基本・対急戦

角道を止める四間飛車は、飛車を先手なら6筋、後手なら4筋へ振り、反対側へ美濃囲いを作るのが基本です。居飛車の銀や歩の仕掛けに、角道を開ける手と飛車の転換を合わせて反撃します。棒銀に加え、4六銀左急戦・4五歩早仕掛けを先後反転した後手の6四銀・6五歩への受けを学びます。

6五歩早仕掛けへの対応

25手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 持ち駒なし
先手持ち駒
  • 持ち駒なし
6五歩早仕掛けへの対応▲4六歩

6五歩早仕掛けへの対応

4五歩早仕掛けを先後反転した、後手の△6五歩早仕掛けです。後手が6筋の歩をぶつける準備をした局面から、四間飛車側の受け方を学びます。

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マンガでわかる四間飛車

ルールを覚えて最初の戦法を選ぶ方に

マンガでわかる四間飛車

将棋書籍編集部 編・藤井猛 監修

マイナビ出版 ・ 2025年刊

四間飛車の駒組み、攻め、寄せを順に学ぶ入門書。マンガと解説を行き来しながら、囲ってから戦う基本をつかめます。

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四間飛車の受けとさばきを覚える

四間飛車を指しこなす本 1

藤井猛

河出書房新社 ・ 2000年刊

短い問いに答えながら、四間飛車の基本的な受け方と駒さばきを学びます。居飛車の急戦への対応を、盤面を見て繰り返し身につけたい方に向く定番の基本書です。

西田&杉本の四間飛車研究

基本から具体的な課題局面へ進む方に

西田&杉本の四間飛車研究

西田拓也・杉本和陽

マイナビ出版 ・ 2026年刊

先手・後手の四間飛車を、急戦と持久戦に分けて検討。エルモ急戦、右四間飛車、居飛車穴熊やミレニアムへの対応を深めます。

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基本を覚えた先の研究に

現代振り飛車ってこういうこと 三間飛車・四間飛車編

青嶋未来・山本博志

マイナビ出版 ・ 2024年刊

三間飛車と四間飛車の注目局面を、棋士同士の対話を通して掘り下げます。候補手をどう比べ、どんな構想を描くかを知りたい方や、観戦を深く楽しみたい方に。

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四間飛車の考え方を深めたい方へ

四間飛車上達法

藤井猛

浅川書房 ・ 2017年刊

駒組みの小さな違いが、その後の戦いにどう影響するのかを学びます。手順の暗記から一歩進み、四間飛車らしい駒の働きや判断の基準を理解したい方に。

後手四間飛車の真相

後手四間飛車の研究を深めたい方に

後手四間飛車の真相

冨田誠也

マイナビ出版 ・ 2026年刊

後手番の四間飛車に絞った研究書。居飛車穴熊、ミレニアム、右銀急戦、右四間飛車への対応と、後手の9筋位取りを扱います。

基本・対急戦の解説

角道を止める四間飛車は、飛車を先手なら6筋、後手なら4筋へ振り、反対側へ美濃囲いを作るのが基本です。居飛車の銀や歩の仕掛けに、角道を開ける手と飛車の転換を合わせて反撃します。棒銀に加え、4六銀左急戦・4五歩早仕掛けを先後反転した後手の6四銀・6五歩への受けを学びます。

四間飛車の基本

角道を止める先手四間飛車の入口です。6八飛と美濃囲いを作る一例を、初形から並べます。駒組みには手順前後があります。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

初形からの手順です。

  1. ▲7六歩 — 角道を開ける

    7七の歩を進め、8八の角を使えるようにします。相手の応手を見て、飛車を振るか、居飛車で対抗するかを選びます。

  2. △8四歩 — 後手は居飛車を目指す

    8二の飛車の前を進めます。後手が8筋から攻める形に対し、先手は左側に飛車を回して備えます。

  3. ▲6六歩 — 角道を止める

    6六の歩で角道を止めます。角交換を急がず、飛車を振って玉を囲う準備を進める選択です。

  4. △3四歩 — 向かい合う角を確認

    後手も角道を開けました。2二と8八の角の間には6六の歩があるため、まだ角交換にはなりません。

  5. ▲6八飛 — 四間飛車に振る

    飛車を2八から6八へ動かします。先手から見て左から4つ目の6筋に置くのが四間飛車です。後手側なら4二へ振る形になります。

  6. △8五歩 — 8筋の歩交換が近づく

    後手が飛車先を伸ばしました。次の△8六歩から歩を交換される前に、先手は8六を守る駒を用意します。

  7. ▲7七角 — 角で8六を守る

    7七の角が8六に利くようになりました。後手の飛車先を受けながら、左側の形を整えます。

  8. △6二銀 — 右銀を上げる

    後手は7一の銀を6二へ。7三へ出して棒銀を目指す使い方もあり、この銀の行き先が後の見どころです。

  9. ▲7八銀 — 角を支え、左銀の進路を用意する

    7八の銀は7七の角を守り、次に6七へ上がれます。今はここで待ち、玉を囲ってから相手に合わせて動かします。

  10. △4二玉 — 後手も戦場から玉を離す

    後手の玉が4二へ動きます。8筋の飛車先から距離を取り、3二へ移る準備をしています。

  11. ▲4八玉 — 玉は飛車と反対側へ

    6八に飛車を振ったので、玉は右側へ向かいます。4八、3八、2八と運ぶと美濃囲いを作れます。

  12. △3二玉 — 後手の玉が3二へ

    後手は玉を3二に置きました。銀と金の配置を見ながら、急いで攻めるか深く囲うかを選べる位置です。

  13. ▲3八玉 — 美濃囲いへ、もう一歩

    玉を3八へ進めます。3九の銀を先に3八へ上げると玉の通り道をふさぐので、この順番では玉を先に運びます。

  14. △5四歩 — 5三を銀に空ける

    5三の歩を進め、銀を5三へ使う余地を作りました。後手がどちらの銀を使うかで、その後の囲いと攻め方が変わります。

  15. ▲2八玉 — 玉が2八に収まる

    玉が2八に収まりました。次に銀を3八へ上げ、左金を5八へ使うと、4九の金と合わせて美濃囲いを作れます。

  16. △5二金右 — 舟囲いの金を上げる

    6一の金を5二へ上げます。3二の玉、4一と5二の金という舟囲いの骨格ができました。

  17. ▲3八銀 — 銀で玉を支える

    玉が通った後の3八に銀を置きます。銀が2七・3七・4七へ利き、玉の前方を守ります。

  18. △7四歩 — 7筋の歩を伸ばす

    後手が7筋の歩を上げました。7三を銀に空ける意味と、後に△7五歩から攻める準備を兼ねています。

  19. ▲5八金左 — 金銀をつないで囲う

    6九の金を5八へ。4九の金を残すことで、2八玉・3八銀・4九金・5八金の美濃囲いができました。

    この変化の振り返り次は後手が棒銀・斜め棒銀などの急戦に出るか、穴熊へ囲うかを見ます。急戦なら銀と角を攻められる筋へ備え、持久戦なら高美濃への組み替えや中央の銀の活用を考えます。美濃を作る手順より先に相手が動けば、囲いの完成を待たず受ける必要があります。

棒銀への備え

後手が△8四銀と棒銀を進めた局面です。次の7八飛と、その後の5九角〜4八角で受ける形を作ります。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

32手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲7八飛 — 攻められる7筋へ回る

    飛車を7八に移します。今は7七の角が道をふさいでいますが、角を引けば7六を守れます。戦う筋に合わせて飛車の位置を変える構えです。

  2. △7五歩 — 棒銀が7筋に仕掛ける

    後手が歩をぶつけました。8四の銀が7五を支えています。先手はすぐに歩を取らず、角の配置を変えて備えます。

  3. ▲5九角 — 角を右側に引く

    角を7七から5九へ引きます。7筋を飛車に任せ、次に4八へ出て6六を支える経路を用意します。

  4. △7二飛 — 後手も7筋に飛車を回す

    後手の飛車も7二へ移りました。7五の歩と8四の銀に飛車が加わり、7筋が戦いの中心になります。

  5. ▲4八角 — 角で6六を支える

    4八の角が5七を通して6六の歩に利きます。6七の銀が7六の歩を取る展開でも、6六を角で守れる構えです。

    この変化の振り返り次は7五歩と7六歩の接触に、銀で取り返す形を考えます。6七銀が7六へ動いても4八角が6六歩を支えるのが、この角引きの目的です。4八角を他へ動かすと6六の守りが変わるため、飛車・銀・角の役割を保って受けます。

斜め棒銀への対応

後手の左銀が5三〜6四へ出る斜め棒銀です。7八飛で受け、7六銀と6五歩を組み合わせる一例を並べます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

25手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △6四銀 — 左銀を斜めに出す

    後手は5三の左銀を6四へ使います。右銀を8四へ出す棒銀とは、攻めに使う銀も進路も異なります。

  2. ▲5六歩 — 中央を整える

    5六歩と中央に備えます。銀が6四に来たため、先手は7筋の歩交換と6筋への切り返しを見ます。

  3. △7五歩 — 7筋から仕掛ける

    銀の利く7五へ歩を進めます。先手はすぐに歩で取らず、まず飛車を攻められた筋へ合わせます。

  4. ▲7八飛 — 7筋へ飛車を回す

    7八へ回って7六を支えます。斜め棒銀に対しても、攻められる筋へ飛車を使う考え方は共通します。

  5. △8六歩 — 飛車先も突き捨てる

    後手は8筋でも歩をぶつけます。7筋だけを見ず、飛車と角が働き始める順番を確認します。

  6. ▲同歩 — 8筋を取り返す

    8六の歩を取ります。次に7筋の歩がぶつかったときは、6七の銀を働かせる手があります。

  7. △7六歩 — 7六へ取り込む

    後手の歩が7六へ進みます。先手は6七銀で取り返し、飛車の前に銀を使います。

  8. ▲同銀 — 銀で7筋を受ける

    銀が7六に出て歩を取ります。6七が空き、6六歩を進めて角道を通す準備もできました。

  9. △7二飛 — 後手も7筋へ回る

    後手は7二飛で7筋に圧力をかけます。先手には、守るだけでなく6四銀へ歩を当てる手があります。

  10. ▲6五歩 — 歩で銀を追う

    6五歩は6四銀に当たり、同時に7七角の利きを開けます。飛車を合わせてから角も使う、受けから反撃への切り替えです。

  11. △7六飛 — 飛車で銀を取る

    7七角が7八飛の利きを遮っているため、7六銀は飛車で取れます。先手は6五歩で相手の銀を取る狙いを用意しています。

  12. ▲6四歩 — 歩で銀を取り返す

    6四銀を歩で取り、双方が銀を持ち駒にしました。7六銀が直接守られていたわけではなく、別の場所で銀を取り返す応手です。

    この変化の振り返り7六銀は取られましたが、6四歩で相手の銀を取り、銀交換になりました。後手の飛車が7六へ出ているため、8六歩への当たりにも注意します。角道も開いており、次は角交換と持ち銀の打ち込みを合わせて考えます。

6五歩早仕掛けへの対応

4五歩早仕掛けを先後反転した、後手の△6五歩早仕掛けです。後手が6筋の歩をぶつける準備をした局面から、四間飛車側の受け方を学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

25手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △6四歩 — 銀より先に歩を使う

    後手は6筋を進めます。先手居飛車・後手四間飛車の向きでいう「4五歩早仕掛け」を、先後を反転した形です。

  2. ▲5六歩 — 中央の歩を整える

    先手は5筋を進める一例です。相手が銀を前へ出す前に6筋を突いてくるため、角交換の有無を意識します。

  3. △6五歩 — 6筋から仕掛ける

    6五へ歩を進め、6六の歩にぶつけます。先手がすぐ取ると角道が開くので、8筋の攻めとの関係を考えます。

  4. ▲3六歩 — すぐには歩を取らない

    この一例では3六歩と形を整えます。6筋を閉じたままにし、相手の8筋の交換に備えます。

  5. △7三桂 — 桂を攻めに加える

    後手は7三桂で6五を支えます。歩と桂で圧力をかける形を、銀が先に出る斜め棒銀と比べましょう。

  6. ▲4七金 — 金を4七へ使う

    金を4七に置く進行です。6筋をすぐ開けず、飛車先の歩を角で取れる配置を保ちます。

  7. △8六歩 — 8筋からも仕掛ける

    後手が8六歩と突き捨てます。ここは歩で取る手のほか、7七角で取る手も候補になります。

  8. ▲同角 — 角で飛車先を取る

    8六角と取る形を覚えます。6六歩を残す判断と、8筋で角を働かせる受けを一組で確認しましょう。

    この変化の振り返り次は8六角をどこへ収めるかと、6五歩への対応を考えます。6六歩を残しているため、2二角からの角筋はまだ止まっています。歩を取る手を選ぶと角道が開くので、その後の角交換と飛車の侵入まで読んで判断します。