相振り飛車
浮き飛車から角・桂・銀を使う攻めと、その失敗例。各手順の冒頭に学ぶ側を記載しています。
端攻め・香で取れば桂を使う
987654321
一二三四五六七八九
← → キーでも操作できます
棋譜 押すとその局面に移動
相振り飛車・向かい飛車の攻め方の解説
相振り飛車・向かい飛車の攻め方の狙いと手順を、動かせる盤面と一手ごとの解説で学べます。浮き飛車から角・桂・銀を使う攻めと、その失敗例。各手順の冒頭に学ぶ側を記載しています。
横利きが止まったら飛車先交換
先手側を学びます。後手の△3四飛が8四を守っている局面です。玉を囲いながら相手の4四歩を待ち、横利きが止まってから8筋を交換する違いを比べます。
要点飛車の横利きは途中の歩まで確かめる。相手が4四歩を突いてから8筋を交換し、8六飛へ。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
22手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲4八玉 — 先手が玉を動かす
相手の横利きが通る間は囲いを進めます。2八銀を先に上げたので、玉は3八へ向かえます。
△6二金 — 後手が二枚の金を並べる
6二金が5二金と横に並びました。後手の金無双は7二玉・8二銀を金で支える形です。
▲3八玉 — 先手も金無双の玉へ
3八玉に移ります。相手の歩や銀が飛車の横利きを止めたら、8筋の交換を見直します。
△4四歩 — 後手の歩が飛車の横利きを止める
4四歩が3四飛と8四の間に入りました。先手はこの変化を使って8筋へ働きかけます。
▲8四歩 — 横利きが止まった瞬間に交換
8四歩を突きます。直前の4四歩によって、後手の3四飛は8四へ動けなくなっています。
△8四歩 — 後手が歩で取る場合
8四歩で取る一例です。先手は8八の飛車を前へ進めます。
▲8四飛 — 先手も持ち歩を得る
8四飛で歩を取りました。失敗例とは違い、4四歩が3四飛の横利きを遮っているため、後手は△同飛と取れません。持ち歩を得て、飛車を安全に引けるのが待った効果です。
△8三歩打 — 後手が歩で受け直す
8三歩打で飛車に当てます。この歩は8二銀に支えられています。
▲8六飛 — 六段目へ引いて構える
8六飛に引きます。横へ使う場合は、7六歩と6六歩が通路を止めていることにも注意します。
失敗例・横利きが残るのに8四飛
後手側を学びます。3四飛が8四を守っている間に、先手が8筋を交換して▲同飛とした失敗例です。横から飛車を取り、先手が取り返せない局面まで並べます。
要点飛車先の歩を取り返す前に、横の利きを確かめる。△4四歩を待たずに▲8四飛とすると、△同飛で飛車を失う。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
22手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲8四歩 — 横利きが残る間に歩を突くと
後手の3四飛から8四まで、4四・5四・6四・7四が空いています。この段階で歩をぶつけ、いつものつもりで飛車で取り返すとどうなるかを確認します。
△8四歩 — 歩で取って飛車を誘う
後手は歩で取ります。8四はまだ3四飛に守られているので、先手は同飛と取る前に横からの利きを確認する必要があります。
▲8四飛 — この取り返しで飛車を失う
8四飛と歩を取り返すと、3四飛の横利きに入ります。歩を突いたことだけでなく、この▲同飛まで進めてしまったことが直接の駒損の原因です。
△8四飛 — 先手の飛車を一枚取る
後手の飛車が8四飛を取りました。7七角や6七銀から8四へは利かず、先手はすぐには取り返せません。歩の交換のつもりが飛車一枚の損になります。△4四歩で横利きが止まるまで待つ理由です。
失敗の理由:8四へ飛車で取り返し、横から飛車を取られる。
6六角・7七桂の攻撃形
先手側を学びます。浮き飛車から金無双を完成させ、6六角・7七桂を使う例です。角の利き、桂の攻撃先、6五歩の守りを一緒に確かめます。
要点6五歩で角の行き先を空ける。6六角は9三、7七桂は8五を狙いながら6五歩を守る。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
31手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△4三銀 — 後手が攻めの銀を上げる
4三銀で4四歩を支えます。先手も囲いを整えてから、角と桂を前へ使います。
▲5八金 — 左金を中央へ寄せる
5八金左が6七銀を支えます。金無双の残る一枚の金は4八に配置します。
△2四歩 — 後手が玉の頭へ歩を伸ばす
2四歩で先手の右側を狙います。先手も攻めるだけでなく、2筋の圧力に注意します。
▲4八金 — 二枚の金を並べる
4八金で金無双が完成しました。6七銀は攻め側、2八銀は囲い側の役割です。
△1四歩 — 後手が端歩を突く
1四歩で端を整える例です。先手も1筋の歩を動かします。
▲1六歩 — 先手も端を整える
1六歩で1七を空けます。端歩を受けるかどうかは相手の攻め方にもよりますが、ここでは受ける進行です。
△2五歩 — 後手が2筋の位を取る
2五歩で2六を狙います。先手は相手玉に近い9筋にも準備します。
▲9六歩 — 攻める側の端を準備する
9六歩で9五へ歩をぶつける準備をします。9七が空き、角を端へ使う余地もできます。
△9四歩 — 後手が端歩を受ける
9四歩と受けた形を学びます。端歩の突き捨てが生じたときは、持ち歩の枚数も確認します。
▲6五歩 — 角の行き先を空ける
6五歩で6六を空けます。角を前へ使う準備です。飛車を6六まで回すには、7六歩も動かす必要があります。
△3三桂 — 後手が桂で角道を止める
3三桂が2二角の前に入ります。先手の角が6六に出ても、すぐに角交換にはなりません。
▲6六角 — 角を攻撃に使う
6六角は8四や9三へ利きます。飛車先や端を攻める際に、角をどこまで通せるかを考えます。
△5四銀 — 後手が銀を中央へ使う
5四銀は6五歩を狙います。先手は桂を加え、角の前の歩を支えます。
▲7七桂 — 桂で歩を支え、攻めにも参加
7七桂が6五歩を守り、8五への跳躍も用意します。8六飛・6六角・7七桂を連係させる攻撃形です。
銀を8五へ運び、歩で拠点を作る
先手側を学びます。7五歩で銀の道を空け、6七銀〜7六銀〜8五銀と使う構想例です。端攻めの形から銀を使う形へ切り替えると、角筋の条件も変わります。
要点銀を8五へ運んでから8四歩打。同歩には同銀とし、8六飛の支えを使う。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
45手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
△2四飛 — 後手が飛車を2筋へ回す
2四飛と回った一例です。先手は端の応手を比較します。実戦では相手の2筋の攻めとの速さも見ます。
▲7五歩 — 銀の進路を作る
7五歩で7六を空けます。角の9三への利きはこの歩で止まるので、端攻めの角筋とは条件が変わります。
△6四歩 — 後手が6筋を伸ばす
6四歩が6五歩へ働きかけます。先手は6七銀を7六へ進める構想を選びます。
▲7六銀 — 左銀を飛車側へ運ぶ
7六銀は8五へ進めます。銀が6七を離れるので、6筋の受けは金や桂も含めて考えます。
△4五桂 — 後手が桂を中央へ使う
4五桂は3七と5七を狙います。先手は左側の銀を進めながら、右側の金の守りも確かめます。
▲8五銀 — 飛車の前に銀を出す
8五銀は8六飛に守られています。持ち歩を8四へ打ち、銀が前へ進む接点を作れます。
△6三金 — 後手が金を前へ使う例
6三金で6四歩と7三を補います。先手は手持ちの歩を8筋に使う進行を見ます。
▲8四歩打 — 銀の前に歩を打つ
8四歩打は8五銀に支えられています。相手が歩で取れば、銀で前へ出ることができます。
△8四歩 — 後手が歩で取る場合
8四歩で取った一例です。歩交換の後に飛車ではなく銀を使うのが、この攻めの狙いです。
▲8四銀 — 銀で前へ進む
8四銀を8六飛が支えます。銀と飛車を同じ筋で連係させました。すぐに突破が決まるわけではなく、8三への受けも読みます。
端攻め・銀で取れば角を切る
先手側を学びます。9三歩を銀で取られた場合の角切りと9二銀を確認します。さらに後手が銀の狙いを受けず、王手に玉で取った一例を並べ、角を渡す代わりに龍を作って迫るところまで見ます。
要点角切りで得た銀を9二へ。銀打ちを受けない一例では、8一銀の王手から8三飛成。駒得と攻めの効果を分けて考える。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
46手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲9五歩 — 端歩を突き捨てる
9五歩で端から働きかけます。持ち歩を一枚持ち、6六角が9三へ利いていることを先に確かめます。
△9五歩 — 後手が歩を取る例
後手の歩が9五に進み、9四が空きました。先手の9筋の歩がなくなったので、持ち歩を打てます。
▲9三歩打 — 角の利きに歩を打つ
9三歩打で9一香を狙います。銀で取るか香で取るかによって、次に使う攻め駒が変わります。
△9三銀 — 後手が銀で取る場合
8二銀が9三の歩を取ります。先手は角でこの銀を取る手を考えます。
▲9三角成 — 角を切って守りの銀を取る
9三角成で銀を取ります。△同香で角を失う代わりに、その銀を9二へ打って8一桂を狙う構想です。角を切っただけで有利とは決まらないため、銀打ちの後の応手も並べます。
△9三香 — 後手が香で取り返す
9三香が馬を取ります。9二が空いたので、先手はそこへ銀を打てます。
▲9二銀打 — 空いた場所へ銀を打つ
9二銀が8一桂を狙います。▲8一銀は7二玉への王手です。次は後手がこの狙いを受けずに飛車を動かし、王手に玉で取った場合を、8三飛成まで進めます。
△3四飛 — 銀の狙いを受けずに飛車を戻すと
ここからは、後手が9二銀への受けをせず、飛車を3四へ戻した一例です。この応手に対して攻めが続くことを確認します。すべての受けに同じ手順が成立するという意味ではありません。
▲8一銀 — 桂を取りながら王手
8一桂を銀で取ります。先手の銀は斜め後ろの7二へも利くので、7二玉への王手です。次は玉でこの銀を取る場合を並べます。
△8一玉 — 玉が銀を取ると飛車成りが王手に
玉が銀を取って8一へ移りました。8六飛から8三歩を取ると、8二を通して玉に王手をかけられます。
▲8三飛成 — 角を渡す代わりに王手で龍を作る
歩を取りながら龍を作り、8一玉へ王手しました。9三歩を銀で取られた局面から数えると、先手は角を渡して桂と歩を得ています。駒得を示す手順ではなく、銀打ちを受けなかった場合に、龍を作って玉へ迫れることを示す例です。
攻めの狙いは龍の侵入。角を切れば必ず有利、とは限らない。
端攻め・香で取れば桂を使う
先手側を学びます。9三歩を香で取られたときは、7七桂を8五へ使います。この進行では持ち歩が一枚しかないため、そのまま二枚目の歩を打つ手順には進みません。
要点同銀なら角、同香なら桂。定番の手筋でも、持ち歩の枚数が足りるかを必ず確認する。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
46手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲9五歩 — 端歩を突き捨てる
9五歩で端から働きかけます。持ち歩を一枚持ち、6六角が9三へ利いていることを先に確かめます。
△9五歩 — 後手が歩を取る例
後手の歩が9五に進み、9四が空きました。先手の9筋の歩がなくなったので、持ち歩を打てます。
▲9三歩打 — 角の利きに歩を打つ
9三歩打で9一香を狙います。銀で取るか香で取るかによって、次に使う攻め駒が変わります。
△9三香 — 後手が香で取る場合
9三香で歩を取り、銀は8二に残ります。ここで▲9三角成とすると△同銀で角と香の交換になり、先手は9二へ打つ銀も得られません。「香を角で取ると」の失敗例で取り返しまで確認できます。
▲8五桂 — 桂で香と7三を狙う
8五桂で9三香と7三歩を狙い、角を残して攻めを用意します。持ち歩は使い切っているため、9二歩打を続けることはできません。ここは攻撃形を作った段階で、突破や駒得が確定した局面ではありません。
失敗例・香を角で取ると
後手側を学びます。9三歩を香で取った局面から、先手が同銀の変化と同じように角を切った失敗例です。銀で取り返し、先手が角を失うのに持ち銀を得られないことを確認します。
要点取る駒が銀か香かで、その後の持ち駒が変わる。△9三香に▲同角成は△同銀で、先手の角と後手の香の交換になる。
この手順を盤面で確認する 手順と一手ごとの解説
50手目の開始局面からの手順です。盤面では初形に戻して出だしも確認できます。
▲9三角成 — 同銀の変化と同じように角を切ると
今9三にいるのは銀ではなく香です。角で取っても持ち駒になるのは香だけで、9二へ打つ銀は手に入りません。後手の8二銀も残っています。
△9三銀 — 角を失い、銀打ちの続きもない
8二銀で馬を取り返しました。この二手で先手は角を失って香を得ただけで、持ち銀はありません。9二銀へつなぐ構想もなく、角と香の交換では先手が損です。香で取られたときは、角を残して桂を使う手と比べます。
失敗の理由:角を香と交換し、狙っていた持ち銀も得られない。
参考資料と教材について
代表的な手順と狙いを学ぶための教材です。解説は学習用に独自の文章で構成しています。実戦の全分岐や最新の研究手順を網羅するものではありません。
端攻め・香で取れば桂を使うの狙い
先手側を学びます。9三歩を香で取られたときは、7七桂を8五へ使います。この進行では持ち歩が一枚しかないため、そのまま二枚目の歩を打つ手順には進みません。
同銀なら角、同香なら桂。定番の手筋でも、持ち歩の枚数が足りるかを必ず確認する。