筋違い角

序盤に角を交換し、通常の角道とは違う筋へ角を打つ戦法です。一歩を取る狙いと、相手の金銀に追われない角の使い方が特徴です。

筋違い角対策・4筋の位取りと矢倉

14手目 · 学習の開始局面
後手持ち駒
  • 1
先手持ち駒手番
  • 1
この一手の解説△5四銀

筋違い角対策・4筋の位取りと矢倉

後手側を学びます。5四銀を支えに4筋の位を取り、筋違い角の働きを制限する構想です。歩損をすぐ取り返そうとせず、矢倉にまとめるまで確認します。

覚えること

5四銀で4五歩を支え、金銀を連結させる。一歩損でも持ち角と陣形で戦う余地がある。

一手ずつ動かす
局面を移動
← → キーでも操作できます
棋譜 押すとその局面に移動

広告・アフィリエイトリンクを含みます

楽天市場の書影

筋違い角の狙いと実戦感覚を学ぶ

奇襲の王様 筋違い角のすべて

武市三郎・美馬和夫

マイナビ出版 ・ 2018年刊

筋違い角の代表的な定跡と、使い手の実戦解説を組み合わせた一冊。早い一歩得をその後の駒組みにどうつなげるか、実戦を通して学びたい方に。

楽天市場の書影

奇襲の狙いと受け方を知りたい方へ

これで万全!奇襲破り事典

本間博

マイナビ出版 ・ 2017年刊

パックマン・鬼殺し・嬉野流・筋違い角などを扱います。まず攻めが成功する例を知り、狙いを外す方法や受け止める方法を比べて、自分に合う対策を選べます。

筋違い角の解説

筋違い角の狙いと手順を、動かせる盤面と分岐図で学べます。一歩を取る基本、4筋の位取り、馬作りを許す失敗例と相筋違い角を比較します。

筋違い角・一歩を取って角を引く

先手の筋違い角と、後手の受けを学びます。4五角は3四歩と6三への成り込みを狙います。後手は成り込みを防ぎ、先手は一歩を取ってから角の退路を作ります。

要点一歩得と持ち角の自由さは別の価値。角を引く場所を用意し、4筋の位取りへの対応を考える。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

5手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △6二銀成り込みを銀で防ぐ

    6二銀が6三を守ります。先手の角が6三へ成っても、銀で取り返せる形です。

  2. ▲3四角先手は一歩を得る

    3四角で歩を取ります。後手は持ち角を温存し、先手は盤上の角を働かせる将棋になります。

  3. △3二金もう一つの成り込みを防ぐ

    3二金は4三を守ります。4三角成にも金で取り返せるようにします。

  4. ▲6六歩角の退路を作る

    6六歩で6七を空けます。3四角を6七へ引く経路を用意する手です。

  5. △6四歩右銀の通り道

    6四歩で6三を空け、6二銀を中央へ使います。

  6. ▲8八銀左銀を進める

    7九銀を8八へ。さらに7七へ出し、飛車を振る準備をします。

  7. △6三銀右銀を6三へ

    6三から5四へ進んで4筋の位取りを支える構想です。

  8. ▲7七銀銀で6六歩を支える

    7七銀は6六へ利きます。飛車と角を働かせる土台を作ります。

  9. △5四銀5四銀の支え

    5四銀が4五を守ります。5三歩を動かさず、4筋の歩を伸ばす支えにします。

  10. ▲6八飛先手は四間飛車へ

    6八飛と回りました。筋違い角を使いながら、6筋で戦う構えです。

  11. △4四歩歩で角の進路を狭める

    4四歩は5四銀に支えられています。さらに4五歩まで伸ばす準備です。

  12. ▲6七角角を自陣へ引く

    3四角を6七へ戻します。6六歩で空けた場所を使っています。

  13. △4五歩4筋の位を取る

    4五歩まで伸ばし、5四銀で支えます。先手は一歩得ですが、6七角の斜めの利きは4五の歩に遮られます。歩得だけで作戦成功とはいえない局面です。

筋違い角対策・4筋の位取りと矢倉

後手側を学びます。5四銀を支えに4筋の位を取り、筋違い角の働きを制限する構想です。歩損をすぐ取り返そうとせず、矢倉にまとめるまで確認します。

要点5四銀で4五歩を支え、金銀を連結させる。一歩損でも持ち角と陣形で戦う余地がある。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

14手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲6八飛先手は四間飛車へ

    6八飛と回りました。筋違い角を使いながら、6筋で戦う構えです。

  2. △4四歩歩で角の進路を狭める

    4四歩は5四銀に支えられています。さらに4五歩まで伸ばす準備です。

  3. ▲6七角角を自陣へ引く

    3四角を6七へ戻します。6六歩で空けた場所を使っています。

  4. △4五歩4筋の位を取る

    4五歩まで伸ばし、5四銀で支えます。先手は一歩得ですが、6七角の斜めの利きは4五の歩に遮られます。歩得だけで作戦成功とはいえない局面です。

  5. ▲7五歩7筋にも空間を作る

    先手は7五歩と伸ばし、角や銀の働きを広げる構想です。

  6. △3三銀銀を矢倉の位置へ

    2二銀を3三へ。4四や2四を守り、玉の囲いを用意します。

  7. ▲4八玉先手も玉を囲う

    飛車と反対側へ玉を移し、美濃囲いを目指します。

  8. △4一玉後手は左へ囲う

    4一玉から3一へ向かい、矢倉の内側へ玉を運びます。

  9. ▲3八玉玉を3八へ

    さらに2八へ囲う通り道です。

  10. △3一玉玉を3一へ

    2二への入城を準備します。

  11. ▲2八玉先手は2八玉

    飛車側から距離を取り、美濃の玉の位置に収まりました。

  12. △2二玉後手は2二玉

    3二金・3三銀の内側へ玉を囲います。

  13. ▲3八銀美濃の銀を上げる

    3八銀で2七・3七などを守り、4九金も支えます。

  14. △5二金右金を中央へ

    6一金を5二へ寄せ、4三への進出を用意します。

  15. ▲5八金金を中央に寄せる

    先手も5八金で中央を補強します。

  16. △4三金矢倉と位取りを両立

    5二金を4三へ進めました。後手は4五歩を5四銀で支え、持ち角を残しています。先手の一歩得と、後手の陣形・角の使いやすさを比較してここから戦います。

筋違い角・3四歩だけを守る失敗

後手の失敗例です。4五角に3三銀と上がって歩だけを守ると、6三への成り込みが残ります。金で馬を追っても6三と5三の歩を取られ、馬が逃げ切る進行を比較します。

要点3四歩と6三の両方を見る。馬作りを許してから追うと、さらに歩を取られる場合がある。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

5手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △3三銀歩だけを守る失敗

    3三銀で3四歩を守っても、6三への角成りは防げません。

  2. ▲6三角成馬を作られる

    6三角成で歩を取り、先手は馬を作ります。5二や6二に利く馬が自陣近くに残るため、後手は追い返す手を考えます。

  3. △6二金金で馬に当てる

    6二金で馬を追います。しかし、5三の歩が残っています。

  4. ▲5三馬さらに歩を取る

    5三馬で二歩目を取ります。後手の守りを動かしながら馬を使います。

  5. △5二金金でもう一度追う

    6二の金を5二へ動かし、馬に当てます。

  6. ▲5四馬馬が逃げ切る

    5四馬と逃げました。後手は二歩を失い、相手に馬を作られています。最初に6二銀で成り込みを防ぐ手との違いです。

相筋違い角・双方が一歩を取る

先手側。後手が5二金右で6三を守ったあと、6五角と打ち返す相筋違い角です。5八金右で4七の成り込みを防ぎ、互いに一歩を取ってから駒組みに移る例を見ます。

要点相手の持ち角にも同じ狙いがある。4七を金で守り、双方の歩得を差し引いて考える。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

5手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5二金金で6三を守る

    6一金を5二へ。6三角成に金で取り返せるようにします。

  2. ▲3四角先手が一歩を取る

    3四の歩を取り、後手の持ち角の使い方を見ます。

  3. △6五角打後手も筋違い角

    6五角打で7六歩と4七への成り込みを狙います。

  4. ▲5八金金で成り込みを防ぐ

    5八金右が4七を守ります。先手も相手と同じ両狙いに備えます。

  5. △7六角後手も一歩を取る

    7六角で歩を取り、歩の得失は双方一枚ずつになりました。

  6. ▲6六歩角に当てて中央を空ける

    6六歩が7六角に当たります。先手の角を6七へ引く場所もできます。

  7. △5四角角を中央へ引く

    7六角を5四へ引き、盤上の角を活用します。

  8. ▲5六歩先手も角を追う

    5六歩は次の5五歩を見せます。持ち駒の歩だけでなく、盤上の歩の働きも考えます。

  9. △6四歩後手の駒組み

    6四歩で右銀を使う場所を作り、角も5四に残します。

  10. ▲6八銀左銀を中央へ

    6八銀から5七や6七への展開を考えます。

  11. △6二銀右銀を使う準備

    6二銀と上がりました。双方が一歩を取り、双方とも盤上に角を置いています。先手だけが歩得した形ではなく、互いの角の働きを比べる力戦です。