 二枚の金で銀を支える

    3八金・3九金・2八銀・1九玉の形です。相振りでは2筋や端からの攻めに備え、囲いだけで安心しないようにします。

    この変化の振り返り次は相手の3筋の攻めを受けるか、自分の8筋から先に動くかを選びます。3八金が2七を守り、2八銀が玉の入口をふさいでいます。金銀を攻めに使うと穴熊の守りも減るため、端や2筋から駒を打ち込まれる形を確認してから動かします。