棒銀・UFO銀

棒銀は飛車先へ銀を送り、飛車と銀の二枚で突破を狙う攻めです。ここでは飛車を2八へ引き、▲2七銀・▲3六銀から▲2五銀へ進む、UFO銀と呼ばれる経路を扱います。3筋の歩を動かさずに銀を前へ運べますが、相手の角や飛車の横利きが銀の進路を押さえているときは、歩交換を急げません。

相掛かり棒銀・横利きを見落とす失敗

22手目学習の開始局面
後手持ち駒
  • 1
先手持ち駒手番
  • 1
相掛かり棒銀・横利きを見落とす失敗△3三角

2四の守りは何枚?

△3三角に▲2五銀を急ぐと、△3五歩で8四飛の横利きも通ります。その状態で2筋から押し切ろうとすると何を失うか、最後まで確認します。

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相掛かりの基本と飛車先保留を学ぶ

相掛かりの新常識

中座真

マイナビ出版 ・ 2018年刊

従来の相掛かりから、飛車先の歩交換を急がない指し方へと理解をつなげます。▲5八玉型・▲6八玉型の違いを知り、自分の指したい形を探す入口に。

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現代の構想を知りたい方に

現代相居飛車ってこういうこと 矢倉・雁木・相掛かり編

斎藤明日斗・岡部怜央

マイナビ出版 ・ 2025年刊

急戦矢倉、矢倉対雁木、相雁木、現代相掛かりのテーマ局面を解説。2人の棋士の対話から、駒組みや仕掛けの考え方を学ぶ本です。

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ひねり飛車を使ってみたい方へ

現代相掛かりの切り札 明日斗流ひねり飛車戦法

斎藤明日斗

マイナビ出版 ・ 2023年刊

相掛かりから玉を囲い、飛車を大きく転回するひねり飛車を学びます。基本の駒組みと相手の対策を押さえ、攻めの方針を持って指したい方に。

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▲5八玉型を得意にしたい方へ

本田奎の相掛かり研究

本田奎

マイナビ出版 ・ 2020年刊

▲5八玉型を軸に、後手の玉・飛車の配置に応じた指し方を詳しく検討。相掛かりをすでに指していて、基本形からの研究をもう一段深めたい方に。

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▲6八玉型の攻めを学びたい方へ

相掛かり▲6八玉型 徹底ガイド

飯島栄治

マイナビ出版 ・ 2019年刊

飛車先を保留する意味から、▲6八玉型の駒組みと仕掛けまでを追います。▲5八玉型と比べて、より積極的に動く選択肢を持ちたい相掛かり党に。

棒銀・UFO銀の解説

棒銀は飛車先へ銀を送り、飛車と銀の二枚で突破を狙う攻めです。ここでは飛車を2八へ引き、▲2七銀・▲3六銀から▲2五銀へ進む、UFO銀と呼ばれる経路を扱います。3筋の歩を動かさずに銀を前へ運べますが、相手の角や飛車の横利きが銀の進路を押さえているときは、歩交換を急げません。

引き飛車・棒銀/UFO銀

相掛かりで先手が飛車先を交換し、後手が2三歩と受けた局面です。ここから2八飛と引き、右銀を3八・2七・3六・2五へ運ぶUFO銀の攻めを狙います。銀を2筋でまっすぐ進める経路との違いに注目し、後手が3三角で2四を守った場合は銀の前進を急げないことを確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

10手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲2八飛 — 低く引いて棒銀を目指す

    飛車を元の2八へ戻します。2七が空いているので、右銀を3八から2七へ運ぶ経路があります。

  2. △8六歩 — 後手も歩を交換する

    先手の飛車が低く引いたので、後手は8筋に歩をぶつけます。浮き飛車のときとの違いを確認しましょう。

  3. ▲同歩 — 歩を取る

    8七の歩で後手の歩を取ります。8七が空くので、飛車に取り返された後は持ち歩で補います。

  4. △同飛 — 8六に飛車が出る

    後手の飛車が歩を取り返します。先手は持ち歩を使えば、飛車を追いながら角の前を守れます。

  5. ▲8七歩打 — 歩を使って受ける

    8七に歩を打ち、金と歩で角の頭を守ります。後手の飛車は引き場所を選ぶことになります。

  6. △8四飛 — 後手は浮き飛車に

    後手は飛車を8四に構えます。四段目の横利きは、先手が攻める2四の地点にも関係します。

  7. ▲3八銀 — 右銀を動かす

    3九の銀を3八へ上げます。このレッスンでは2七を経由し、飛車の前方へ銀を送り出します。

  8. △3四歩 — 角を働かせる準備

    後手が角道を開けます。角を3三へ上げる手も視野に入り、先手は銀だけで強引に進めないようにします。

  9. ▲2七銀 — 空いた2七へ銀を運ぶ

    飛車先の歩交換で空いた2七へ銀を上げます。2八飛が銀を後ろから支え、次に3六銀と繰り出す準備です。

  10. △7二銀 — 後手も銀を活用する

    7一の銀を上げ、6三や8三への進路を作ります。双方が攻め駒を使う段階に入りました。

  11. ▲3六銀 — 相掛かり棒銀の出発点

    銀を3六へ出し、次に2五へ進む狙いを持ちます。実際に進めるかは後手の角と飛車の守りを見て判断します。

  12. △3三角 — 角で2四を守る

    後手は3三角と上がり、2四への利きを加えます。先手はすぐに銀を突進させるか、囲いを整えるかを判断します。

  13. ▲7六歩 — 角を働かせる

    先手は角道を開け、自陣の駒を使えるようにします。2五銀を急いで歩の受けに突っ込む必要はありません。

  14. △2二銀 — 角の後ろを銀で支える

    後手は2二銀と上がり、3三角を支えます。先手は玉を左へ寄せる余裕を使います。

  15. ▲6八玉 — 玉を左へ寄せる

    6八玉で戦場になる2筋から玉を離します。銀が前に出ているため、守りには金を使います。

  16. △4二玉 — 後手も玉を移す

    後手は4二玉とします。すぐに攻める形でなければ、このように双方が守りを整えます。

  17. ▲5八金 — 金を上げて次に備える

    右金を5八へ上げました。2筋の銀を攻めに使いながら、玉の近くを金で補う駒組みです。

    この変化の振り返り次は左銀の配置や玉の囲いを整え、2筋へ再び攻める機会を待ちます。3三角が2四を守り、3五歩が入れば8四飛も受けに加わります。銀を2五へ出せることと、2筋を突破できることを分けて判断します。

相掛かり棒銀・受けが遅れたら

後手が△3三角を指さず、金と玉を動かす場合の攻めです。銀を2五へ出し、2筋の歩を合わせて突破する手順を見ます。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

21手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. △5二金 — 受けの角を上げない例

    後手が金を5二へ上げた場合です。先手は銀を2五へ出し、2四への圧力を強めます。

  2. ▲2五銀 — 銀を飛車先へ近づける

    銀が2五へ出ました。2四へ歩を打ち、取らせて銀を前へ使う狙いです。

  3. △4一玉 — 玉を動かす場合

    後手が玉を4一へ寄せた変化です。2四の守りが増えていないので、先手は歩を合わせます。

  4. ▲2四歩打 — 2筋に歩を合わせる

    持ち歩を2四へ打ちます。後手の歩を誘い出して、2五銀を2四へ進めます。

  5. △同歩 — 歩を取る

    後手の2三歩が2四へ移りました。先手は銀で取り返します。

  6. ▲同銀 — 銀を前へ出す

    銀で歩を取り、次の2三銀成を狙います。後手が歩で追っても、銀を捨てて飛車を成る筋があります。

  7. △2三歩打 — 歩の受けを試す

    後手が2三歩と打った変化です。2四銀を追う手ですが、後ろに飛車がいるため銀は前へ進めます。

  8. ▲同銀成 — 金を前へ誘う

    銀を2三で成り、金で取らせます。銀を渡しても、後ろから飛車が金を取れます。

  9. △同金 — 金で銀を取る

    後手の金が2三へ移りました。先手の飛車から2三まで、間に駒はありません。

  10. ▲同飛成 — 龍を作る

    金を取りながら飛車を成りました。先手は銀を失う代わりに金と歩を得て、敵陣に龍を作っています。

    この変化の振り返り次は2三龍と持ち金の活用を考えます。後手には交換で得た銀があり、先手は5九玉のままなので、駒得を自玉の安全につなげる手も候補です。3三角で先受けされた場合は同じ交換にならず、囲い直す分岐へ切り替えます。

相掛かり棒銀・横利きを見落とす失敗

△3三角に▲2五銀を急ぐと、△3五歩で8四飛の横利きも通ります。その状態で2筋から押し切ろうとすると何を失うか、最後まで確認します。

この手順を盤面で確認する
手順と一手ごとの解説

22手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。

  1. ▲2五銀 — 銀を急いで出す

    2四を狙う自然な手ですが、後手には飛車の横利きを通す受けがあります。この後の無理攻めと、囲いを整える基本例を比べましょう。

  2. △3五歩 — 飛車の横利きを開く

    3四を空けたため、8四飛から2四まで横の利きが通りました。2四には角と飛車の2枚が利いています。

  3. ▲2四歩打 — 守りの数を見落とす

    ここで歩を合わせて押し切ろうとするのが失敗です。2四で交換を続けると攻め駒が足りません。

  4. △同歩 — 歩を取る

    後手は合わせた歩を取ります。先手が銀で取っても、後手は角から交換できます。

  5. ▲同銀 — 銀で取っても続かない

    先手は2四の歩を取ります。しかし後手には3三角と8四飛の連係があります。

  6. △同角 — 角で銀を取る

    後手は角で2四銀を取ります。先手が飛車で角を取ると、8四飛が最後に残ります。

  7. ▲同飛 — 飛車で角を取る

    先手は角を持ち駒にしましたが、飛車が2四へ出たため横から取られます。

  8. △同飛 — 横から飛車を取る

    後手が飛車を取りました。この交換で先手は銀と飛車を失い、得た大駒は角だけです。△3五歩で通った横利きが失敗の原因でした。

    この変化の振り返りこの終点から攻めを取り戻す手順ではなく、22手目へ戻って突進を避ける判断を学びます。3三角と8四飛が2四を守る形では、角道を開けて玉を囲う余地があります。銀だけの当たりを見ず、交換後に飛車を取り返す駒まで数えましょう。