腰掛け銀

腰掛け銀は、先手なら5七歩の上に5六銀を置き、中央に力を蓄える形です。飛車先へ銀を直進させる棒銀に比べ、3・4筋への攻めと中央の守りを両立しやすくなります。相掛かりで飛車先を交換した後の組み方から、銀交換と右桂の活用を学びます。

腰掛け銀

25手目学習の開始局面
後手持ち駒手番
  • 1
先手持ち駒
  • 1
腰掛け銀▲5六銀

腰掛け銀

▲5六銀に構えた局面です。相手も腰掛け銀に組んだあと、3筋の歩と右桂を準備し、銀交換から攻め駒を前へ出す流れを学びます。

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相掛かりの基本と飛車先保留を学ぶ

相掛かりの新常識

中座真

マイナビ出版 ・ 2018年刊

従来の相掛かりから、飛車先の歩交換を急がない指し方へと理解をつなげます。▲5八玉型・▲6八玉型の違いを知り、自分の指したい形を探す入口に。

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現代の構想を知りたい方に

現代相居飛車ってこういうこと 矢倉・雁木・相掛かり編

斎藤明日斗・岡部怜央

マイナビ出版 ・ 2025年刊

急戦矢倉、矢倉対雁木、相雁木、現代相掛かりのテーマ局面を解説。2人の棋士の対話から、駒組みや仕掛けの考え方を学ぶ本です。

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ひねり飛車を使ってみたい方へ

現代相掛かりの切り札 明日斗流ひねり飛車戦法

斎藤明日斗

マイナビ出版 ・ 2023年刊

相掛かりから玉を囲い、飛車を大きく転回するひねり飛車を学びます。基本の駒組みと相手の対策を押さえ、攻めの方針を持って指したい方に。

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▲5八玉型を得意にしたい方へ

本田奎の相掛かり研究

本田奎

マイナビ出版 ・ 2020年刊

▲5八玉型を軸に、後手の玉・飛車の配置に応じた指し方を詳しく検討。相掛かりをすでに指していて、基本形からの研究をもう一段深めたい方に。

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▲6八玉型の攻めを学びたい方へ

相掛かり▲6八玉型 徹底ガイド

飯島栄治

マイナビ出版 ・ 2019年刊

飛車先を保留する意味から、▲6八玉型の駒組みと仕掛けまでを追います。▲5八玉型と比べて、より積極的に動く選択肢を持ちたい相掛かり党に。

腰掛け銀の解説

腰掛け銀は、先手なら5七歩の上に5六銀を置き、中央に力を蓄える形です。飛車先へ銀を直進させる棒銀に比べ、3・4筋への攻めと中央の守りを両立しやすくなります。相掛かりで飛車先を交換した後の組み方から、銀交換と右桂の活用を学びます。

腰掛け銀

▲5六銀に構えた局面です。相手も腰掛け銀に組んだあと、3筋の歩と右桂を準備し、銀交換から攻め駒を前へ出す流れを学びます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

25手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5四銀 — 相腰掛け銀の形

    後手も5三の歩の前へ銀を出します。銀同士の間合いを保ちながら、歩で攻めの接点を作る局面です。

  2. ▲5八玉 — 玉を上げて備える

    先手は玉を5八へ移す一例です。腰掛け銀は完成しただけで攻めが決まる形ではなく、玉・金・桂の配置も整えます。

  3. △5二金 — 金で中央を支える

    後手は6一の金を5二へ上げ、中央の歩を支えます。先手はすぐ銀をぶつけず、桂を使う準備を進めます。

  4. ▲3六歩 — 桂の跳ねる場所を作る

    3七を空けて右桂を跳ねられるようにします。この歩は、3四の歩へぶつける攻めにも使います。

  5. △4二銀 — 3一銀を守りに使う

    後手は3一銀を4二へ上げます。中央へ出た5四銀と、自陣を守る4二銀では役割が違います。

  6. ▲3七桂 — 銀交換を桂で支える

    3七桂は4五を狙います。5六銀を4五へ出して交換したとき、この桂で取り返せます。

  7. △4一玉 — 玉を戦場から離す

    後手は玉を4一へ移します。先手も玉の位置を整えてから、3筋の接触を始めます。

  8. ▲6八玉 — 玉を左へ寄せる

    先手は玉を6八へ移します。ここでは双方が玉を動かした一例として、銀と桂を連動させる仕掛けを見ます。

  9. △7四歩 — 後手も桂を使う準備

    7三を空け、後手も桂を跳ねる準備をします。先手は右桂の準備ができたので、3筋から動きます。

  10. ▲3五歩 — 3筋から接点を作る

    3四の歩にぶつけます。歩を取らせると3四が空き、銀がそこへ出る余地が生まれます。

  11. △同歩 — 歩を取る応手

    後手が3五で歩を取った変化です。先手は銀を4五へ出し、5四銀との交換を狙います。

  12. ▲4五銀 — 銀をぶつける

    5四銀へ銀をぶつけました。後手が取れば3七桂で取り返せるのが、先に桂を跳ねた理由です。

  13. △同銀 — 銀交換に応じる

    後手は4五の銀を取ります。後手の持ち駒に銀が入りました。先手は次に桂でこの銀を取り返します。

  14. ▲同桂 — 桂で取り返す

    銀交換の結果、先手の桂が4五へ出ました。桂は3三と5三を狙い、両者の持ち駒には銀が1枚ずつあります。交換だけで駒得になったわけではありません。

    この変化の振り返り次は4五桂を使う攻めと、持ち銀を攻守どちらに打つかを考えます。3三と5三への桂の利きはあっても、後手の金銀や持ち銀による受けが残っています。相手が5四銀を引く場合は、桂で取り返す順から3四への銀の活用へ切り替えます。

腰掛け銀・銀を引かれたら

▲4五銀に対して後手が△6三銀と引く変化です。空いた3四へ銀を出し、守りの銀との交換から飛車先を通す一例を並べます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

37手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △6三銀 — 中央の銀を引く

    後手は銀を6三へ引き、4五での交換を避けます。先手は3筋の歩を交換した効果を使います。

  2. ▲3四銀 — 空いた3四へ銀を出す

    3五にいた後手の歩の後ろへ銀が進みました。次に2三を狙えるため、後手は4二銀を受けに使います。

  3. △3三銀 — 守りの銀を当てる

    3三銀で3四銀に働きかけます。先手はこの銀を交換し、2筋から飛車を使う順を選びます。

  4. ▲同銀成 — 守りの銀を交換する

    3三の銀を取りながら成ります。後手の桂で取り返されますが、2四を守っていた銀を盤上から外せます。

  5. △同桂 — 桂で取り返す

    銀交換が済み、後手の桂が3三へ出ました。2筋の歩を交換する際、銀で取り返される形ではなくなっています。

  6. ▲2四歩打 — 飛車先に歩を合わせる

    持ち歩を2四へ打ち、2三の歩に働きかけます。先手の飛車は2六に控えています。

  7. △同歩 — 歩を取る

    後手が2四の歩を取った場合です。2五に駒がないので、先手の飛車が2四まで進めます。

  8. ▲同飛 — 飛車を前へ出す

    飛車で取り返して2筋を交換しました。銀交換と飛車先交換までがこの変化の成果で、ここからは3三桂や2二角の利きに注意して戦います。

    この変化の振り返り次は2四飛の退路を確保し、得た持ち銀を使う構想です。3三桂は2五へ利いているため、飛車を2五へ引く手は選べません。銀を引かれたことで3四へ出られた一方、交換後の桂の配置にも合わせて飛車の位置を選びます。

腰掛け銀・先に角を交換されたら

▲3五歩の局面で角交換を挟まれる変化です。取り返してから銀交換へ進めますが、双方が角を持つため、交換後の駒打ちにも注意します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

35手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △8八角成 — 歩を取る前に角交換

    後手は開いた角道を使い、8八の角を取ります。先手はまず馬を取り返してから攻めを続けます。

  2. ▲同銀 — 銀で取り返す

    左銀が8八へ移り、双方が角を持ちました。先手の5六銀と3七桂の連係はそのまま残っています。

  3. △3五歩 — 3筋の歩を取る

    後手は保留していた歩を取ります。3四が空き、4五へ出た銀で3四も狙える形になりました。

  4. ▲4五銀 — 銀をぶつける

    5四銀へ働きかけます。後手が交換に応じれば桂で取り返します。

  5. △同銀 — 銀交換に応じる

    後手は4五銀を取ります。今度は持ち角もある形なので、交換後の攻め方は角のない基本例と同じではありません。

  6. ▲同桂 — 角を持ったまま桂を使う

    桂で取り返し、銀交換が完了しました。双方の持ち駒に角と銀があり、桂の攻めと駒打ちの両方を考える局面です。

    この変化の振り返り次は4五桂と持ち銀・角を協力させます。角交換のない分岐と違い、相手も角を持ち、2六飛と6八玉が両取りの目標になり得ます。攻める前に王手と飛車取りの角打ちを確認し、必要なら飛車の位置を整えます。